心が沈み悲しみが増す、古賀稔彦氏の訃報

 なぜ、どうして???がんの怖さを改めて知らされた。腎臓のがんは全身に転移していたのだろうか?がん検診はきちんとおこなっていたのか??昨日、内視鏡検査の待ち時間にテレビのニュース速報で知った。速報では、死因を明確にしていなかったが、がんではなかろうかと皆思っていた。

 古賀稔彦氏の経歴は説明するまでもないが、柔道の1992年バルセロナ五輪金メダリスト。直前の練習中に負傷したにもかかわらず、嫌いな痛み止めを打ちながらも、見事、国民の期待どおりの金メダルを獲得。日本に感動を呼び起こした。その後の指導者としての活躍も見逃せない。まだ、53歳という若さであり、これからの柔道界を背負って立つ人材として期待されていたことだろう。

 上背はないが、得意技の一本背負いの切れ味は抜群だった。小さい者が大きな者を投げる姿は、「柔よく剛を制す」を体現していた。本当に惜しい人を亡くした。ラグビーの平尾誠二氏も50代で惜しまれながら胆管細胞がんで逝ってしまった。その時と同じような衝撃だ。

 古賀氏は、母親に病気を知らせてなかったという。昨年にがんの手術を受けて静養し、一度は回復に向かったものの、今年になって症状が急激に悪化していたという。必ず復帰するとの意志を強く持っていたに違いない。東京オリンピック・パラリンピックの開催が議論されるなかの訃報に、悲しみも増してくる。

 

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