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必然の負け 「ビルドアップには興味が無い」秋葉エスパルスの限界

ビルドアップに興味が無い秋葉さん、ビルドアップで苦戦

「また解任か〜」
試合終了後、ふとそんな事を思いながら、中々席から立ち上がれなかった。いつもは、負け試合は試合終了と共に席を立つ。帰りの混雑を少しでも避けたくて。
ただ昨日の試合は、落胆が抑えきれなかった。
メインs指定で斜め後ろのジジイが、「横パスいらねぇよ!!縦入れろ!!」と何度も叫んでて、不快すぎて110番しようと思ったが、この試合はこのジジイ以上に不快すぎた。

何故縦に入らないのか。一言で言えばビルドアップできないからである。
この試合、3バックで挑んだエスパルス。
相手の秋田は4-4-2.この試合の前半は特に右CBのヘナトがフリーでボールを受ける展開が多く見られた。
 しかし、ここが問題で、フリーで持ってるにも関わらず、身体を岸本に向けながら岸本にパスを出す。相手にバレバレのパスを連発し、またバックパス、CBの3人全員が「運ぶドリブル」をせず、相手を惹きつけてパスを出さない為、味方に時間とスペースを供給できない。

更に、中盤も相手2トップの背後に立たない。ディサロに至っては、闇雲にボールを受けに下がってきてしまい、相手も連れてくる。
相手が2トップの場合、後ろは3CBで数的有利、中盤アンカー1枚が相手2トップの背後に立つ事で、2トップを収縮させる。それにより左右のCBはスペースと時間ができる。次にそのCBが相手に向かって「運ぶドリブル」をする事で、相手が出てきたら、フリーの味方へ、相手が背後を消しながら来れば、相手にマークされてる味方にパスをしてアンカー経由でレイオフ。
つまりCBが運ぶドリブルをしてさえくれれば、後は相手が勝手に動いてくれる。答えは相手が教えてくれる状況にできる。
ただし、この試合、ヘナトはドフリーでも運ばず岸本、あるいはホナウド、ディサロに貯金のないパスを送り続けた。
ブロックを敷いてくるチームに対して苦戦するのは、秋葉エスパルスの風物詩である。
そしてこの課題に解決の兆しは全く見えない。

積み上げゼロ

前体制のゼリカルド時代、CBの間に降りがちだった松岡大起が、アウェイFC東京戦以後、必ず相手1stラインの背後に立ち続けていた時に
「自分がここに立つ事だけで意味がある」と話していたのは、ゼリカルド陣営から、ビルドアップのイロハを叩き込まれた証明である。選手がアドリブだけで試合をすると、昨日のような絶望的な試合になる。このままだと、本当に手遅れになる。
助けてパルちゃん!!(神頼み)



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