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今日のス  すごい数の無線が語るもの サリン事件

日比谷線を
しょっちゅう使う私は
人事ではない事件でした。

東京にあの日
別の路線ルートで
出ていて
当時スマホは、ありませんし
事件に気付いていませんでした。

そんなことが
起きるなんて
本当に起きるなんて!
ただ、ただ
呆然としました。

あの時も
聖路加病院がまず先に
一般診療の受け入れをストップして
救急に専念して
何とか、当日からの
危機を乗り越えたのでした。


あの時も数ヶ月は
しばらく
水のペットボトルを
持って電車に乗ると
そばの人に
緊張が走ることが
しばしばありました。

荷物棚に忘れてあった荷物を
みんなが、じっと
遠巻きに
観察してしまうような
敏感になりすぎていました。

一年ぐらいたった時に
炭酸入りミネラルウォーターの
蓋を開けたら
プシュと少し水が溢れかかりました。

隣の社会人男性に

すみません、炭酸入りなもので
失礼致しました
そのように謝り、飲みましたが


しばらくして
その方から

失礼ですが、念のため
確認ですが水ですよね?と
聞かれて

はい、そうです。
先ほどは、大変失礼いたしました。
この通りです、そう言って
飲みました。

無理もないことで
しばらく
ピリピリした
その感覚は
身体に染み込んでしまうと
抜けないものです。

私たちは
悲しい
怖い
恐ろしい
ネガティブな感覚を
頭や心に残していると
思っていますが

身体からの反応が先で
感情が後から

そのような順番もあるのでは
ないかと思います。

あることがきっかけで
カラダがかたくなったら

カラダが、かたくなるたびに
その出来事が
胸に去来する
そのようなことは
多少、だれでもあるのかもしれません。

だからこそ
どんなに
理解して、言葉をつくして
頭から納得するよりも

心からほっとできる
自分の処方箋を
もっておくと、いいなと
思っています。


京橋に
警察博物館があります。
サリン事件の日にとびかった
警察無線が流れている階があります。
途方もない数の無線です。

どれだけの人が
必死で無我夢中で人を助けようとしたか
職務を超えて
人がキャパを超えて働くことは
どんな人もあるはずです。

私たちは
そんな日のために
生きているわけでは
ありません。

けれど
あの日、生きようとした人
生かそうとした人
助けようとした人たちの時間を
尊く思います。
    


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