嫌いなことしないで死んでないだけまし

年収90万円で東京ハッピーライフを読んで

好きなことして生きていくというセリフをよく耳にすることがあります。きっとみんながそうやっていきていきたいと思っているけど、なかなか難しいことです。
年収90万円で東京ハッピーライフという本を読んで、心に残った言葉が、「嫌いなことして死なない」。確かにそうだよな。高級なものは変えなくても、死んでないし好きなことをする時間がたくさんあることの魅力に気づかされる言葉です。
私は、自閉症スペクトラム障害の特性のなかの、人とのコミュニケーションが苦手という部分に関してはほとんどあきらめています。友達は作っても作っても離れていくし、いらないこと言っちゃうし、会話をちょうどよく相手に合わせるということができないです。だからあまり友達は作らないし、一人できるときのほうがとても楽です。
この私の状況は、上記した言葉二つのどれに当てはまるでしょう。感覚的には嫌いなことして死なないに近い気もしますが、嫌いなことを避けてるわけだし、死んでもいないし。ということは好きなことして生きていくに近いのかとも感じます。いや、生きていくはあってるけど、好きなことをできているわけではない。
　つまりこの状況は、「嫌いなことしないで死んでない」。この「嫌」と「死」という二大嫌われ漢字を同時に使ているのでなんだかちょっと不快にも感じるかもしれませんが、最近私はこれこそが自分にとっての最大の幸せだなと思っています。
もちろん好きなこともしています。趣味としてジャニオタしてるときは自分にとって最大の幸せを感じるときです。でも趣味を仕事にしたり、仕事が大好きだったりということはないので、仕事行きたくないと思うことももちろんあります。というか仕事に対してはそれしか思いません。
ただ、発達障害のこともあってただでさえ得意分野が少ないので、嫌いなことや苦手なこともたくさんあります。それがあまり好きではなくて、今の仕事は以前よりは苦手なことが少ない形を選びました。今の仕事が楽しくてやりがいがあるかと言われたら、自信をもってはいと言えるわけではないけれど、嫌いなことして死んでないだけましだなと思えています。仕事以外では好きなことができていますし。
プラマイゼロって簡単なようで難しい。生きてるだけでお金がかかるのと同じように、生きてるだけでいやなことってやってきます。いやなことを完全に０にすることは無理かもしれないけど、限りなくゼロにして、期待値を低くする。そうすることで今生きている事実に感謝しながら、より生きやすい人生を送ることができるのではないかと考えています。