ネガティブ思考は遺伝子レベル
日本人って「ネガティブ思考な人」が多いと感じませんか?
たしかに外国の人は陽気で、気さくに話しかけたり笑顔を見せるけれど、
日本人は恥ずかしがりやでどこか冷たい…。
一概には言えませんが、自分にはそんなイメージがありました。
・話しかけて無視されたらどうしよう…
・何か面倒なことに巻き込まれたら嫌だな…
そんなことを誰でも1度くらいは考えることがあるかと思いますが、
この不安は一体何が「原因」なのでしょうか?
不安の原因は「ホルモンの量」が影響していた
私たちの脳内では、「幸福のホルモン」と呼ばれるセロトニンが分泌されています。
実はこのホルモン物質の、脳内での濃度(セロトニンレベル)によって、感情の浮き沈みがコントロールされているのです。
セロトニンの濃度(セロトニンレベル)
濃くなる(高くなる)→楽天的、ポジティブ思考
薄くなる(低くなる)→神経質、ネガティブ思考
・なんで自分はネガティブ思考なんだろう…
・どうして私は神経質、心配性なんだろう…
「なぜ?」と悩み始めると答えがなかなか見つからず、次第に疲れてしまいますよね?
正直この「なんでだろう」ということで悩んでいても、なかなか答えは出ません。
そんなときはあえて、
「あ、今はセロトニンが少なくなっているのかな」
というような「理由」を知ることで、一度客観的に考えてみるのはどうでしょうか?
もちろんそこまで簡単で単純なことではないかもしれません。
しかし、一時的に「悩みの理由」をはっきりとさせることで、漠然としていた「なぜ?」という不安が少なくなるという効果はあります。
日本人のネガティブ思考は「遺伝子」に刻まれていた
この「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンを運搬するための、【トランスポーター遺伝子】には、『異なる2つの型」があります。
・伝達能力が高いL型
・伝達能力が低いS型
そして2つの型の組み合わせは「3つ」の分類、
LL型、SL型、SS型
に分けられると言われています。
この分布は世界の地域によって大きく異なっていて、日本人の場合は約70%が『SS型』、そして『LL型』は2%、残りは『SL型』となっています。
つまり、幸せホルモンを伝達する能力が「世界で最も低い」ということです。
なので驚くべきことに、日本は外国に比べて、
「圧倒的にネガティブ思考が多い!」
という結果になっています。
『ネガティブなのは自分だけじゃない』と分かると少し安心しますが、この事実にはちょっと驚きますよね?( ゚ε゚;)
『温暖な地域ほど悩みが少ない』はホント?
元々の遺伝子が「ネガティブ」と設定されている、私たち日本人は大変ですよね。
そしてさらにもう1つ、大きく『私たちの思考に影響を与えること』があります。
それは「住んでいる地域の気候」です。
「暖かい地域の人は陽気な人が多く、寒い地域ほど細かいことを気にする」
少し偏見がありそうですが、こんな話を耳にしたことはありませんか?
しかしこれも昔の私たちのご先祖様が、
「弱肉強食の厳しい太古の時代を生きていた」
という時のことを考えてみると、少し納得がいくかと思います。
「暖かい地域」に暮らす人々
温暖な気候の場所に住む人たちは、体温を奪われることがなくて体力があり、
免疫力も高く、病気になることも少ないという環境でした。
それに加えて日照時間が長い為、草木も成長が早く、それをエサにする動物も増え、食べ物が豊富にありました。
これらの理由から、「雨風や野生動物から身を守る場所」さえあれば生活に困ることはありません。
命を失う危険性が低い→『楽天的・穏やかな性格』
食料不足や気候による【命の危険】が少なくなった結果、
「余裕があるから物事を楽観的に考える」
ということではないか、と心配性わくわくは思います。
では反対に、「寒冷地域に住む人たち」はどうでしょうか?
「寒い地域」に暮らす人々
寒い地域では常に体温を寒さに奪われるため、気を張りながら生きなければなりません。
草木の成長が遅く、育成可能な種類も限られるので、食料が豊富に無い。
そのため食べ物の蓄える量や保存食作りなど、常に細かく気を配る必要があります。
外で寝たら寒さで死ぬ、食べ物の不足したら餓死する。
そんな「死の恐怖」があるゆえに、「自分が生きるための工夫」を日々考えねばなりません。
命を失う危険性が高い→『神経質・ネガティブ』
こんな生活環境では、「どうにかなる!」なんて楽観視なんてできるはずもなく、
「何とかかしなければ…」
と少し神経質気味になるのも納得ですよね。
「生き残るために遺伝子」が進化して残っていった結果、
『地域ごとに性格が大きく異なって進化している』
という背景も考えられます。
「自分がなぜ悩んでしまうのか?」ということについて、
・人間という生き物としての『習性』
・環境という『原因』
これらの要因も関わっている、という所まで視野を広げると、あなたの「今までの考え方」が、少し変わるきっかけになりませんか?
考え方を広げて「ワクワクする」
心配性わくわくも一時期、
「なんで自分はこんなに心配性なんだろう…」
と悩んでいました。
しかし色々と調べ、前向きになれるようにと努力している内に、
「自分だけで何とかするのにも限界がある!」
「もう遺伝子的にネガティブなら仕方ない!」
と、ある意味開き直りました!笑
「なんでだろう…」といつまでも悩み続けることに頭を使うよりも、
「どうすれば解決できるか…」という方向に頭に切り替えたのです。
全体の7割である私たち心配性やネガティブ思考の人は、
「遺伝子、地域的に悩みやすい」
という、その事実を受け入れるのも1つの方法です。
そうすることで、「悩んでも仕方のないこと」と割り切り、「後ろ向きに悩むこと」よりも、「前向きに考えること」ができるようになります(*゚ー^)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?