獣の奏者　I〜IV 上橋菜穂子　小説

評価:★★★★★★
感想: 人生で読んだ同ジャンルにおける圧倒的No.1の作品となりました。

　鹿の王を初めて拝読した時には、物語のdetail、知識の多さ、構成　全てにおいてしっかりされているなー　と感動しておりましたが

　獣の奏者は圧倒的な物語のスケールの大きさから、登場人物一人一人が、本当に息づいている人物リアル感　王獣/闘蛇という２つの生物をまるで観てきたかのような　創造力と綿密なる動物生態を描く文才

　後書き通り、前編IーIIで物語が終わり歳月が経って後編に再び筆を持つと(佐藤多佳子さん流石です！)  もしリアルタイムでその続編の出版を聞いていたら、心躍り、鳥肌がたっていたでしょう。　

色んな作品の続編は悪くなることが多いですが、本作は続編(完結編)が出たことは本当嬉しい限りです。最高の作品を有難うございました。