ダイエット

数年前に体重が増えて、最盛期で85kgほどまで達した。


ストレスをきっかけに、暴飲暴食の時期があった。

痩せようと、フットサルなど運動に励んだが、ペース配分が上手にできず、膝を怪我してしまった。歩くことも辛かった。


運動できないストレスも加わり、もはや体重増加に抗う気力すら起きない時期が続いた。

体調が回復し、膝も治ると、85kgから78kgまでは自然に落ちた。

78kgからが一向に落ちなかった。

食事を見直そうと「あすけん」というアプリで食事を記録しようとしたが続かなかった。範囲内にカロリーを収めようとしても、到底無理で、記録するモチベーションがわかなかった。

なんとか状況を変えようと、たくさん本を読んでみた。

「OBESITY CODE/トロント最高の~」が役に立った。


糖尿病の専門医が、身体の恒常性に注目して、体重の増減のメカニズムを説明し、そのメカニズムを考慮した減量法を提案する内容だった。

本によると体重は一定の値が維持されるよう調整されており、それはインスリンの分泌とそれに対する応答によって制御されている。したがって、カロリーをコントロールしても、インスリンの分泌をコントロールしなければ、体重の設定値は変更されない。そのため、カロリー制限で一時的に痩せても、猛烈な空腹感によって、自然と元の体重に戻る。

インスリンは食事によって分泌され、その応答にアプローチするには、食事の間隔が大切らしい。常になにか食べている状態では、分泌されたインスリンに対して、身体が応答しなくなっていく(インスリン抵抗性)。

そこで、有効な減量法は断食という結論だった。1~3日程度の断食を週に数回取り入れると、インスリンに対して応答が良くなっていき、体重の設定値が下がる。

在宅勤務の期間に断食を取り入れたところ、78kg=>72kg程度まで1~2ヶ月で落ちた。

その後、出勤再開して活動量やストレスが増えると断食を難しく感じるようになり、徐々に体重が増えてきていた。72kg=>74kgまで戻ってきた。

そこで、先週から、Noomというアプリの有料会員になってみた。

Noomでは、毎日、食事の記録や食べる内容についてのちょっとした情報が簡単なテスト付きで情報提供される。内容は科学、心理学的な根拠に基づいているようだ。また、コーチが付いてアドバイスをくれる。他の参加者とのグループによって、グループ内で情報交換や励まし合うこともできるようになっている。

まだ日が浅いが、モチベーションの保ち方や食事の内容について、役立つ知識が自分に定着していっている実感があり、実践につながっている。

お、と思ったのは「カロリー密度」という考え方で、食事を選ぶ際は、カロリーをgで割った値(カロリー密度)に注目しましょうということだ。一般に水分の多い食品はカロリー密度が低く、少ないカロリーでも満足感が得られる。

甘いものを食べたいときには、ドライフルーツではなく、生のフルーツを選ぶべき、ということだ。

カロリー密度の低いものをしっかり食べれば、一日の摂取目標のカロリー内で食べることが難しくないことを、やってみて実感している。

初めてすぐに74kg=>72kgまで落ちた。


未来のことはわからないが、私はきっと11月までには72kg=>66kgまで痩せている。そんな気がする。






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