私はせっかちである

 私はせっかちである。人からのんびり屋といわれるが、そんなことはない。

 その証拠として、人の話が聞けない。

 人が説明し出すと、最後まで聞かず、結論を予測し、「なるほど、これってこういうことだよね?」と話しに割って入り、「いえ、違います」といわれることが常である。
 最近は会社の後輩が一生懸命に説明しようとしているのに、途中で「あー、こーゆーことかー」と遮ってしまう。
 そのあと後輩は侮蔑の目で「は?違います」と言われる。
 それくらい重度のせっかちだ。

 さて、ここで私はのんびり屋さんであるということをみなさんにお伝えしておこう。これが今回の話の焦点である。
 なぜ、私はせっかちなのにのんびり屋なのか…
 皆さんの周りにもいないだろうか?なぜか話し合いになるとせっかちな様子になる人…
 さぁ、それではみなさんの疑問に当の本人である私から、代弁して答えて差し上げよう。
 その理由は「マジで興味ないから」である。
 以前のエッセイで「私は仕事が出来ない」と書いた。
 そんな人間が仕事の話を真面目に長々と眉間にシワを寄せながら聞くことができるとお思いか?否、できるはずがない。
 そこで無意識のうちに、少しでも話が早く終わる可能性があるのならば、話を遮って「こーゆーことねー」と発言してしまうのである。
 うまくいけば、この作戦は功を奏し、ミーティングの時間を半減することができる。
 しかしながら、仕事が出来ず、その上、興味のない私が、頭の中で小難しい話をまとめ、端的に話すことなどできるはずがない。
 私の大体の発言はマトを外し、時間の無駄を作り出すマシーンと成り下がるのである。

 
 ここで仕事ができる人であれば、どういうリアクションをするのか、皆さんのお耳に入れたいと思う。
 仕事ができる人は、どんなに出来ない社員のぐちゃぐちゃな発表でも最後まで聞いてあげるのである。なぜなら、最後まで聞かないと細かい点まで、指摘、修正してあげることができない。
 本当に後輩想いの仕事ができる人というのはそういう人だ。
 仕事が出来ない人や仕事ができると思っているバカは最後まで話を聞かない。
 時間の無駄だと思っているからだ。自分の時間が後輩のゴミのような発表に搾取されるのは嫌なのであろう。

 新入社員の皆様、そんな輩は根が腐っているので、相手にせず、何を言われてもお気になさらず。
 もちろん、私を含め…

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