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Taurus:小さなロボットは新たなレベルに到達し、従来不可能とされていた課題の解決を実現しています

〜リモート作業での「Taurus」の活用を考えるべき6つの理由とは〜

SRI Internationalが開発した「Taurus」は、緻密な遠隔操作が可能な小型・軽量の遠隔操作ロボットシステムです。

Taurusはどのように稼働するのでしょうか。独立して制御される2本のロボットアーム(人間の腕を模した捕捉器具と7つの関節をそれぞれ搭載)と、立体高解像度カメラに3D没入型ディスプレイを組み合わせたビジョンシステムを採用しており、これまでに前例がないほど細かい操作性能を実現しています。ユーザーインターフェイスへより迅速な導入が可能で、習熟に必要なトレーニングは最小限で済みます。

Taurusの生みの親となったのは、命を救う複雑な医療手技のために世界各地で使用されているDaVinciという遠隔手術ロボットの開発者です。Taurusロボティックシステムは、ロボット支援手術の成功を実現したたくさんの革新的技術を搭載しています。

この開発以降は、Taurusはさまざまな場面で採用されており、有害/危険な状態や業務に人間が立ち会う必要性を解消しています。この小さなロボットは、過酷な環境でも稼働し、爆弾の解体や野外の緊急手術でも活用されています。

SRIは、ロボットアームでは従来不可能と考えられていた作業の実施に関して、人間による介入をアシストする、または人間に置き換わるその他のソリューションを提供できるようTaurusを強化しています。

これまで作業が不可能と考えられていた場所へ

Taurusの大きな長所は、感覚的な動きだけではありません。軽量でモジュール式の設計のため、ユーザーはシステムをカスタマイズして運用上のニーズに対処できます。

Taurusをリモートで遠隔操作することにより、離れた場所から作業できます。有害な化学物質を含む危険な環境や、クリーンルームや無菌製造ラインでも稼働が可能です。リモート操作ができるので、保守管理やトラブルシューティングを行うために遠い場所まで移動する必要がなくなり、汚染のリスクが軽減され、潜在的に危険な環境で働く作業員のリスクを解消することができます。

針の糸通しもできる、正確かつ繊細な操作

人間の手は感覚が鋭敏で有能ですが、「動き」の範囲は限られています。Taurusは「人間以上の」可動域を持ち、一方でオペレーターは居心地の良い場所から動く必要なく作業が可能です。

このシステムの非常に小手先のきく遠隔操作と、内蔵されたモーションスケーリングにより、Taurusは携帯電話のSIMカードの回収、縫い針の糸通し、遠隔化学サンプルの回収、遠隔機器・制御装置の操作など、細かい作業を正確に実行できます。SRIはシステムの機能性を披露するため、靴ひもを結ぶ、携帯電話を分解する、包装をエレガントに開く、その他の難しい分解・組み立て作業をするといったデモンストレーションを行いました。

屋外の現場でも、必要な場所で必要なときに操作できるTaurus

Taurusは複数のツールを装備し、必要に応じてツールを交換して、膨大な数のタスクを実行できます。このシステムには現在、スクリュードライバー、レンチ、電子試験機器や測定機器、小さなスペースに挿入可能な片手で持てるサイズのカメラなど、さまざまな電動ツールと手動ツールが搭載されています。その他のカスタムツールも、システムに簡単に統合可能です。

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ユーザーと環境に適応

Taurusのソフトウェアは柔軟性が高く、Taurus以外のロボットにも適用できるため、必要な作業タイプに基づき拡張することができます。また、拡張後の感覚的で小手先のきくロボットシステムは、最小限のトレーニングと簡単に習得できるバーチャルリアリティベースのインターフェースを通じて速やかに導入できます。Taurusが今後予定している適応のひとつは、Genesis Engineeringの一人乗り宇宙船の重要な一部として、いつか宇宙を飛行することです。この宇宙船は、NASAが計画した将来の月面でのミッションを支援するため、宇宙ステーション「Lunar Gateway」でのリモートの修理・修繕作業を行うことを想定しています。

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強固なパフォーマンス

Taurusは、Taurus自体を必要な場所に輸送できるサードパーティのモバイルロボットなど、さまざまなプラットフォームに搭載できます。その一例として、SRIはチリのEnaex社と共同研究開発を行いました。TaurusロボットソフトウェアがRoboMiner®(上の写真)をサポートし、扱いが難しいダイナマイトなどの爆発物の埋め込み、配線、その他の採掘活動をリモートで実施します。

オペレーション時間を短縮

Taurusはオペレーターにストリーミング表示されるステレオビジョンを搭載しており、オペレーターはリアルタイムで3D画像を確認できます。この技術により、オペレーターは操作時の感覚に自信を持って、リモート操作を間違いなく行うための必要な深さが分かります。Taurusのビジョンシステムは、包括的なロケーションの地図情報、修理マニュアル、その他のデータなどの追加情報を仮想画面に提供し、拡張現実(Augmented Reality )による遠隔操作のオペレーター環境を実現します。

SRIのTaurusロボットは、コンパクトで精度・信頼性の高いカスタマイズをされたソリューションを提供し、人間が行けない/行ってはならない場所に移動できるため、かつては不可能だった場所でのリモート作業を可能にしたのです。

Taurusについて詳しくは、こちらへお問い合わせください。(日本語/英語どちらもご対応させていただきます。)

編集/管理:熊谷 訓果/ SRIインターナショナル日本支社

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