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【記者ハンドブック持ってますか?】

親しんでほしい?
親しんで欲しい?

たとえば?
例えば?

自ずと?
おのずと?

ふと、どちらが正しいのか迷う時はありませんか?

煮詰まっている時とか、何度も書きなおしを指示されている時ほど、こういうところが気になり、手が止まってしまうことしばしばしです。

新聞社や出版社などのオールドメディアだと「校閲」という部署があり、そうした言葉の誤用や誤字脱字を勝手に直してくれます。また、ウェブメディアだとそこまでこだわらない、編集者が気づかないということが多く、これまでさほど問題とは感じていませんでした。

しかし、最近はオウンドメディアでも元●●●新聞記者、元●●●通信編集者という肩書きの人が増えていて、厳しく指摘されることが増えてきました。そうした時にかならず言われるのが「記者ハンドブックに沿ってください」。

記者ハンドブックとは共同通信社が発行している記事執筆のための手引書で、1956年の初版から現在までに14版が発行されています。新聞社を中心に、活字メディアの実質的なトンマナの標準規格となっています。

知っている方、愛用している方も多いと思いますが、もしお持ちでないという方は、ぜひお買い求めになることをオススメします。

いま仕事をしているメディアはそこまで厳しくない、独自のトンマナが用意されている、そんなかしこまった文章は書きたくない、というライターさんもいるでしょう。しかし業界統一基準的なものを身につけておけば、特にトンマナを指示されていなくても「とりあえず記者ハンドブックに沿っておけばいい」と悩まなくてすみますし、崩すテクニックも基本の形を知っての上でなければ、文字通り「形無し」(※型ではない。これも記者ハンドブックによる)です。

『記者ハンドブック 14版』 
https://amzn.asia/d/1h3WkNG

私もライター歴20年を超えますが、校閲のある編集部での仕事が多かったので、そこの意識が低く、恥ずかしながら今になってビシバシと細かく赤字をくらっています。なので、常に1冊持ち歩いて、迷ったら引くようにしています(すべて完璧に覚えるのは無理なので)。いまAmazonを見たら14版から電子書籍化されているんですね。これならわざわざ持ち歩かなくても済みそうです。

いずれにせよ、書く仕事をするなら記者ハンドブックは必携。ウェブメディア主流の時代こそだと実感しています。別に共同通信社の回し者ではありませんが、そこは強調しておきたいなと思います。

あ、冒頭の問題ですが、これらもすべて記者ハンドブックに載ってますので、自分で調べてみてくださいね〜。

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