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私の創作サイクルとスタイルの話

 この数年、「すごい書ける」時期と「まったく書けない」時期を繰り返している私です。

 コロナ時代になってから、書く量は格段に減ったと思います。
 精神的に気が滅入って創作まで気が向かない、もそうだし、誰とも話さないでいると書きたいことさえなくなる、というのもあるのかもしれません。無気力状態に陥るといえばそうだし、上手く新しい物事に触れられずにいるとアウトプットするものもすっからかんになるというか。今もまだちょっとすっからかんなとこあります。インプットしなきゃなあ。
 ちょっと個人的に色々ありまして、12月~2月くらいは創作どころじゃなかったこともあり、なーんも書けねえ!このまま筆折れるぞ!めんどくせえな折っちまえ!って感じだったのですが、ゆるゆる復活してきたのでやはり筆は簡単に折れないのでしょう。性だ。

 私の創作スタンスとして、自覚している程度には非常に心理描写に偏重して書く癖があり(そのせいなのか行動描写を書くのは苦手)、キャラクターたちを俯瞰するのではなく、馬鹿みたいに感情移入してだらだら書くというのがありまして。キャラクター重視し過ぎてプロット無駄にしがち。元々感情面から人間関係を掘り下げるのが好きなので、そういう風になったのかもしれません。
 ここ数年、と思ったけど多分もう四捨五入したら10年近く、一人称で書いてることが多かったせいか悪化しました。お前はもう一人称で小説を書くのを辞めろ。ハイ。
 めちゃくちゃ感情移入して書くクセして、地獄みたいなメンタルやられる系の話ばっかり書くので、どうなるかというと私のメンタルが見事にご臨終です。馬鹿な話書いてる時は私も元気になるんですけどね。

 若い頃、っていう言い方あんまりしたくないんですが、まあ、学生の頃?はそれでも書けてたんですよね。ていうか、本当に書くしか出来なかったんだろうなと思います。書きたいものも溢れていた。とにかく書いて叫びたかった、っていうのはやっぱり若さなのかなあ。悔しいかな……。
 大人になって、いろんな「考えること」が増えて、書きたい!だけでは手が動き辛くなって。ご都合主義がどんどん書けなくなっていって。書きながら悩んだり、キャラクターと一緒に泣いたりすることも増えて。たまに何やってんだろうなと思います。でも結局折れない筆は、少しずつでも物語を刻もうとするんだよなあ。
 まあ、私の頭の中にいるキャラクターたちが喋りかけてきてくれる限りは、書き続けるんでしょうね。結局は。

 そしてここ最近気が付いたのは、私は「掘り下げられないキャラを書くのがドへたくそ」ということ。

 Aというキャラを作ります。
 なんとなくこんなキャラ!と設定します。
 そこから「この子はこれが好き」「なんで?」「好きになったきっかけは?」「誕生日は?」「血液型は?」「嫌いなものは?」「嫌いになったきっかけは?」「家族構成は?」「家庭環境は?」「友人関係は?」「トラウマはある?」みたいなことをひたすら細かくごりごり考えていきます。一番楽しいターン。(そしてそこから関係性が広がって新しいキャラも生まれる)
 これをしてると後付けで設定付与するときに「この子にその設定を付与するならこうした方がいい」「この子にその設定はどう頑張っても無理」っていう判別が簡単になります。やったね。(?)
 そして「この子はこうだからこう考えて動く、こういう時これはしない」みたいな理解を深めていく。というのが、私の創作のスタイルのひとつです。

 つまりそれが出来ないキャラは全く動かない。

 私が書いたキャラで「こいつぽっと出やろ」っていうの、絶対すぐバレるな~~~!!!!!と思います。そのせいで。動かせない。行動原理が分からない。めんどくさいから退場して頂いて(やめなさい)
 狂人キャラだろうと殺人鬼キャラだろうと「どうしてそうなったのか」の道筋がつけられると書けるんですけど、つかない奴はもうだめ。
 つまりは理解が出来ず、感情移入も出来ないキャラが書けないのです。その代わりよそのこだろうが何だろうが目の前に充分な情報があれば呑み込んで咀嚼して動かしてみせる自信だけはある。

 ということに気付くと……ますます創作の幅が狭まり……筆が止まり……また同じようなもん書いてるわと自己嫌悪に陥り……んなこたあ知らん!と復活する、というサイクルが続いていて、どうにも抜けられないまま何年経ったやら。
 まあ趣味で書いてるものなんで私の創作サイクルがどうとかどーでもいいんですけどね。あはははは。
 いつももうちょっと書きたいなあ、とは思うのですが、こればっかりはなー。どうしようもないなー。と思いながら、書けるターンの時になるべくたくさん書こうとしている私なのでした。

 これ何の話?(いつも)


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