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番外編:職場としての学校とHSPの相性

公立退職から私学で復帰するまで、3年間のブランクがありました。その間何をしていたかといえば、念願の2人目を出産(△△中で教員をしていた時はとてもではないけど妊婦で働ける自信がありませんでした)、引っ越し、中学校の相談室勤務(!)などの経験をしました。忙しかったといえば忙しかったですが、フルタイムで働いていた頃と比べれば家にいる時間が圧倒的に長く、精神的にも余裕があり、それまでできなかったいろんなことをしました。その時の経験が今の私の土台を作っているように思います。それについては次回書きますね。

今回は番外編です。職場としての学校とHSPの相性はどうなの?ということを、一般的に言われる「HSPが働きやすい環境」から考えていきます。「HSPが向いている職業」についてはたくさんのHSP専門家の方が書いていますので、一度検索してみると勉強になると思います。このサイト↓とてもわかりやすくまとまっていておすすめです。(本当にこの2,3年でHSPは市民権を得ましたね!)


Instagramの記事でyuyuriikaさんが挙げていた「HSPがはたらきやすい環境」のリストが端的でわかりやすかったので使わせていただきます。

「HSPがはたらきやすい環境」

・自分のペースでできる ・静かな環境、少人数 ・個人の裁量が大きい ・ノルマや競争がない ・アイディアや意見を言いやすい ・人との関わりが適度 ・リラックスできる場所がある ・自然を感じられるような環境 

では、それぞれの項目が学校で叶えられそうか見ていきます。

「自分のペースでできる」―仕事の場面によりますよね。授業に関しては○、学年行事は△、保護者とのやり取りは☓、等。

「静かな環境、少人数」―これはもちろん☓。 少人数は、部活によってはできる場面もあるでしょうか。

「個人の裁量が大きい」―授業や部活のやり方などは○かもしれませんね。教員はお互いの庭を侵さない雰囲気があるように思います。

「ノルマや競争がない」―公立ではたいてい無いですよね。○。私立だと「英検3級に○人合格」「新入生○人獲得」などの数値目標が立てられることがあるので△かな。

「アイディアや意見を言いやすい」―○〜☓。これは学校によって全然違います。みんながフランクに意見を言う職員室もあれば完全にトップダウン型のところも経験しました。トップは校長、教科主任、学年主任など。

「人との関わりが適度」―人によって「適度」が違うのでこれは判断が難しいところです。HSPは1人の時間が大事、ということがよく言われますが、人との関わりで元気になるHSPもいます。(HSEと言うそうです)人とのコミュニケーションで元気になれるタイプの人は学校という場所はメリットがあります。だからこそ学校を去るのを悩むのですよね。

「リラックスできる場所がある」―これはほぼ☓かな。自分だけの部屋がある人はあまりいないでしょうし。常に団体行動、HSPさんはリラックスはしづらいですよね。よっぽど良い雰囲気の教室or職員室なら○。

「自然を感じられる」―完全に立地によりますね。笑 私はやはり田舎の学校のほうが好きです。


ということで、HSPと学校の相性は「☓」がやや多めにつく感じがします。でも「学校(校種)による」項目も多いです。例えば、「人との関わり」は小学校と高校でまったく変わります。特に関わり方の質は。私は小学生とのコミュニケーションはどこまで自分を開いていいのか加減がわからなくて難しいのですが(先生ではなく近所のおばちゃんみたいになってしまう)、高校生とのコミュニケーションはこっちは開きっぱなしにして相手を大人扱いをすることでうまくいくな、得意だ、と感じています。

そして、合う職場を考えるといった時にこれが一番大事だと思っているのですが、HSPはその人の特徴の一部だということを忘れてはいけないと思います。これはHSPが生き方を考える上ですごく大事だと思うので、これから何度も言うと思います。

「HSPだから学校で働くのは無理」というのは早計です。もちろん工夫しないといけないことはたくさんあるのですが、HSPぽさ以外の自分の気質や好みもきちんと把握することで道が開けていくと感じています。自分=HSPと捉えないことです。HSPはマイノリティ気質なので理解しておくに越したことはないと思いますが、一口にHSPといっても本当に千差万別です。

HSP気質の人にはバリエーションがあり、学校にも本当に幅広いバリエーションがあります。それをどうすり合わせていくか・・これが私がいちばん伝えたいところです。

今わたしは「人の強み」を発掘する方法を学ぶ勉強会に参加しているのですが、「これが強みになるの?!」ということの連続で、「HSPだから〜だ。」と何かを判断することは本当に可能性を狭めてしまうな、と思っています。HSPの知識はものすごく参考になるし助けられますが、それは自分の一部である、ということは頭の片隅においておきたいものです。

では、次回はまた前回の続きに戻ってブランク中のことを書きます!

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