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なぜスリランカが好きなのか?の答え

すっかり更新が空いてしまいました。その間、Noteでおもしろい記事やライターさんを見つけて楽しませていただいていました。

今回は私がよく聞かれる、「なぜスリランカが好きなの?」という質問に対してつれづれ書いていきたいと思います。

スリランカが好きになったきっかけ、私が変わったきっかけ

社会人になってから、旅行は自分にとって大事なリフレッシュのひとつでした。働き方改革やワーケションという言葉が生まれる前、国内・海外合わせて年間30日以上旅した年もあります。海外には年に1度か2度のペースで旅行していました。
私がスリランカに行ったきっかけは、「遺跡」。古い建築物のありし日を想像したり、現在も大事にされている宗教建築に足を踏み入れたりすることがとても好きで、特にモスクやマドラサなどイスラム教の建築が好きでした。
スリランカは仏教やかつての王宮の遺跡が多く、シーギリヤロックやポロンナルワなどを見たくて出かけたのです。周りの話の合う旅行好きな人がおすすめしていたことも理由です。

スリランカの魅力①歴史と文化

アヌラーダプラにて。奥にはサマーディ仏像

スリランカは、日本と同じかそれ以上の歴史を持っています。スリランカではじめの王国ができたのは紀元前5世紀、アヌラーダプラでした。紀元前3世紀には仏教が伝来します。ブッダの犬歯といわれる「仏歯」はスリランカの王権の象徴とされ、王宮が遷都されるごとに仏歯も移動しました。19世紀にイギリスがセイロン島全土を支配下に置くまで、あまたの王国ができては滅びました。現在は最後の都、キャンディに仏歯寺があります。

スリランカの世界文化遺産は6つありますが、最も有名なのはシーギリヤです。このシーギリヤロックを、向かいのピドゥランガラロックから眺める景色が、スリランカで最も「映え」るスポットです。

スリランカの魅力②自然

スリランカのクマ。ちょっとユーモラス

はじめてスリランカを訪れたとき、もっとも驚いたのが自然が豊かなことでした。北海道の8割くらいの国土のうち、10%が国立公園に指定されています。国立公園では、アジアゾウ、スリランカヒョウ、水牛、クマ(ナマケグマという種類)、スイロク(大型の鹿)、野鳥(スリランカは野鳥王国として有名)など多種多様な動物を見ることができます。
ぐるっと島国ですので、海の生き物も豊富です。ウミガメと一緒に泳いだり、ホエールウォッチングもできます。
海ではクジラ、翌日草原ではゾウ、と大きないきものを続けてみることができる欲張りな国でもあります。
スリランカには世界自然遺産も2つあり、熱帯雨林や高地と、それぞれ異なった趣きを楽しめます。
重要な巡礼地のひとつであるスリー・パーダは山の上にあり、周囲ではトレッキングも楽しめます。川でのラフティング、海でダイビングやサーフィンも楽しめ、アクティビティは豊富です。

ラフティング好きなお客さまたち

私が好きなのは、シーギリヤやヤーパフワなどの小高い場所の遺跡からのぞむ、日本の緑色とすこし違う、カサカサした黄緑色の草原や森の景色です。


スリランカの魅力③ごはん

ヴィレッジサファリで作ってもらったスリランカプレート

最近、日本でも小さなブームを巻き起こしているスリランカカレー。
「スリランカの人は3食カレーを食べるの?」ともよく聞かれますが、”カレー=スパイス料理”と考えれば、そうなります。
しかし同時に、スリランカのカレーは「スパイスを使って、煮たり・炒めたり・和えたりした料理」であり、バリエーションはさまざまです。少なくとも3種類のカレーを同時に食べていて、具材ごとに使うスパイスもさまざま。
医食同源という考えが浸透しており、若い人と話していてもその知識に驚かされることがあります。

ちなみに、私はスリランカに行ってお腹を壊した人をほとんど聞いたことがありません。使っている油の量が他の地域に比べて少ないこと、衛生の水準がある程度高いことが理由と推測します。
私はイランやインドネシアなどの国に行って、水や油が合わずにしばらく病院のお世話になったことが何度かありますが、スリランカでそういったことは一度もありません。(食べ過ぎで腹痛になったことはあります・・)

スリランカの魅力④何といっても人!

むこうの「家族」のお正月の写真

繰り返し訪れるようになった理由は「人」です。
歴史や自然だけであれば、正直なところ魅力的な国は世界にもっとあると思います。個人的にも、遺跡でいえばイランやウズベキスタン、文化であればロシアやスペインなど、スケールが大きい国は今まで訪れた国にもありました。自然もアフリカの壮大さには勝てないかもしれません。

しかしながら、私はスリランカ以外の海外旅行先は、また行きたいと思ってはいても同じ場所に二度以上訪れたことはありません。
スリランカに何度も行きたいと思うのは、会いたい「人」がいるからです。知人も含みますし、新たに出会う人も含みます。

いくつかエピソードを書きます。

ドライバーがサイフを落としました。しかしながら拾った青年が電話をかけてきてくれて無事に戻ってきました。落とした財布が返ってくる国、日本以外であんまり聞いたことないです。

経済危機に伴うガソリン不足で、ガソリンスタンドには長い列ができていました。いつ給油ができるかもわかりません。
けれどケンカする人はごく一部で、「お互い様だから」と、並んでいる人たちは冗談を言いながら、少しずつ行列が進むのを待っていました。カメラを向けると、子どももその親御さんも、ガソリンスタンドの人まで笑ってくれます。(それがこのトップ画像)

スリランカ人と日本人の違うところ、似ているところ

スリランカ人と日本人には、違うところと同じところがあります(もちろん個人差はありますが)

違うのは、スピード感。いったんお尻に火がついたときは、スリランカの人はすごいスピードでものごとを進めます。以前、スリランカと日本をつないでオンラインツアーを行ったのですが、私が「1か月後にこういう企画をやりたい」と伝えたところ、現地からは「面白いからすぐやろう、2週間後にやろう」とすごいスピードで準備をしてくれ、その通りに実現しました。
反面、持続性はなく冷えると急に腰が重くなります。計画しすぎてなかなか意思決定のできない、でも決めたことはその通りにやる日本人とはだいぶ違います。
加えて、スリランカの人は柔軟性や適応力があります。モノ不足でプロパンガスが手に入らなければ、都会でも薪を使って煮炊きします。バイクの給油ができなければ自転車で移動します。これは自分なら参ってしまうと思います。

同じなのは、「空気を読む」ところ。スリランカの観光従事者は、スリランカの良いところをアピールするときに、必ずといっていいほど「ホスピタリティがある」と言います。これはスリランカがインドのようなローコンテクスト(全て言葉にする)文化ではなく、日本に近いハイコンテクスト(文脈や雰囲気をもとに言葉を省略する)文化であることを示していると私は分析します。
悪口などを本人がいない裏でこそっと話すのも日本と似ています。南国の刹那的なカラっとしているところと、じめっとしているところの両方があるように感じます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。もっと書こうと思えば長く書けるのですが、長くなってしまったようなのでひとまずこのくらいにします。

スリランカに行ってみよう!そしていろんなものを見て、感じて、味わって、いろんな人と会ってみてほしい!
というのがお伝えしたかったことです。
webサイトやインスタグラムで、いつでもご連絡はお待ちしています。


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