ガンダム好き社員がアニメシリーズの魅力や好きなMSについて語ってみた【後編】
ガンダム好き社員を集めてお話を伺っている今回の座談会。
前編では、世代を超えて愛されるガンダムの魅力について語っていただきました。
後編では、好きなキャラクターやモビルスーツ(MS)について熱量高くお届けします。
メンバー紹介
Mさん
業務:新規事業の顧客管理システムの開発を担当
好きなシリーズ:機動戦士ガンダムSEEDシリーズ
Eさん
業務:新規事業のデバイス開発を担当
好きなシリーズ:機動戦士Zガンダム
Nさん
業務:お客様サイトや、データ解析サービスを担当
好きなシリーズ:機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)
Sさん
業務:スカパー!公式サイトの運用を担当
好きなシリーズ:機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)
KSさん
業務:コールセンター運営やメール送信などお客様への体験の提供を担当
好きなシリーズ:機動武闘伝Gガンダム
(※機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYも好き)
KNさん
業務:放送事業者様との販促活動など加入件数拡大に向けた取り組みを担当。
好きなシリーズ:機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)
イチオシのキャラクター・モビルスーツ紹介!
―ガンダムには様々なキャラクターやモビルスーツが登場しますが、皆さんのお気に入りを教えてください。
Mさん「宇宙世紀シリーズだとEz8が好きです。番外編の『機動戦士ガンダム第08MS小隊』に出てくる量産型のモビルスーツ(※正確には量産型をパーツ不足から現地改修したもの)なんです。この08小隊は、ファーストガンダム本編と違って一般の小隊の話で、泥臭い戦いをするんですよ。狙撃のために何日も待ち伏せしたり、ゲリラ部隊と共闘したり。この泥臭さがガンダムの魅力でもあります!
そして08小隊はラブストーリーで、主人公の小隊長が敵の女パイロットと恋に落ちるんです」
―そんな、絶対に切ない展開じゃないですか。すでに胸が苦しいです…。
KSさん「本当にこれは苦しいストーリーですよ…。この作品ではビームサーベルで温泉を作るシーンがあります。僕らも初めて知りました、ビームサーベルで温泉が作れるんだって」
一同「(笑)」
Mさん「好き同士で戦わざるを得ないんですけど、命を助けるためにヒマラヤの雪の中遭難しちゃうんですよ。ヒマラヤなんで寒いじゃないですか。2人がビームサーベルで雪を溶かして温泉にして温まるお色気シーンがあります」
―(ビームサーベルデユキヲトカシテオンセンニシテアタタマルオイロケシーン)?
KSさん「いやこれ、名シーンですから!ビームサーベルの出力をなるべく低く抑えて、ジュっと(雪に)当てて温泉ができるっていう」
Sさん「それは”名”シーンなのか”迷”シーンなのか…」
KSさん「”名”シーンです!」
Eさん「自分はやっぱりキャラクターはシャア・アズナブルが好きです。シャアはジオン軍側ですけど、完全に敵ではなくて…シャア自身にもいろいろな過去があって復讐を目論んでいる、ガンダムの裏主人公ですよね。それがかっこよくて!」
―あのビジュアルで復讐を目論む裏主人公。ずるいですよ、シャア。
Eさん「あとはモビルスーツでは『機動戦士Zガンダム』に登場するジ・Oが好きです。乗っているは悪い人なんですけど、いろいろな仕組みがあってかっこよくて…」
―どんな仕組みですか?
Eさん「剣が足のあたりから生えてくるんです!」
KSさん「隠し腕ですね。木星に資源を取りに行って帰る途中で力に目覚めた天才がいるんですけど、その人が作った一番優秀なロボットですね」
Eさん「そうなんです!そしてもうひとつ好きなモビルスーツがあって、ウイングガンダム EWです」
一同「(画像を検索して)かっこいい!」
Nさん「この姿で戦えるの!?」
Eさん「もちろんです!羽もちゃんと羽ばたきますし。『新機動戦記ガンダムW』の映画版に出てくるんですけど、中学生の頃に見て中二心に刺さりました」
Sさん「だんだんスタイルがよくなっていくんですね。まるでバレリーナのような立ち姿…」
一同「(笑)」
Mさん「『新機動戦記ガンダムW』が放映された頃は女性人気も意識してキャラクターがみんなイケメンになっていましたね」
KSさん「声優の緑川光さんとかも起用してね」
―かっこいい!全員系統が違うから推しができそうですね。
Nさん「僕は今年からマネージャに昇進したこともあって、ブライト・ノアが好きになりましたね」
Sさん「中間管理職じゃないですか!」
一同「(笑)」
Nさん「めっちゃ間に挟まれて大変なんですよ(笑)。今までは違うキャラクターが好きだったんですけど…ファーストガンダムの登場人物の中で、ブライト・ノアは一番平均的な人なんですよ。ホワイトベースの艦長なんですけど、下からも突き上げられて上からもいろいろ言われて悩みながら成長しているキャラクターです」
―Nさんの葛藤も見えたような…。自分の状況によっても好きなキャラクターは変わりますよね。
Nさん「モビルスーツだとゲルググが良いですね。ゲルググはライトサーベルが両方に出てて、それがかっこいいんですよ!
あとシャアがゲルググに乗ってた時にエルメスというモビルアーマーが出てきてガンダムと戦うんですけど、その場面がすごく良いんですよ!その時アムロがニュータイプに覚醒したりしてね(笑)」
Sさん「アムロのガンダムがビームライフルを撃つタイミングで、ララァのエルメスがシャアのゲルググを庇ってね…」
Nさん「僕の予想ですけど、ララァとアムロがニュータイプに覚醒したとき、きっとシャアは自分が(アムロほどの)ニュータイプではないと自覚したんですよ」
KSさん「ニュータイプの悲しいところは、本来宇宙で生活するための進化かもしれないのに、その力が発揮されるのは戦争の中というところですよね。本当は好きとか何食べようとか、そういったことで使われたら幸せな能力なのに、戦争でしか使われないのが葛藤のひとつですよね」
KNさん「フォウ・ムラサメのように人為的に作られた例もありますよね。フォウの意味もまた切なくて、4番目に開発された人間という意味で。それをガンダムZの主人公で人間のカミーユ・ビダンに打ち明けるんだけど、そのシーンもすごく心苦しかったですね」
―ニュータイプや覚醒と聞くとかっこいい印象があったのですが、その設定があるからこその切なさもあるんですね。
Sさん「好きなキャラクターを1人に絞れないんですけど…連邦側だとカイ・シデンが好きなんですよ」
Nさん「あの軟弱者のね」
Sさん「そうそう、『それでも男ですか、軟弱者!』と言われて頬を叩かれるような人なんですけど(笑)。
ミハルという女性との出会いで変わっていくんですよね。ミハルはホワイトベースに忍び込んだスパイで、カイはその事実を知ったうえで庇うんですよ。ミサイル格納庫でミサイルの緊急作動ボタンをミハルが押してその反動でミハルが落っこちてしまって…。
カイはミハルがいないと騒ぐんですけど、スパイだからだれも存在を知らなくて…というエピソードがあって、これがすごく好きなんです」
―これがサブストーリー?切ない恋模様が多すぎます。
Sさん「あとジオン軍側だとランバ・ラルも好きですし…ザビ家の人間のわりに良い人だったドズル・ザビとかも良いですね。ザビ家で言うとギレン・ザビの『敢えて言おう、カスであると』も印象的ですね(笑)」
KSさん「ドズル・ザビって当社だと本部長のshuさんかあ」
Sさん「モビルスーツは黒い三連星とか好きでしたね!ジェットストリームアタックという技をかけるもガンダムにあっさりやられちゃうんですよね」
Nさん「あったあった!良いですよね」
KSさん「好きなキャラとは違うかもしれないですけど、『機動戦士Vガンダム』に登場するカテジナ・ルースさんが印象に残っていますね。主人公の憧れのお姉さんとして最初は登場するんですけど、寝返って仲間をめちゃめちゃにしていくっていう悪女の代表で、僕も女性不信はここから…」
Eさん「主人公の恋心を利用してくるんですよね」
KSさん「そうそう、すごく嫌なキャラクターで印象的です」
一同「(笑)」
KSさん「モビルスーツだと『機動武闘伝Gガンダム』のマスターガンダムが好きですね。このシリーズは他と違って深い話ではないガンダムシリーズで、各国の代表がガンダムに乗って戦い続けて一番を決めるんです。その代表的なモビルスーツで、拳法の達人が乗っているんですけど、気合を入れると黄金になるんです」
Mさん「このシリーズはガンダムを使って昔ながらの熱血ロボットものをやってますよね(笑)」
KSさん「そう、これは深くない!ガンダム版天下一武闘会みたいな感じ!」
一同「(笑)」
KNさん「自分はやっぱり、ガンダム(RX-78-2)が好きですね。(モビルスーツが)宇宙から地球の大気圏に突入できるシーンがあって、普通は高速で大気圏に突入すると摩擦熱で燃えるのでザクは燃え尽きちゃうんですけど、ガンダムには耐熱フィルムがあるので大丈夫なんですよ」
Sさん「アムロが必死にマニュアルを読んでいるシーンですね」
KNさん「そうそう、どうすれば燃えないのか必死に探してね(笑)。ガンダムのお腹に耐熱フィルムが入っていることが書いてあって。ザクとの違いから『ガンダムはすごい!一番なんだ』と思ってね。小さいときは地球連邦軍を応援しているので、究極的にはガンダムが好きですね」
―さすが主役!性能も段違いで圧倒的なヒーローですね。
新作映画「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」を楽しむために
―1月26日(金)には「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」が公開されますね。
Mさん「『機動戦士ガンダムSEED』シリーズは、遺伝子操作やクローンといったものがテーマとして入っているのですが、ごく一般の人類である「ナチュラル」(地球連合軍)と、遺伝子操作され、産まれながらにして優秀な頭脳と身体能力を持った結果、ナチュラルからの妬みにより、地球から迫害されてプラントと呼ばれるコロニーで生活する「コーディネーター」(ザフト軍)の戦いが描かれます」
―やっぱり新規に優しい!解説ありがとうございます。
Mさん「ガンダムSEEDシリーズは、今回話題となったファーストガンダムのオマージュの要素も結構多く詰め込まれているのも魅力のひとつです!例えば…」
―本当だ!ファーストガンダムのDNAを感じます!
Mさん「『機動戦士ガンダムSEED』では、コーディネーターながらも成り行きから地球連合軍の一員として戦いに巻き込まれることになった主人公・キラと、ザフト軍のエースでありキラの幼馴染・アスランの葛藤、地球連合軍とザフト軍の戦いが描かれるのに対して、(続編の)『機動戦士ガンダムSEED Destiny』では、ザフト軍のシン・アスカを主人公として、地球連合軍とザフト軍、裏で戦争を扇動するブルーコスモス/ロゴス、戦争を止めるための第3勢力として活動するキラ達も交えた、混沌とした戦火が描かれます」
―複雑な関係性と交錯する想いが気になります。20年ほど前のシリーズということで、今回の劇場版はファンにとってはたまらないですね。
Mさん「そうなんです!劇場版では最終的に平和が訪れたのか、それとも…。それぞれの戦いの結末が気になります!」
―き、気になる…!これは映画館へ行くしかないですね!
今回はファーストガンダムから新作まで語っていただきましたが、ガンダムファンの皆さんの熱量の高さに刺激を受けました。
Sさん「座談会メンバーの熱さも含めてガンダムは良いなと思いました。またファーストガンダムの映画見直そうかな。そして好きなキャラクターですっかりセイラさんを出し忘れました…。ナンバーワンの推しキャラクターですが、好きすぎて語れなかったです(笑)」
Nさん「皆さんが自分とは異なる目線でガンダムの世界を見ていて、すごく勉強になりました。軍事産業の部分とか」
ー他のファンと話すことで、違う視点を発見できて面白いですよね。そしてまだまだ語れそうな予感が…私も混ざりたいので基礎から履修します!
皆様本当にありがとうございました!
誕生から40年以上経った現在も数多くのファンに愛されるガンダム。
昔好きだったシリーズも、ファン同士話して振り返ったり、別のシリーズを知ることで、より深く楽しむことができるのかもしれません。
そしてまだガンダムを観ていない方も、この機会にガンダムの世界を覗いてみてはいかがでしょうか。
(取材・文 ヤマ)
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