FF6でスキな3曲を熱く語る with Spotify
1994年4月2日
これが何の日かご存知だろうか。そう、この日は『ファイナルファンタジー 6』の発売日である。当時小学生だった僕は、この日をいまかいまかと待ち望んでいました。
まだインターネットが普及していないこの時代、テレビや雑誌が主な情報収集源だったわけですが、当時小学生だったぼくの情報収集源は週刊少年ジャンプでした。
当時のジャンプは、表紙をめくったところの特集に最新ゲーム情報が掲載されていました。クロノトリガーとか、ドラクエとかもそうだったかも。
そこにファイナルファンタジー6 の特集が載った日、全国の少年たちは狂ったように歓喜し、友達と話すときは誰よりも最新情報を知っているという優越感に浸ったことだと思う。たぶん。
ぼくもそうだ。言葉にはだしてはないけど、息をおおきく吸い込んで吐きだすのと同時に「ついにきたか…」とつぶやいたと思う。
資金調達
当時のスーパーファミコンソフトの価格は高く、1万円近くするものがほとんどでした。今と比べると高い。ちなみにファイナルファンタジー6の定価は11,400円でした。
小学生が1万円なんて大金を用意するのは難しい。ぼくもそんな大金当時はもってなかったしお年玉貯金はとっくに使い果たしてました。
しかしぼくは手に入れました。発売日の当日に。貯金なんてなかった。だけど手に入れた。
どうやって資金調達したか。
そう、誕生日プレゼントです。
この日はぼくの誕生日でした。
幸運にも、ファイナルファンタジー6の発売日1994年4月2日はぼくの誕生日と同じ日だったのです。
当時の小学生がゲームソフトを入手する手段のひとつ、誕生日プレゼント作戦。ぼくはこれを利用する権利があったのです。そして、我が家では誕生日プレゼントは現金でした。
発売当日、ぼくは誕生日プレゼントという名の現金を財布にいれ、近くの家電量販店(たしかJoshin)に向かい手に入れることができました。
当時のパッケージはこんなのでした。
いざプレイ
そこからは夢のような日々でまさにファンタジーの世界に没入していました。
すばらしい音楽とともに壮大なストーリーと綺麗なグラフィックが織りなす世界観に浸りながらプレイし、学校では友達と進捗状況を共有したり情報収集をしたりしつつ、家に帰ってまたプレイして。
多くのファイナルファナタジーシリーズをプレイしてきた僕にとってもっとも思い出深い作品は、このファイナルファンタジー6です。
なんだったらファイナルファンタジーシリーズの音楽を聴きながら、いまもこのnoteを書いています。
『スキな3曲を熱く語る』のお題を書こうとした理由
なぜこのnoteを書いているかというと、ちょうど最近FFのプレイリストをSpotifyでつくったばかりで、移動中や仕事の時に聴きまくっていました。
そんな中、タイミングよくSpotify後援の企画、 #スキな3曲を熱く語る を偶然発見したからでした。
スキな曲ときいてパッと思い出したのが、ファイナルファンタジー6 の音楽でした。その中からファイナルファンタジー6のストーリーを表すことができる曲を3曲として選抜しようと思います。
是非↓のプレイリストを再生しつつお読みいただくことをおすすめしたいです。一層、ファイナルファンタジー6の世界観に浸れると思います。
▼スキな3曲を熱く語る
それでは、ピックアップしていきます。いざ、ファイナルファンタジーの世界へ。
1曲目: 『墓碑銘→仲間を求めて』
ゲーム屈指といわれている名シーンで流れる曲です。今、ちょうど流れているのではと思います。
実は『墓碑銘』と『仲間を求めて』は別々の曲なので厳密には2曲なのですが、ぼくは1つの曲と捉えても差し支えないと思っています。反則だったらごめんなさい、Spotifyさん。
なぜ2曲で1曲なのか。
ストーリー上の盛り上がりシーンでこの2曲が繋ぎで流れるからです。1曲目があるからこそ2曲目が引き立つ、そういう意味で2曲で1曲と捉えています。
崩壊後の世界、翼を失ったセッツァーが親友ダリルの墓にいき呼び覚ました飛空挺ファルコン。その飛空挺がある格納庫への階段を降りながらダリルとの思い出を振り返るときに流れる曲が『墓碑銘』です。
そして、階段を降りたその先にあるのが、新しい翼である飛空挺ファルコンです。手に入れると同時に『墓碑銘』の曲ががフェードアウトして、一瞬の静寂の後に流れるのが『仲間を求めて』
この繋ぎがやばい!!!かっけぇーー!って鳥肌たちます。
世界を救うぜ!っていう決意を胸に、バラバラになった仲間たちを探す展開が胸熱で、この曲を選びました。
2曲目: 『妖星乱舞』
ラスボスの曲です。
もうラスボス?と思うのですが、3曲しか選べない中でやはりラスボスは外せませんでした。
制作の過程で、ゲーム音楽の作曲家 植松伸夫さんに伝えられたのは以下の説明だったそうです。
企画「ボスの上にボスがいるんです」
植松「…!?」
企画「その上にまたボスがいるんです」
植松「…!?!??」
動画URL:https://youtu.be/yF8BoeEadRI
で出てくるボスがこんなやつ。
妖星乱舞は大きく4つの楽章に分かれており、第一楽章から第四楽章の全部をさして『妖星乱舞』という曲名になっています。
ボスを倒して上に登るごとに楽章が切り替わるのですが、この繋ぎがあまりにも自然すぎて、当時の制作のこだわりというか、ストイックさを感じます。
ゲーム音楽に対するこのこだわりは、作曲者である植松伸夫さんも言及しています。
ちなみに、第一〜四楽章までは以下のような構成になっています。
第一楽章
「かお」「ながいうで」「みじかいうで」との戦いで流れる。「大破壊」(BGM名)のアレンジから、突然激しいメロディに切り替わる。
第二楽章
「とら」「きかい」「まほう」「なぐる」との戦いで流れる。コーラスとパイプオルガンを多用したおどろおどろしい教会のイメージ。
第三楽章
「まりあ」「ねむり」との戦いで流れる。パイプオルガンが主のメロディは教会音楽っぽいが、これはJ.S.バッハ作曲『トッカータとフーガ BWV.565』のフーガ部分を、「魔導師ケフカ」のメロディに加えたアレンジが施されているためである。
第四楽章
ラスボスとなったケフカとの戦いで流れる。「予兆」(BGM名)の冒頭部分が流れる(「せーがー」と空耳コメがよく書き込まれる)後に「魔導師ケフカ」のアレンジが流れる。変調を繰り返し、突然第三楽章を思わせる静かな曲調になる。最後にケフカの笑い声が入っている。
引用:妖星乱舞 - ニコニコ大百科 -
3曲目: 『蘇る緑』
エンディング曲です。
20分以上の長編曲で、前半と後半に分かれています。
前半、ケフカを倒した後に瓦礫の塔から脱出するメンバーの様子がながれるのですが、この曲は全キャラ14人のテーマ曲がメドレーとなって流れます。
フィガロ兄弟、ロック&セリス、ティナ、シャドウの部分で特に盛り上がりを見せることで評判です。曲のアレンジがヤバいので是非聞いてみてほしい。
後半は最終ダンジョン脱出後の緊迫感のある曲から解放され、世界への希望を感じさせるフィナーレ~シリーズメインテーマの「ファイナルファンタジー」へと続く、エンディングを飾るに相応しい壮大な曲が流れます。
ファイナルファンタジー メインテーマ。そう、もう一つの国家と言われています。
そして、ティナが髪をほどくシーンとともに、飛空挺がフェードアウトして終了になります。
スキな3曲を熱く語ってみて
夢と冒険、そして感動を与えてくれたファイナルファンタジーに感謝しかありません。当時小学生だった僕が大人になってからも聴き続けているファイナルファンタジーの音楽はたぶん一生忘れないと思います。お葬式にはFFのテーマ曲ながしてほしいとも思っています。
そして、このような最高の作品を作ってくださった方々に感謝しかありません。
ぼくの人生を豊かにしてくださったファイナルファンタジーの作品を、是非Spotifyのプレイリストで思い出してみてはいかがでしょうか?
▼熱く語った3曲
なお、セリスのテーマやプレリュードなど、誰しもが認めるような超名曲をいまさら紹介することはしておりませんのでご了承ください。
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