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【翼】こものガールズを通じて届けたい、父の想い。

いきなりなんだこのタイトルは。
要は僕がどんな想いで組織づくりをしてるか、どんなことを考えてスタッフたちと向き合っているか。そんなお話し。

【前回記事はこちら】

最近日夜自分と向き合いまくっててどうにかなっちゃいそう。

鍼灸師のしあわせって?

鍼灸師になって8年くらいかな。いくつかの職場で働いてきて、いろんな人に出会って、感じたことといえば
「みんな鍼灸師でよかった! って心から言えてるのかな?」
ということ。
専門時代の同期は数人しか鍼灸師続けてないし、辞めていった子たちもライセンスを持て余してる。
じゃあ現場で頑張ってる人間はといえば、休みも少なく給料も少なくやりがいと言うべきものに向き合えているひとの方が少ないように思えて。
最近うちに入社した専門同期の子も、前の組織では数年間鍼灸らしい鍼灸をやれていなかったり。

なあ、鍼灸師ってなんなの?

頑張って取った資格。
意気込んで選んだ就職。
みんなにストーリーがあって熱量があって。
鍼灸師になって数年。自身の体験や、周囲の雰囲気(今と違い積極的に外に出てないけど)からすると、とてもじゃないけど「いい仕事」とは言えないでいた。
当時の僕の世界では、鍼灸師の雇用の中心の鍼灸接骨院で「鍼灸師」としての業務を全うできている! という人間っているのかな? というくらい一握りで。逆に「鍼灸師」を全うしているとも言える修行鍼灸師も、生活苦と修行の厳しさでヒーヒー言ってて。
かといって独立している先生たちも一般社会から見た「成功」や「幸せ」を手にしているようには当時の僕には見えなくて。
あれ?鍼灸師の幸せってどこにあるんだ?なんてことを思っちゃったわけ。

ぼくのつくりたいせかい

そんな疑問を抱いていた僕は、地元に帰ってきて就職したと思ったらあれよあれよという間に「自分の院」をつくることになった。

↑くわしい話はこちらに...

まったくそんなつもりはなかったのだが、突如として環境と権限が降って湧いた。
いろいろ事故った後、その焼け野原のようなところにただ一人残ってくれたのがのちの「こものガールズ」の第一号となる樋口。
再出発を支えてくれる存在に、僕にあったのはただただ感謝の気持ちだけ。
あとはちょっと(いやだいぶかな)の「クソッ! 見てろよ!」というメラメラ。
どんなせかいをつくろうか、なんて考える暇もなく激務、激務、激務。
「クソッ!」の気持ちと勢いだけで決めた名古屋院オープンもあり超激務に追われる日々。
わけのわからぬまま仲間は6人に増え、いよいよ組織をつくることに。
わけのわからぬ状況に飛び込んできてくれ、しかも支えようとしてくれるこの人たちを、僕は幸せにしようと心から思った。業界で僕が今まで目にしたことのない「幸せな鍼灸師」に。
そしてそれは、かつての僕を救うことにもなると考えた。

幸せな鍼灸師とは

どうせならもう、僕がつくるこもの鍼灸院ではたらくスタッフたちを「幸せな鍼灸師の象徴」と呼べるくらいにしてしまおう、できるくらいのチームをつくろう。そう思った。
そのために必要なことってなんだろう?
僕が出した答えは「とことんひとりひとりと向き合うこと」だった。
スタッフそれぞれがどんな人生を歩んできて、どんな背景があって、どんなことに喜び、どんなことに悲しむのか。
また、どんなことが得意で、どんなことが苦手なのか。
どんな自分になりたくて、どんな日々を送りたいのか。
時間をかけてたくさん対話を重ね、それぞれにとっての僕や院、他のスタッフはどうあるべきかを一緒に考え、つくっていく。
「自己実現と自己表現ができる場がある。そこに仲間がいる。」
これが幸せだと僕は考えてる。

その先にあるもの

自己実現&自己表現ができ、やりたいことに集中できる環境があり、相互理解のもと推進力がうまれる。そんな組織をつくることができたなら。
どんな課題にも楽しみながら取り組んでいけるし、それはきっと広がりを見せる。どんな形でかはわからないけれど。
やさしさだけじゃ人は幸せにできないと思うんだよね。
仁がなきゃ。

【かいたひと】
新屋 翼(シンツバ)
所属:こもの鍼灸院 院長
三重・名古屋で美容と不妊に特化した鍼灸院を展開。
ブログメディア「TsubasaShinya.TOKYO」を運営。
文章やコンテンツで鍼灸の価値を問いかける。

◆TsubasaShinya.TOKYO
http://www.tsubasashinya.tokyo
◆こもの鍼灸院 三重本院
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◆こもの鍼灸院 栄
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