群 るな

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最近の記事

サブカルで食う

大槻ケンヂ(著)『サブカルで食う 就職せず好きなことだけやって生きていく方法』が面白い。 大槻さんは、バンド、役者、ラジオパーソナリティ、小説家など多方面の「サブカル」的なもので活躍されている方である。私は、小説『グミ・チョコレート・パイン』を読んだことがあり、そのつながりで今回、『サブカルで食う』を手に取った。 この本の中で、何らかの自己表現活動をサブカルに落とし込み、収入を得ていくために必要なことが書かれている。 この3つの中で、自分でコントロール可能なものが継続の

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    • 認められるための秘訣

      知り合いから「シロクマの屑籠」というブログが面白いと教えてもらって、さかのぼって色んな記事を読んだ。 ブログの管理人が書かかれた本も読んだ。面白かった。 著者は精神科医をしており、ブログでは現代人の社会適応やサブカルチャーについて発信している。 この本には、なぜ承認欲求が重要で、どうすれば承認欲求が上手く扱えるか、について書かれている。 ここでは、この本や自分が見聞きしたことを題材にして、認められるための秘訣について考えていきたい。 わたしはどちらかと言うと自信がない

      • 津村記久子作品を読み尽くしてしまった人のための、「周辺」コンテンツ総まとめ【非公式】

        はじめにこの記事は、 作家である津村記久子さんが好きなあまり ほぼすべての作品を読み尽くしてしまい さらに作品の感想やインタビュー記事まで 読み尽くしてしまった人間が贈る 津村さん本人以外の、周辺の人間が作成した津村さんにまつわるコンテンツ をまとめた 物凄くマニアックな内容について書かれています。 この記事の執筆者は津村さんとは何の関係性もない、ただのファンであり、 記事が完全に非公式のものであることはご了承ください。 コンテンツリスト下記のリンク先に、津村記久子「周辺」

        • 真面目であることの生きづらさ

          所属する社会や人生のステージが変われば、それに合わせて新しい価値観にアップデートする必要がありそうだ。 前回は「面白くなければならない」の呪いから逃れた経験について書いた。 幸運にも、所属する社会が変わった(大学入学を機に関西地方から離れた)ことで、「面白くあれ」という圧力が減ったから逃れられたと考えている。面白いに価値がない社会に属したことで気づきを得る事ができたのは、自分にとって大きいことだった。 私は社会人となりまた別の生きづらさを抱えている。 それは「真面目でなけれ

        サブカルで食う

          面白くなることの生きづらさ

          守れない社会規範や不健康な価値観を内面化していると生きづらい、と最近は思っている。 ドラマ版『逃げ恥』の最終話で、石田ゆり子演じるゆりちゃんがポジティブモンスターこと五十嵐杏奈へ「あなたは随分自分の若さに価値を見出しているのね。今あなたが価値がないと切り捨てたものは、この先あなたが向かっていく未来でもあるのよ。」と言うように、自分が否定してきたものに自分もなってしまうことは辛いものだ。 私は10代から20代前半の間、「面白くなければいけない」という価値観を持っていたが、そ

          面白くなることの生きづらさ

          心を掴んで放さないもの 津村記久子「ミュージック・ブレス・ユー!!」

          自分の心を掴んで放さないものがある。 それを知った瞬間の情景が今でも思い浮かぶ。 2005年のM-1で島田紳助のパネルがブラックマヨネーズに変わり、小杉が吉田に手を差し伸べた時の、報われることの意味を知った瞬間。 2009年のクリスマス、フジファブリックの陽炎のPVで、カメラを真っ直ぐに見つめる志村を見た時の、孤独や後悔を抱えたまま生きているからこそ差す光があることを知った瞬間。 2011年の高校入試前日、母方の祖父が亡くなったことを、嗚咽混じりの母から伝えられた時の、どん

          心を掴んで放さないもの 津村記久子「ミュージック・ブレス・ユー!!」

          君の人生は2で割り切れるか

          今日の午後、久々に有給休暇を取りルミネにある劇場にお笑い寄席を見に行ったのだが、そこで目にした天竺鼠の漫才が衝撃的に面白かったので感想を残したい。 天竺鼠は、ボケの川原とツッコミの瀬下で構成される漫才コンビだ。 川原が繰り出すシュールなボケに瀬下が翻弄されながらも的確なツッコミを入れるスタイルで、全国ネットでの露出は多くはないがお笑いファンからの支持は絶大だ。 映画「花束みたいな恋をした」でも、サブカルチャー好きの男女が天竺鼠の単独ライブをきっかけに出会うという些細だが重要

          君の人生は2で割り切れるか

          美容室へ行く理由のもう半分

          相性の良い美容師さんを見つけるのは、似合う髪型を見つける以上に難しいと思う。 引っ越す度に、美容室選びにはすごく悩む。 美容室では話しかけられたい人と、そうでない人がいると思うが、自分は比較的話しかけられたいほうだ。 放っておいて欲しい人もいると思うが、わたしは知らない人と話すのが好きなので、美容室に行く目的の半分は話すことなのかもしれない。 なにより、美容師さんは話上手で、いろんなことを教えてくれる。 自分が以前行きつけだった所は、サッカー好きのお兄さんが店長をしており、

          美容室へ行く理由のもう半分

          ミッドライフ・クライシスについて考えたこと

          (人生の折り返し、について書いたエッセイです) 人生、26年も生きたとはいえ、まだ折り返しには程遠い年齢である。 今日の定時後、40代後半の上司と雑談をしていた。 上司はここ数年、ある悩みを抱えており、非常に切実そうに語っていた。そして、それが意外にも、青年期の自分にも共感できる部分が多くあった。 上司の悩みは、自分のミッドライフ・クライシスについて、である。 ミッドライフ・クライシスとは、中年の危機とも呼ばれ、中年期の人の多くが陥る心の葛藤を示す言葉である。この葛藤

          ミッドライフ・クライシスについて考えたこと

          昨夜のカツカレー、明日のご飯

           昨日は仕事が立て込んだこともあって、帰宅すると立ち上がるのも嫌になるくらい疲れており、でも昼は菓子パンふたつしか口にしていなかったなあ、と天井の模様を目でなぞりながら考えていた。どうにもこれから料理をする気持ちになれず、コンビニにお弁当を買いに行き、その日をやりすごすためだけの食事をとった。  適当に食事をすませてしまった日には、母校の大学内にあるレストランで食べたカツカレーのことを思い出すようにしている。  そのレストランは、学内の外れに位置しており、その周辺に居室が

          昨夜のカツカレー、明日のご飯

          満員電車と四足歩行人間

          ほとんどの人がそうだと思うが、私は満員電車があまり好きではない。今朝、いつも通り最寄駅から満員の車両に乗り込んで会社に向かっていくと、1つ隣の駅で10人ほどが乗り込んでこようと車内の様子を伺っていた。この時点で車内は隣の人と肩が触れ合うほど密着し、入り口のわずかなスペースだけが空いた状態だった。なので2、3人乗り込むと車内のスペースがなくなってしまったが、残りの7人はどうしてもこの車両に乗りたいらしく、奥へ奥へと人を押し込んでいき、自分が乗るべき空間を確保していった。 その

          満員電車と四足歩行人間

          献血に行ってみた

          やりたいことはやってみる。2021年からそうやっていくと決めた。 その記念すべき第1弾として、献血に行ってみた。 ずっと献血のことが気になっていた。 大学近くに献血のバスが来ていたし、献血にいくとお菓子をもらえると母親言っていたから。 それと、山崎ナオコーラさんのエッセイで献血の話があっていいなと思ったのもある。 ここからは、興味本意で初めて献血に行ってみた人間が「献血っていいな」と思うまでの過程を記した『献血レポ』である。 だらだら、かつ心を込めて、書いていくぜ。 興味

          献血に行ってみた

          yonigeの「リボルバー」は食べたいものが思い浮かばず夜ご飯にポテチを買ったことがある人に刺さる歌かもしれない

          yonigeの「リボルバー」という曲がある。 私はこの曲が主体性のない自分を呪う歌に聴こえる。 歌詞を引用したい。 サビを締めくくる印象的な歌詞だ。 曲の盛り上がりとは対極にあるような失望が伝わってくる。 思い返している「それ」とはなんだろうか。 私は直感的に、それが”自分が好んでいるもの”だと思った。 仕事、人間関係、休日の過ごし方、お金の使い方 そのどれもが、”自分が好きな人が好んだもの”で構成されていたりする。 Youtube のコメントを読んでいると 同棲を解

          yonigeの「リボルバー」は食べたいものが思い浮かばず夜ご飯にポテチを買ったことがある人に刺さる歌かもしれない