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SOHO見聞録

どんなに世界の中心でキラキラしたSOHOにだって、クソみたいなバーはある。

今日はこちらで出世した友人との久しぶりの呑みだ。私も一応礼節を重んじる日本人だ。こういう場合、祝うのが常であろうがアメリカボケのせいか、あろうことにすっかり忘れてしまっていたのである。OHなんてことだ。NYにきて長年培ったビジネススキルが下がっていやがる。

気がついた時はすでに遅し、へい!シャンパンタワーをここに!は私の心の中にひっそりとしまわれた。

さて、そんな友人が勧めてくれた、一次会(一軒目のバー)はそれはもうシャレオツであり、男同士できたら完全なるゲイカップルであり、ドレスコードが必要なんじゃないかという感じの感じ。六本木とかによくある感じ。

おいら達のいつも の赤提灯NY版と違うね。
違うね。

なんてガクブルしながら、ビールとつまみ。

そう。ここは、まだセックスに持ち込んでいないお姉ちゃんを連れ込むところ。というお互い合意の元、バーを程よいほろ酔いで出る。

飲み足りない。
そして2軒目がひどい。

証言はこんな感じ・・・
「なんか、外から見たら完全怪しい感じで、店内が赤かったんですよ。」

いや、赤いんだ。

照明も何もかも。見えないよ。
そして、クソみたいにうるさい。
いるチャンネエ達(客)も程よいビッチであり、

「まじうぇーい、ジョン先輩うぇーい、スティーブうぇーい!」
「これーあたしのー親友のエリーだからうぇーい」

と叫んでやがる。うるさい。ちくしょう。ちくしょう。アメリカ版のリア充め。結構かわいいお姉ちゃんではないか。こちらに見向きもしないそのパッキンギャルに心の中でリア充爆発しろと世界の中心で叫びそうになる。おっといけない、今は北のほうのコリアンとセンシティブな時期であった。このような不用意な発言は避けようではないか。

そして店のレベルにあった割りに合わない酒。出て来るのも遅いながら、雑である。
缶のまま出すなら10分待たせんな(怒
そうか、ここは北新地のハズレのガールズバーであった。

そして、僕たちのようなアジア人は、客として扱われないわけだ。いや、バーテンダーが2名に客が50名。何かが間違っている。

そして、仕切り直しの3軒目。
それはそれはとてもいいバーであったので、ここでは記せず。

そんなこんなでアメリカで初めて過ごすGWも終わる。

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