社労士_犬の母◆「そもそも」を考えるのがスキ

年頃息子と頭の良い犬を「育て」「育てられ」ている社会保険労務士です。お客さんにも育てられています。 常識みたいなことも、なんでそうなんだっけ、、?と考え、自分なりに導き出して書き留めていこうと思います。

社労士_犬の母◆「そもそも」を考えるのがスキ

年頃息子と頭の良い犬を「育て」「育てられ」ている社会保険労務士です。お客さんにも育てられています。 常識みたいなことも、なんでそうなんだっけ、、?と考え、自分なりに導き出して書き留めていこうと思います。

最近の記事

時間単位のテレワークって、あり?

2025年10月から施行される改正育児介護休業法で、急に出てきた時間単位のテレワーク。 子が3歳以上の労働者向けに2つ用意する「柔軟な働き方を実現するための措置」のなかの1つの選択肢なのですが、 「既にテレワークやっているから、この措置を選択すればいいや~」って軽く考えてはいけません。 これを選択する場合には、慎重にいろんなことを決めておいてくださいね。 措置を講じたことなるテレワーク(在宅)の制度とは、以下を満たすものとされています。 ①1月に10日を限度としてテレワー

    • 形だけの育児短時間の制度はやめましょう

      育児短時間勤務の制度は法律で定められていますし、ほとんどの企業で存在します。 そして、ホワイトカラーと言われる職種の方は、いざ利用してみて、モヤモヤしている方はたくさんいると思います。 育児時短って「たまに早く帰っていいだけのシステムなのか」って。 ほとんど、とは言いませんが、けっこうな割合で、業務は見直さない、または業務量は見直すが能率などの指標がない、といったケースは多いのです。 それで、なんとなく周囲の力を借りたり、期待を感じずにやりくりできる方はいいのですが、

      • 契約社員の悩み

        有期労働契約で通算5年を超えると、その労働者の方は、無期契約になれる権利を獲得します。 この権利には時効がなく、会社に対していつでも言い出せます。 それは見通しがつかないので、会社では契約期間の上限年数を設定することがあります。3年、とか5年とか。 人手不足の会社では、もしかしたら、あえて上限を決めてないかもしれません。 また、5年のなかにも、1年とか短い契約を繰り返すことが多いのですが、その短い契約ごとに、更新する・しない場合を設定します。 なので「いつまで働けるか

        • 2024年4月から変更される専門業務型裁量労働制の、真の影響

          令和6年4月から、専門業務型裁量労働制を適用する本人に、適用してもよいかという同意を取り付けることが必要になりました。4月から適用を継続させるためにはその前に労使協定を書き換えて、本人の同意を取り、4月1日を迎えるというスケジュールになります。 この件を2023年夏ごろから企業に説明していますが、「みんなに同意を取ればいいんでしょ?」とか「労働者が同意しないはずはない」とおっしゃることがあります。 法令には枠組みしかありませんので、自社への影響について、表面を見るだけでは

        マガジン

        • 中小企業の労務管理ネタ
          2本

        記事

          そんなに焦ってジョブ型賃金=職務給にしたいですか

          政府は、新しい資本主義実現会議などで、『職務給の個々の企業の実態に合った導入』などといって、職務給を日本企業にすすめようとしています。  ※職務給の流れで『ジョブ型雇用』と言われることがあって、ジョブ型雇用では、もう、日本の労働市場自体が変わった姿のことを指すようなので、ここでは使いません。 職務給だったら、成果まではっきりしていて(一部の職務では、むしろ成果ではなく普通に仕事やっただけ、ということになりかねないですが)、わかりやすいと思います。そういう世界もアリ!ですね

          そんなに焦ってジョブ型賃金=職務給にしたいですか

          そんなにテレワークテレワーク言われて

          コロナ禍でテレワーク、中小企業ではほとんどが在宅勤務になるわけですが、けっこう広がりました。 ですがそれは、コロナ禍という特殊な環境下であるためで、 多くの企業は「うちは在宅勤務でいける!!」と腹を括ったわけではないと思います。 しかしテレワークの期間が長くなるにつれて、「在宅勤務する権利」とか「在宅させないとは何事だ」などの論調が強くなり、中小企業の経営者とか、人事総務の方は、驚いていると思います。 「あれ、うちの会社いつの間に在宅ベースになったんだっけ…??」 そう

          そんなにテレワークテレワーク言われて

          就業規則を右脳で理解する

          企業の労務の相談を受けるときに、感じることがあります。 それは、就業規則は、文字で読むだけではなかなか全体像がつかめないということです。 あれとこれと繋がっている、あれがこうだとそこがこうなる、あれの条件はこれ、と読んでいくのが大変です。 人事総務の方でもそうですから、労働者の方はなおさらです。 そのため、図解して説明する、ということを始めつつあります。 noteはまだ使い勝手を練習中なので、慣れたらアップします。