読書メモ・・・THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す 著:アダム・グラント 帯 「知っているつもり」がもたらす知的な怠慢ー。学び続ける人の指針がここにある!
THINK AGAIN
社労士になってだいぶ時間が経過してしまっていますが・・思い込みって怖いなあ・・・慣れると・・勝手に当たり前の基準みたいものが、行動や発想のブレーキになってしまう。
なんで謙虚に学び続けるのってこんなに難しいのだろう。
自戒の意味も込めて、自分に言い聞かせています。
もちろん、大事なことを基準にして余計なことせずに済んだり、トラブルに巻き込まれるリスク回避につながったりするので、経験が役に立たないわけではないのですけど・・
THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す 著:アダム・グラント
帯 「知っているつもり」がもたらす知的な怠慢ー。学び続ける人の指針がここにある!
「素晴らしい洞察に満ちた本」 ダニエル・カーネマン(ノーベル経済学賞受賞)
「今の時代に不可欠な1冊」 フィナンシャル・タイムズ
41ヵ国語に翻訳 超・話題の書
牧師、検察官、政治家ー誰もが持つ「三つの思考モード」
ダニング=クルーガー効果ー”知ったかぶり”に気をつけろ
「熱い論戦」(グッド・ファイト)を恐れるな
「挑戦的なネットワーク」ー耳の痛い意見がもたらすもの
訳者あとがき
「考えること」よりも「考え直すこと」の重要性
考えることよりも考え直すこと、強さよりも柔軟性にこそ思考能力の本質がある。
思考力と柔軟性はある種のトレードオフの関係にある。
牧師、検察官、政治家に代わり、科学者の思考モードの重要性を強調する。
科学者の視点
説教も不正探しも政治活動も行わない、思考モード
牧師モード 考えを変えることは心の弱さの表われだ
科学者モードでは、考えを改めることは知的誠実さを示す
検察官モード 他者に説得されるのは負けを意味する
科学者モードでは、真実に一歩近づいたと認識される
政治家モード 人は、アメかムチに応じて反応を切り替える
科学者モードでは、より明晰な論理、より確かなデータに基づいて見解を改める。
「自分を疑う」という最強・最大の知性
過信サイクル 自尊心 → 確信 → 確証バイアス&望ましさバイアス → 是認 ↻
再考サイクル 謙虚さ → 懐疑 → 好奇心 → 発見 ↻
インパクトのための行動
~再考スキルを磨くための30の秘訣
A再考する習慣を身につける
1科学者のように考える
衝動を抑える 他者を説教(牧師)、自説以外をすべて非難(検察官)、その場しのぎの言い訳(政治家)
自分のアイディアは単なる直感または仮説として捉え、それが正しいか実験してみる、あるいは既存のデータを照らし合わせる。そうすると、ビジネス戦略を実験とみる起業家のようにいつでも機敏に思考をめぐらすことができる。
2信念でなく、価値観に基づいて自分を定義する
過去の信念を現在のアイデンティティの一部としなければ、固定観念にとらわれることはない。
好奇心、向上心、思考の柔軟性、探究心を大切にし、自分の価値観をとおして自分と向き合うこと。
意見を立てるとき、自分の考えを変え得る要素を用意しておくといい。
3自分の意見に反する情報を探す
確証バイアスに陥らないため、フィルター・バブルを破るため、エコーチェンバーから抜け出すため、自分の思い込みに反する意見を積極的に見つけよう。
考えるように促してくれる人や、自分と異なる意見を持つ人と関わることをお勧めする。
B自分の自信度を調整する
4マウント・ステューピッドの頂上で立ち往生しないように注意する
自分の能力を過信してはならない。
あなたの優越感が強くなるほど、自分を過大評価する傾向が強くなる。優越感に浸ってばかりいると、学ぶことも自分を向上させることもできなくなる。自分の知識を過大評価しないようにするには、該当テーマについて自分がどれほど詳細について説明できるかを考えてみるといいだろう。
5懐疑心のメリットを活かす
自分の能力を疑う時、その状況を自己向上のチャンスとして受け止めること。問題の解決方法に確信が持てなくても、自分には学ぶ力があると信じることはできる。多くの場合、自分の無知を知ることが、知識や技術を磨くための第一歩となる。
6自分の間違いを喜ぶ
自分の過ちを見つけた時、それは新しい答えを見つけたことを意味する。過ちを犯した自分を笑おう。そうすることで、人の力量を証明することよりも、自分を向上させることに集中できる。
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