酸素飽和濃度80%台でやっと入院とは

 タレントの野々村真さんの闘病の状況が報道されているが、なんと、2度も入院を拒否されていたとのこと。酸素飽和濃度が90を切らないと入院措置が受けられないそうだ。

 私は、抗がん剤のダラザレックスを最初に投与されたときに、アナフィラキシー状態に陥った。この薬剤では、かなりの確率で副反応が生じるそうで、すぐにステロイド剤が投与された。その時に、酸素飽和濃度は90%を切っていて88%から89%だったと記憶している。非常に息苦しく、酸素を鼻から入れられたが、それがきつくて、酸素マスクをしてもらった。

 酸素飽和濃度は、通常95%以上であれば正常と判断されるそうで、95%を切ると処置が必要ということを聞いていた。実際は、90%を切ると機器のアラームが激しくなり、看護師が駆けつけて処置の準備が始まる体制だった。ということは、95%を切ると何らかの反応が出ている状態であり、異常な状況になる。90%を切ればもはや医療処置をしなければならに状態ということだ。

 私の場合、ステロイドを2回にわたり投与され、ようやく2時間程度して平常の状態に戻った感覚だった。この処置がなければ、どうなっていたのだろうと思うくらいだ。なのに、新型コロナに感染しても、酸素飽和濃度が90%を切らなければ入院すらできないというのは、相当にきつい思いを自宅ですることになる。一部地域では、80%にならないと入院を認められない状況にもなりかねないとのことだ。80%はもはや呼吸困難ではないか。

 未だに、免疫グロブリンの値が低い私にとって、いつ感染するか不安の毎日である。これで、医療現場がひっ迫して、酸素飽和濃度の値によって入院できないなどとなれば、命が助からないのではないかと思ってしまう。いつまで、このような気を使わざるを得ない状態が続くのだろうか?自主的な行動制限を続けることの窮屈感がつのっていている。

 安心安全を第一に考え、医療体制を整えていくことが最優先のはずなのに、感染拡大の先が見えない新型コロナへの対策は明らかに遅れている。

貴重なあなたの時間を、私のつたない記事を読んでいただく時間に費やしていただきありがとうございます。これからも、地道に書き込んでいこうと思いますので、よろしくお願いします。