【各論11:初めての投資編】高橋ダンのライオン戦略をネット証券を利用して費用・手間最安で構築する
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2021年8月11日更新
高橋ダン(以下ダン)の動画をみていてもなかなか投資の第一を踏み出せない、具体的にどうやったら良いかわからない人もいるかと思います。
ネットを検索すればたくさんの情報が手に入りますし、インフルエンサーと呼ばれるいかにも凄腕の百戦錬磨の投資家をみつけることもできます。そうした人たちがどうやっていままで資産を構築してきたか、具体的に書いた本や動画、ブログというものは見当たりません(本当にお金を稼いでいるのかも確認はできません)。
ダンのライオン戦略をもとに、日本在住の日本人がどうやったら効率よく投資を始められるか考えてみました。参考にしてみて下さい。
優先順位
通常投資をする場合、利益がでれば税金が発生します。株式であれば大体20%は持っていかれてしまうイメージです。一般口座や外国で口座を開いた場合も同様です。投資を始める場合、まずは税優遇されている投資から始めて、枠がうまったら次の投資を考える方が利益が多く残せます。
まずはiDeCo,NISAの枠を最初に使いましょう。どちらも利益に税金がかかりません。iDeCoは加えて、確定申告すれば投資額を控除として申告できるため、所得税・住民税が少なくなります。詳細は税理士に確認が必要ですが、普通に株式投資するより間違いなく残せる利益は多くなります。
NISAは利益に税金がかからない仕組みのためわかりやすいです。注意点は売却してしまうとその年の枠は復活しないという点です。
両者の特徴と選択できる積立先をまとめていますので、こちらもご覧ください。
iDeCoで最初に投資する場合の具体的選択先
まずはiDeCoから考えてみましょう。各論3でまとめたように、一般的な会社員と主婦なら月23000円投資できます。公務員なら月12000円、自営業なら月68000円が目安になります。はじめる時はわからないことだらけだと思うので、まずは証券会社から資料を取り寄せて勤務先の事務(普通は総務部になるかと思います)の人に提出してみましょう。調べて教えてくれるはずです。
https://www.ideco-koushiki.jp/start/index.html#step1
国が用意したイデコのサイトが割と分かりやすいので一度みてみてください。
ぼくがこれから投資を開始するときに選ぶとすれば、マネックス証券のiDeCoです。理由は、他の証券会社よりも選択肢の幅がひろい、土曜日も電話対応してくれる、金に投資する場合の手数料が安いです。
次に、積立NISAについて考えてみます。こちらにも記載しているように、月3.3万ずつ積立することができます。iDeCoとの合計で会社員なら約月5万円の積立額になります。年60万円、引退まで30年あるとすれば合計1800万円を投資に回せ、年利2.5%で運用できると仮定すると複利計算で3600万円となりますので、一般的には十分な老後資金になるのではないしょうか。年利2.5%の運用は過去のデータからは容易に達成できます。
1926~2012年のアメリカ資本市場の投資リターンの実績
株式 9.7%
敗者のゲーム 原著第6版 P92 著者チャールズ・エリスより引用
しかし、過去の値動きから将来のリターンを推測することは金融工学的に不可能と言われています(値動きが激しい=ボラティリティが高い=リスクが高い、このことは将来のリスクが高いことを予測できます)。そのため長期ポートフォリオは分散投資をしてリスクを減らした方がよい、というのがダンのライオン戦略です。
ここからさらに余裕があれば、特定口座での投資および短期投資をしてみても良いと思います。短期投資ならダンはFXやCFDをおススメしています。こちらをご覧ください。
まとめ
長期投資:iDeCoで23000円/月(会社員の場合)
積み立てNISAで月33000円/月
短期投資:5千円から1万5千円の間くらいでFXやCFD
ここからはぼくのおススメのiDeCo,NISAの銘柄です。
iDeCo
ダンの長期ポートフォリオの中の緑の株式エリアは3択です。
1 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
2 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
3 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
このいずれかにしましょう。割合を決めて割り振りしてもいいのですが値動きがほぼ同じなのであまり意味はありません。ぼくは、値動きが一番少なく、世界の成長を時価総額順に勝手に調整してくれる eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を積み立てています。
ポートフォリオの赤の債券の中でのおすすめは、eMAXIS Slim 先進国債券インデックス です。
黄色部分は、ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)です。
理由はこちらです。
①eMAXIS Slimシリーズ
世界中で最も重要な指標としてみられているS&P500指数とほぼ同じ値動きがする投資信託です。金融工学の世界で、ボラティリティ(価格の値動き)が少なく相対的にリターンが優れる投資対象に長期に投資すると、複利も含めてリターンが最大化すると言われています。
もちろん理論的な話ですが、ネットでよく見かける過去のリターンが〇〇だったから、この投資対象は最強だ!という理屈よりは説得力があります。
何言っているの?という内容かもしれませんが、ダンのような超分散投資を構築する方でも知っておいて損はない話です。また別の記事でこの辺りの話はまとめてみたいと思います。
ダンのおススメ構成を再現するなら、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)だけで良いと思います。
②eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
債券で一つだけ選ぶとすればこちらになります。値動きが非常にマイルドです。現金のような扱いですが、利点としてはインフレになった場合値上がりが期待できるため安全資産といえます。
③ゴールド・ファンド
iDeCo,NISA編でも記載していますが、金の投資信託で費用最安です。
株式と値動きがほとんど相関せず安定資産の代表です。
召還期限が定められていますがだいぶ先ですし、おそらく代替え案をマネックス証券が用意すると思われるので過度に心配する必要はありません。
NISA
積立NISAならiDeCoと同じで良いでしょう。お好みでSP500指数連動・全世界株式(アメリカが半分を超えているもの)・日経およびTOPIX連動などの選択になると思います。
一般NISAでしたら、個別株・海外ETFも含め幅広い投資対象から選択できます。
個別株、ETFはこちらの記事から選べばよいと思います。個別株は決算発表やニュースなどで値動きがでるので、ストレスにならない方なら良いと思います。
なお、ダンは自身の影響力を考えて今後個別銘柄にあまり言及しないと動画でいっています。ぼくの【総論】の記事は参考になると思います。
米国株ならSBI証券で自動積立、日本の個別株はNISAの場合手動になります。
なお、iDeCoは60歳未満の方なら投資できますので、家族や子供分も非課税で投資できます。NISAは年齢制限はないので、60歳を超えた親の分としても投資可能です。
世帯人数にもよりますがこれらの枠を上限まで使えれば、かなりの額およびリターンが期待できますね。
皆さんの投資のご参考になれば幸いです。
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