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私的バスあるある

公共交通機関の中でも、私にとってバスは難易度が高い。果たしてこのバスであっているのか、あっていたとしても自分の行きたい場所で間違いなく降りることができるのか!と一人でドラマチックな気分になる。日本ですら土地勘のない場所でバスに乗ると心細いので、海外では特にである。たとえ何度も乗っているバスだとしても様々なことが起こるため気は抜けない。

今回は、私が体験したNZのバスあるあるをご紹介したい。

【1.基本的に乗客の誰かがBGMを流してくれている。】バスの中で音楽を聴いているお客さんは日本と変わらず多いのだが、かなりの確率で大音量で音楽をきいている人がいる。それもヘッドフォンからの音漏れとかではなく、普通に家で音楽鑑賞する感じで。朝に激しめの音楽が響き渡っていると、なかなかげんなりしてしまう。先日、初めてウクレレを生演奏している乗客に遭遇した。NYの電車で突然生演奏を始めた人がお金を要求してきたことを思い出し、初めは少し警戒したが、そんな様子はなくただただウクレレをポロンポロン奏でていて、少し愛らしかった。

【2.かならずしもスムーズに目的地に連れて行ってくれるとは限らない】こちらに来て実際に数回体験したのだが、目的地まで行かずに途中で降ろされることが稀にある。後ろからくる次のバスに乗ってね、と明るく指示されたが原因は不明だった。また、運転手さんが道を間違えたため、乗客が指摘したところ、乗客全員降ろされる、ということもあった。これに備え、バス乗車中の居眠りは絶対にしない、と誓っている。

【3.バスの中の時計は高確率で狂っている】サマータイムもあり、導入前後で一時間ずれの時刻を示しているバスは多かったが、それを抜きにしてもものすごくずれている。朝なのに17時とか、午後なのに9時とか・・・。毎度目に入ってびっくりするのでいっそ撤去してほしいと密かに願っている。

【4.乗客の主張が強め】これは運転手ー乗客間だけではなく、乗客ー乗客間でも起こる。基本乗客の皆様、我慢しない。迷惑をかけている人がいた場合、かなり直接的な表現で注意している。(丁寧な言い方をしている方もいるが直接注意はする)。二階建てバスに乗っていた時のこと、貧乏ゆすりのすごい中年の女性がいたのだが、しばらくしたら下の階から若い女性が上がってきて、うるさい!いい加減にしろ!と怒鳴って去っていった。自分のことじゃないとはいえコワカッタ。

【5.運転手さんの優しい一面】オークランドではATHOPカードというものを購入して乗車降車時にピッと機械にかざして料金の支払いをするのが主流(というかお得)なのだが、たまにお金が十分チャージがされていないカードでうっかり乗ってしまい、乗車時に気づいてしょんぼりと降りようとするお客さんがいる。そんな時に、運転手さんがスッと手招きし乗車を許可することがある。会社的に良いのか?という感じではあるが、見ていてほっこりする。また高齢者に限らず、乗客みんなが席に着くまでは出発しないという安全に配慮した対応をしてくれる。

【6.バナナの皮】まだalert level 2だったため2人掛けの席に1人しか座れなかった時のこと。ほとんどの席がすでに埋まっていたのだが、運よく最後の1つの空席を見つけることができた。席に向かったところ唐突にバナナの皮に出会った。ご丁寧に通路側の席の上にポンと置かれていた。マリオカートのアイテムみたいな形で。この席意外、私には選択肢はなかったため、仕方なく通路側の(バナナの皮の)席を越え、窓側の席に着席。目的地までバナナの皮と共に過ごした。

以上、私的あるあるでした。

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