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団塊ジュニアの皆さん、準備はできていますか? ~11月11日は「介護の日」~

「介護の日」は介護について理解を深め、介護業務に従事する人や介護サービスの利用者とその家族を支援し地域社会での支えあいや交流を促進する観点から、国民への啓発を重点的に実施する日として、平成20年に制定されました。(厚生労働省ホームページより一部抜粋)

介護の日が制定された年に社労士試験に合格し、すでに母の介護(看護)を経験している私は個人的に親しみを感じる日です。(*^_^*)


少子高齢化が急速に進む日本
65歳以上の高齢者が総人口に占める割合を示す高齢化率は2022年9月15日現在29.1%。今年から団塊の世代が後期高齢者とされる75歳になり始めました。2025年にはこの団塊の世代全員が75歳以上になります。

75歳以上になると要介護になる人が増える
厚生労働省や総務省の統計調査によると、65歳~74歳の前期高齢者と75歳以上の後期高齢者の比較では、要支援または要介護認定を受けた人のそれぞれにおける人口に占める割合は次のようになっています。

要支援 前期高齢者 1.2% → 後期高齢者 6.6%
要介護 前期高齢者 3.3% → 後期高齢者 21.4%


青天の霹靂
私の母が病に倒れたのは私が35歳のときでした。母は当時63歳。高血圧のため服薬したりときに腰痛に悩まされることがあっても、定期的にスポーツクラブに通って身体を動かしたり友達と一緒に旅行に出かけたり、趣味の園芸にいそしんだり、ピアノを習ったりと、基本的には元気に過ごしていました。

ある日黄疸の症状が現れ、緊急入院します。いろいろな検査をしましたが病名はなかなかわからず、診断がついたのは入院してから50日ほど経った頃でした。すぐに手術を受け、入院期間は90日余りにも及びました。


人生の選択と決定には正しい知識が必要
母の退院日が決まった時、父から母の世話をするために仕事を辞めるように言われました。フルタイムで働きながら母を看るのは無理だろうと私も思いました。当時の私は社会保険のシャの字も知らない素人でした。当然、育児介護休業法も知らない私は退職しました。


中高年の再就職は極めて困難
介護に直面する人の多くは40代後半から50代の方がほとんどです。20~30代の若い人とは異なり、この年齢で退職することはかなりのリスクです。

     介護のために安易に仕事を辞めてはいけません。

詳細は過去のブログ「介護を理由に仕事を辞めてはいけない理由」をご参照ください。介護のために退職し介護が終わって再就職しようと思っても、退職前と同じ仕事や同等の待遇を求めても希望に合う仕事はまずありません。妥協しても年齢がネックになりなかなか採用されないでしょう。


イザというときのために備えが必要
親はまだ若いから、元気だからと考えるのは禁物です。家族の介護に直面する日はある日突然やってきます。介護に直面したとき、介護をしながら働くなんて無理と決めつけずにどうすれば仕事を辞めずに働き続けられるかを考えましょう。

仕事と介護の両立に必要なものは、社内の両立支援制度と介護保険の知識です。次回は育児介護休業法に基づく両立支援制度をメインにご説明します。


11月は介護にちなんだイベントが全国的に実施されます。介護人材確保のためのものも多く掲載されていますが、一般向けのものもいくつかあります。お住まいの地域のイベントをチェックしてみてください。(*^_^*)

https://www.fukushi-work.jp/news/detail_22.html


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