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【笑える!】神作家・紫式部のありえない日々【大好き!】


D.キッサンさんの新作が出てることを教えてもらい、あわてて読みました。

紙の漫画家で人から借りて、手元に欲しくて電子で購入。
新刊発売が楽しみです。

同じ作者さんの「千歳ヲチコチ」が本当に大好きだったのに、どうして見落としていんだろう。

もう、笑える!
テンポもいいし、人間もいきいき!

平安時代はみやびのイメージしかなかったけれど、きっとこんなドタバタしていた部分もあったことでしょう。

平安時代の貴族が身近に感じられます。


人物からの感想つらつら


紫式部


34歳ではじめて社会に投げ出されるシングルマザー。
そっか、そうだよね!
亡き夫を偲びつつも、家のために働きに出る。そのきっかけが「同人誌」が大評判だから!
源氏物語を同人誌と言い切る視点が最高だと思います。
しかも紙にこだわる系。
どうしても陰鬱でくらぁいイメージの紫式部だけれど、この作品の彼女は違う。
自分のようであり、友達のようであり。感情移入できる!大好き!
清少納言に敵対心を抱く流れがすごくスムーズ。推し批判されたらそれはむかつきますよね!でも枕草子の超えられない壁…
枕草子からの呪縛から逃れて源氏物語の独自路線スタート!がんばれ!
彼女をコミカルに描けるのすごい。

小少将


表紙裏の漫画、現代だったらお互いこうゆう立場だよね…と妙に納得。
つらい社会人生活だけれど、趣味が心の支え、と実感しているなんて最高!
腐ってる。それも最高!
このままよき理解者であり続けますように!

彰子

冲方丁の「月と日の后」読んでたので、大人しく道長のお人形というイメージ。
巻の序盤はそうだったけれど、後半は表情が出てきた。
定子を妬んだり憎んだりすることなく、目標にしているのがいい!義理の子への接し方もいい!

賢子

けんちゃんっ!しっかり者!紫式部を支えるしっかりしすぎた娘。好き!

道長 倫子 帝

ロイヤルファミリー!




帝に、同人誌の題名尋ねられたときのテンパりや、もう一つの題名候補のセンスが最高すぎます。

一貫して源氏物語が「同人誌」扱いなのもいい!
執筆作業の締め切りの重要性もわかって、胸がちくんとなりました。
人間、締め切りないと怠けますね…

出仕早々5ヶ月引きこもって、復帰できたのは歴史的にも本当によかった…
小少将さん、ナイス!!!


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