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集金業務キャッシュレス化サービス「enpay」事業急成長!公立こども園60施設に一括導入決定【スタートアップコミュニティSPROUND 利用企業インタビュー エンペイ CEO 森脇 潤一さん】

「知の還流」がコンセプトのインキュベーションオフィス「SPROUND」をご利用の企業、通称SPROUNDERの入居者インタビュー第8弾。今回は、株式会社エンペイの代表取締役CEO森脇 潤一(もりわき じゅんいち)さんにお話を伺います。
エンペイさんは、SPROUNDをご利用いただき始めてから一年。この一年で急成長したエンペイさんに、会社と提供サービスについてと、SPROUNDを一年間ご利用いただいた感想を伺いました。

森脇 潤一/Junichi Moriwaki
株式会社エンペイ 代表取締役CEO/Founder
集金業務のキャッシュレス化・DX化を実現するFintech × SaaSプラットフォーム「enpay(エンペイ)」を開発・提供する株式会社エンペイ。
CEO森脇さんは、新卒でメディテックスに入社、ビジネスを一通り学んだ後、博報堂を経てリクルートへ。リクルートでは事業開発セクションに入り、事業の開発から売却までに従事。その後、株式会社エンペイを創業。

エンペイの会社・サービスについて

日高:エンペイさんは「集金業務のキャッシュレス化」を目指すサービスを提供されていますが、具体的にはどんなサービス、事業を展開されているのですか?

森脇:学校、保育園、塾など…集金業務は各教育機関で毎月発生しますが、その作業って本当に煩雑で。工程が多く、物理的なものをたくさん介すので、ミスが起こりやすい。生徒数が何十人、何百人になると、本当に施設側の業務量が多くなってしまい大変なんですね。
さらに世の中全体でキャッシュレスが進んできたことにより、保護者も現金を持っていなかったり、用意しても持ってくるのを忘れてしまったり、子どもが紛失してしまってもう一回用意しなくてはならなくなったりと、集金業務にはいろんな課題がある。それを改善しようと、「enpay」という集金業務のキャッシュレス化・DX化をサポートし、事業者も支払い者もラクにするサービスを立ち上げました。


日高:「集金業務の煩雑さ」に課題を感じた背景って何かあったのでしょうか?

森脇:理由は二つあります。
まず、私がリクルート在籍中に保育園向けのクラウドサービスに携わっていて、保育園に足を運ぶ機会が多かったことです。どこも集金袋で現金集金をしていて、その様子を見て大変そうだなと思いました。これ一つで事業者側にはいろんな業務が発生するでしょうし、保護者も大変だろうなと。何かうまく組み合わせていけば簡略化できそうだと考えていました。
そしてその数年後、今度は自分が子どもを保育園に預けるようになり、実際にその煩雑な集金業務の課題に直面し、面倒さを実感しました。リクルートをやめることも決めていたので、このサービスで挑戦してみたいと思いました。

でも、「集金をラクにする」ことが人生かけてやりたいことというわけではないんです。人生かけてフルコミットするなら、もう一段視座を上げたいと思い、フィンテックの領域に目をつけました。フィンテック領域にはたくさん課題があって、集金業務の課題解決の先も、社会的にもっと大きなチャレンジができそうだと思い、起業しました。
正直、会社の成功にはあまり興味がなくて。もちろん結果として自分が勝ちたい気持ちはありますが、そこがゴールではないです。
僕らベンチャーの存在意義って、世の中の人がチャレンジしないところにまず向き合って一石を投じることなんじゃないかと思っています。
自分たちが上手くいくかどうかより、自分たちが投じた一石によって沢山の人が興味を持って市場が盛り上がり、さらにソリューションが出てきて、社会が変わる。その一歩目を踏むことが本質的な意義だと思っています。

日高:素敵なスタートアップマインドだと思いました・・!森脇さんの人物像が分かってきた感じがします!エンペイさんは、雰囲気やカルチャーの面ではどんな会社なのですか?どういう人が集まっているのでしょう?

森脇:エンペイでは、4つのバリューを掲げています

1. Goal Oriented:目的から逆算して考える。
全ての仕事に意味があります。日々の仕事を惰性でやるのではなく、常に意味を捉えて、なぜそれをやっているのか、ゴールはなにかを考えてやっていこうというマインドです。
2. Self Growth:プロとして進化し続ける。
社員が成長意欲を持っていることとと、会社の成長には絶対相関関係があると思います。自己成長をしっかりして欲しいので、ここは結構大切にしていますね。
3. Relationship Design:丁寧に信頼を築く。
仕事ではいろんなステークホルダーと関わります。それぞれとの信頼をきっちり築いていかないといい仕事はできません。信頼って、湧いて出る物じゃないから自分から勝ち取っていくっていう思考が必要です。そこは丁寧にやってほしいと思っています。
4. Customer Centered:顧客のために、社会のために。
会社がどうこうではなく、社会のために、顧客の為に何が出来るかを考えましょうと言っています。

この4つのバリューに共感してくれる人って、すごく心が綺麗で真っ直ぐだと思うんです。そういう素直な人たちと働きたいと思っていますし、結果としてそういう会社になりました。
また、会社としては、みんなに自由にやってほしいと思っています。人にやってって言われてやる仕事はあまり楽しくない。自分で決めることが自己成長になって、満足感にも繋がると思うんです。
でももちろん、自由と表裏で責任も発生します。なので、高いレベルで主体的に仕事を推進したいという人はうちの会社にあっていると思いますね。

日高:エンペイさんのニュースを最近よく目にする印象ですが、このクォーターでの1番のビックニュースは何でしたか?

森脇:愛知県の豊田市の子ども園60施設全部にエンペイのサービスが一括導入されたことですかね。
今まで私立の保育園や塾では導入いただいていたのですが、公教育で導入してくださったのが正式にはこれが初でした。
今後、公教育という大きいマーケットにも導入できる兆しを作れたことは、このクォーターのキーでしたね。

SPROUNDを利用して

森脇:SPROUNDの利用を開始したのは去年の5月ごろでした。この一年でだいぶ急成長したと思います。一年前5人だった従業員も、今ではもう30人超えているし、ARRは 2億円を超えてきています。顧客数は3倍になりました。

日高:SPROUNDに来て良かったと思うことはありますか?

森脇:まずなによりこういうSaaS企業の方々がたくさんいてビジネスにしっかり向き合っている人たちの中で仕事ができることです。また、会議室があったり、オープンスペースがあってお客さんを招けたり、インフラ面の環境も整っていることです。
あと、働く環境ってすごく大事だと思っていて、こういう綺麗なオフィスで社員がモチベーション高く仕事ができるのがいいと思っています。

日高:今、採用も積極的にされているのですか?どういう人と一緒に働きたいですか?

森脇:全職種で積極採用中です!求める人材としては、やっぱりしっかりバリューに共感してくれる方ですね。また、スキルよりスタンスの方が重要だなと、自分で会社を建ててからより思うようになったので、アンラーニングして素直に仕事に向き合ってくれる人がいいですね。


日高:御社のビジョンに共感する人は多いと思います。私も、エンペイさんのバリュー始め、森脇さんの経営者マインドにすごく惹かれました…!
今日はインタビューにご協力いただきありがとうございました!SPROUNDとしてご協力できることがありましたら、いつでも申し付けください😊

(文・聞き手:日高 くるみ(SPROUND Community Manager) / 編集:上野 なつみ(SPROUND Community Manager))


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