見出し画像

【犬、哲学をひろう】 04 / 写真

「沖縄だったら大城というカメラマンがいるからよろしくね。」
 
私はいま沖縄に住みながら東京にあるQANDOというクリエイティブエージェンシーに席を置いて仕事をしています。QANDOが写真スタジオ「代官山スタジオ」と同グループ会社というご縁もあり、大城さんはお会いしておくべき方だとずっと思っていました。(大城さんは代官山スタジオを経て写真家・大森克己さんに師事。その後独立されています)
 
哲学者:大城 亘(フォトグラファー)
テーマ:はざま

画像1

画像2

画像3

画像4

『空を飛んでいるのではなく、地に足をつけて歩いているのでもない。
汀に確かに存在する時間や感覚。
嘘のような本当のこと。もしくはその間。』
 
大城さんの連載「tram po line」の巻頭文の一部です。お会いしてみて、お話を伺っている中で、この意味が不意に理解できた瞬間がありました。私たちの日々は、単調とも言えるし、ドラマティックとも言える。シンプルだとも言えるし、複雑だとも言える。ワンシーンを切り取るとなれば、どこをどう見るかで、全く違うものが紡がれていく。その思考が日常のあらゆる見方に浸透しているのが天性の写真家なんだ、と思いました。「東京と沖縄でのこと」「ひとりの男であり、父親でもあること」「コミュニティーを疑いながらも、その中で生きていくと選んだこと」。あらゆるはざまで、色々な感情と景色にピントを合わせ続ける。だから大城さんの写真は自由で、見るひとをどこかにさらってくれるのだと思いました。

tram po line連載中


【中山理恵 プロフィール】
コピーライター、編集者。WELEDAなどグローバルブランドの日本コミュニケーションや、青山フラワーマーケットのコピーワークなど。QANDO所属。第32回繊研流通広告賞準大賞受賞。夫の映画作りのため東京から沖縄へ。男の子がひとり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?