[読書2/15]スーパーインテリジェンス

数週前まで、韓国ではお笑い芸人たちが歌う執事をコンセプトにした歌が流行り、執事カフェなどが話題になっていました。そのお笑い芸人たちの執事を真似た外見がまるで過去の日本の雑誌やメディアに出てくるような古めのホストの髪型で、歌詞に「お嬢様」と言った日本語が一部入っていることもあり、この曲とコンセプトに対して斬新であると応援するファンもいれば、Youtube動画のコメントには日本と韓国の両方から「この国のものと認めたくない」の声があがる面白いコメントもありました。

これをきっかけと言っても変ですが、腹ペコで重い食材の買い物をした帰りに、さっと自分の身の回りのことを助けてくれる執事さんがいたらいいな、とか、アイアンマンの秘書ザビスやそういうAIがいたら良いなとかを思いました。今の私のSiri君はiPhoneのロックを解除しないと使えないアプリが多く、自分の滑舌が悪い、もしくは、Siri君の耳が遠いようで、まだまだゆで卵用キッチンタイマーくらいにしか活用できないのです。Siri君が賢くなるまでには自分の声をちゃんと認識できるAI執事さんを開発するか、学習させるか、Amazon primeを使いこなして食材の買い出しを自動化がまずまずのところですね。そういうことで、引き続き、スーパーインテリジェンスの読書ノートです。

スーパーインテリジェンスの道程

  • 人工知能

    • GOFAI

    • Child machine by Allan チューリングー子供の心をシミュレーションする、鳥の翼を作るのではなく、飛ぶ飛行機を作る

    • 遺伝的アルゴリズム

    • シードAIと回帰的自己改良

  • 全頭脳模倣型知能(ホールブレインエミュレーション)

    • 精神アップロード(神経レベルで物理的な脳の断面をスキャンし、シミュレーション)

    • 線虫のようなユーテリックな生物のニューロンのエミュレーション→人間脳のエミュレーション

  • 生物学的認知

    • ポストヒューマン。遺伝学的に人類の知能そのものを人為的に向上させる(優生学になると政治倫理的な問題になり、時間も要するため、ジェノタイピング、妊娠中の最適化、教育、環境的な安全性を保つなど。)

  • ヒューマンマシンインターフェース

    • 人の脳とパソコンの接続。ただ脳の一部の記憶力などのデータアップグレードだけでは不十分で、情報を処理するスピードの向上も必要。だが、現状のpcの情報表現方法と脳の表現方法・パターンには方式として違いがある。


この本をおすすめしている1人のイロンマースクは複数の高学力女性との間で子供を産んだことでも知られているのですが、その背景になった考え方はおそらくこの2章の内容のものと関連するのではないかと思いました。
繁殖本能ー自分の遺伝子を残すことが全ての生物に取り組まれているプログラムがありながら、弱者にも平等な人権を与えるために人文社会学的には結婚制度や法律という概念も存在している世界。イーロンマスクの遺伝子を人類最強の遺伝子だとは言えないと思いますが、この既存の概念をぶっ飛ばす考え方とそれを行動に移すのは、なんとも、彼の人生で人類実験をしているとっも思いました。

この本には、「人類は~」という言葉が良く出てくるのですが、この言葉を目にすると「自分は人類の10億年以上の歴史の中で、未来の人類からすると進化過程にある一体」というスケールの壮大さに圧倒されます。未来の人類の方々も人類思いの愛らしい人たちであることを願いながら、ちっぽけなことしかできないかも知れないけど、エンジニアとして人類のためにこの余生で何か貢献できたらいいなと思います。

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