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「趣味:旅行」をありきたりって言わないで。

脳内旅行のすゝめ

 私は旅行が大好きだ。いたって平凡でありきたりな私の趣味に見えるが、ただの旅行ではない。『脳内旅行』である。

 脳内と言っても、旅先は宇宙や異世界ではなく、国内などの行ける範囲。旅行雑誌を広げ、有名観光スポットや飲食店、土産店を星印で地図にマークする。

 もちろん、口コミサイトの情報を洗い出し、取捨選択も忘れない。そして、数百にも及ぶスポットを厳選し、効率の良い周り方で星と星を結んでいく。この作業こそ、脳内旅行の醍醐味だ。

 最初はただ「お金がない」とか「人に頼られたい」とか、不純な動機がきっかけだった。しかし、私が立てたプランを両親や祖父母、友達に提供し、みんなが喜んで土産話をしてくれる顔が、いつしかやりがいに変わっていった。

 いつだったか、両親の結婚記念日に京都の旅行プランをプレゼントしたことがある。お酒好きな二人にぴったりの、伏見の酒蔵を巡る行程だ。旅行中、父からのメールが入った。

「あまりに美味しいお酒ばかりで、二日酔い。」まさか、あの酒豪が酔ったとは――。その瞬間から、私は脳内旅行の虜となった。

という建前。

 この『脳内旅行のすゝめ』、これは私が就職活動の際に使っていた自己PR作文です。ズコー。

 450字前後のマスの中に、情報収集が好きで、人のために働くのがやりがいで、ちょっとの茶目っ気も見せる、という就活特有の小賢しさがすごい。タイトルの工夫と小さいオチがニクいですね!

 これを書いてから4年経った今読んでみると、恥ずかしいのはもちろん、内容にもツッコみたくなります。

 私の旅行欲って、こんな生ぬるいもんじゃないよな……、と。

 もちろん、嘘は言ってないんです。というかむしろ、サバを読んでます。就職活動でやってしまいがちな盛りではなくサバです。

 例えば。

 情報量が多いけど広告色が強い『るるぶ』、地図は見やすいけけど目新しさに欠ける『まっぷる』、誌面が綺麗で軽いけど情報量が少なすぎる『ことりっぷ』、地図と場所が分かりにくいけど流行感度が高い『manimani』……すべての欠点をカバーするために、1回の旅行に雑誌を4冊買います。

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 ぶっちゃけこれだけでもキモイ自覚はあるんですが、雑誌の掲載飲食店だけではなく訪れる市町村すべての飲食店を食べログでチェックします。

(札幌に行ったとき、市内の食べログを3000件弱チェックして、彼氏を2時間待たせたのは、ほんとに申し訳ないと思っている。)

▼ちなみに、現在札幌市内の居酒屋は2907件登録されているようです。

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情報収集が好きなだけかもしれない、という本音。

 正直、就職活動だけではなく、自己紹介をするシーンでの「趣味:旅行」はありきたりです。10人いたら6人いても過言ではないかも。

 だけど、旅行の楽しみ方にこそ、その人の真のキャラが出ると思うんです。

 乗り鉄、美食家、絶景ハンター、旅館から一歩も出ないお篭りさん、免税品を買い漁るお買い物好き、一眼レフを首から下げて街を練り歩きたい草食系を装った肉食系女子、カフェの写真撮りたいはずなのになぜかテーブルにブランド品見切れさす写真を投稿するインスタグラマー……など、様々。

▼間接自慢ネタが面白い「さくさくぱんだ(@kansetu_zmn)」さん。好き。

 少し私の偏見も混じった気もしなくもないですが、旅行なんてどんな楽しみ方をしたっていいじゃない。だって、趣味なんだもの。

自粛のご時世、旅行好きは何をしているか

 未知の世界の情報に触れ、さらに、実際に現地に赴いて情報の上を歩く。たくさんインプットし、それをいかんなくアウトプットすることが私にとっての至上の喜びなんだと痛感します。

 しかしながら、今(2020/4/24 1:05)は全世界的に自粛ムード一色。旅行が物理的にできない状況です。

 なので、私、占い、始めてみました。

 旅行以上にインプットすることはもちろん沢山あるし、色んな方を実験台にアウトプットさせていただいてます。インプットアウトプット最高!

 (欲求不満な私を哀れに思う方は、TwitCastingという配信サイトで占い練習配信をしておりますので、ぜひ遊びに来ていただければと。)

 外出できないストレスで悶々とするしかないこのご時世、皆さんも自分らしさ発揮できる趣味が見つかりますように。

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