編集スパルタ塾へ飛び込んでみたら。”走馬灯”で見たい景色が沢山みつかった。

編集スパルタ塾へ飛び込む前は不安だったけれど。なんだか最近、成長していないなとうずうずしてたタイミングで、飛びこんでみた世界はとっても楽しく毎回の講義全てが新鮮だった。

私は広告代理店で営業から、クリエイティブ部署のプランナーになって6年目。趣味は「空に飛び込むことです」って言ってる位、スカイダイビングや空中ブランコで空を飛ぶことが趣味(写真参照)。多分、仕事でも新しい環境や未知の世界に“飛び込む”ことに憧れてうずうずしていたタイミングだった。

「編集」にしっかり携わったことがない私にとって、編集塾は未知の世界。それでも、塾について調べるうちに辿り着いた“この世は編集力”という言葉に惹かれ、受講を決意した。そしてありがたいことに、卒業時の【総合評価2位】を頂くことができた。(悔しい!1位がいいです!!1位が!!!)

そんな私の企画書と共に、スパルタな毎日を振り返っていこうと思う。

■マガジンハウス 取締役・西田善太氏の課題

「BRUTUS」が初挑戦するデジタルコンテンツの企画がテーマ。普段雑誌を読まない人でも、BRUTUS雑誌のウェブコンテンツを見てもらって雑誌を読みたくなるきっかけを作るインタラクティブ動画の企画を提案した。

西田さんからは「ここ数年で一番面白い提案だった!」という嬉しすぎる講評をいただきゲスト賞を頂くことができた。(西田さんからの身に余るお言葉…)
今すぐにできる実現性の高さと、普段雑誌を読まない人が確実に興味をもてる提案であることが評価頂けた。

■太田出版 編集者・藤澤千春さんの課題

「射精責任」という潔いタイトルながら、重要かつ重いテーマを、いかに男性が読みたくなる書籍にするかが課題。そこで私は、精子検査キットのメタ情報をもとに、責任ある精子であることを痛感すれば本書の内容を自分ごと化できるのでは?と考えた。今回のターゲットである男性が集まり、手持ち無沙汰になる場所=「トイレ」での立ち読み文庫を提案。さらに精子検査キットを書籍とセットでトイレ販売することを提案した。

藤澤さんからは「インサイトをうまくついている。低コストから始められ実現性も高いので、今すぐに実施したい」という講評を頂きこちらもゲスト賞を頂けた。そしてその後すぐに、藤澤さんが検査キットの会社に掛け合ってくださり、実施の走り出しをご一緒できた。企画を考えるだけでなく、そのアイディアが実現する可能性を秘めていることもスパルタ塾の魅力のひとつだと感じた。

■スパルタ塾最後の卒業課題「この1年間で学んだあなたなりの編集の定義とは?」

今回は一年間のスパルタ塾の集大成として、大きな課題テーマが与えられた。

ここで提案した私のアンサーは「 “編集”は人生そのものである」ということ。自分の人生のライフパフォーマンス(=ライパ)を最大化させる技術が“編集力”であるとプレゼンした。生きることはまさに「人生の走馬灯を“編集”」しているようなものだ。何を見て誰と出会い、その事象をどうクローズアップして心に残すのか。その繰り返しを、人生の終わりまで行う“編集力”が大切であることを、この塾を通し痛感した。だから私は“走馬灯からの逆算”をして行動するようになり、転職や新領域ビジネスへのチャレンジなど大きな挑戦に踏み込むことができた。これもひとえに、スパルタ塾で編集力を鍛えられたおかげ。自分の中での編集力を磨くことで、人生は何倍にも楽しく味わい深くなる。生きる土台ともいえる“編集力”を学ぶことができ本当によかったと1年間を振り返りお話した。

最終課題に対し、講師の嶋浩一郎さんからは「何年間も最後の講義で聞いているお題だが、今までやってきた中で、一番インパクトが強く視点が良かった!最高です!」という講評を頂けた。また菅付さんからは「鼎さんには、グサッと刺さるキーワードを作る力があるよね」と仰って頂けた。この1年間を通して自分の強みと弱みを、講師陣の皆さんの講評から明確にすることができ、仕事をする上で大事にしたい部分や、これからの目標を見据えることができた。スパルタ塾で学んだことを生かし、これからの業務や生き様に丁寧に反映させていきたいと思う。

最後に、菅付さんと塾の皆さん(ごく一部メンバー)での集合写真を。

P.S.同じスパルタ塾を乗り越えた11期メンバーの絆はめちゃくちゃ強くなりました!毎回の課題に追われ辛かったけれど、講義後に下北で飲めることを楽しみに頑張れました。スパルタだけれど楽しくて、まるで高校部活を引退するような気分の最終講義でした笑
菅付さん、講師陣の皆さま、11期の皆さま、1年間ありがとうございました。

編集スパルタ塾第11期生 鼎(かなえ)由起子

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