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柴田柚菜を歌わせろ

(追記)

『乃木坂スター誕生』様々です。柚菜ちゃんを歌わせてくれてありがとう。『CDTVライブ!ライブ!ライブ!』で久保ちゃんとの『M』の実現は夢でした。

(追記終わり)

本日(1月22日)、乃木坂46の26thシングル『僕は僕を好きになる』初回限定盤に付属するBlu-rayの特典映像に4期生16名の個人PVが収録されることが発表されまして。

もうね、どれも最高!個人的にはただただ かが屋のファン&賀喜ちゃんの戸惑い顔のファンなので賀喜ちゃんの『激辛の天才』に心惹かれたのですが、他にも、レイちゃんのは彼女の真価であるクールフェイスが堪能できそうだったり、弓木ちゃんのは彼女の卓越した芝居が堪能できそうだったり、矢久保ちゃんは本編の期待はもちろん予告編として最高だったり、金川ちゃんはこれぞ!という歌モノ個人PVだったりするわけで。

そんな中でも柴田柚菜ちゃんの個人PVはファッションショー的と言うか、様々な衣装で様々なポージングをしていくと言う、そのシュールな雰囲気も相まってとても魅力的。

魅力的なんですが、これだけは言わせていただきたい。

柴田柚菜を歌わせろ!

いやこれは個人PVに限った話ではないのだけど。しかし思ったタイミングがこれだったので導入としてこのように書かせていただいた。

そもそも常に思っているのだ。「柴田柚菜を歌わせろ !」と。

彼女ね、すごく上手いんです。伸びやかで優しく通るあの歌声はほかに代えられない。

それこそ貼りつけたツイートにあるように、『Sing Out!』発売記念ライブの一つとして行われた4期生ライブにて、全員センター企画が行われた中での、柚菜ちゃんが披露した『いつかできるから今日できる』にはあまりにも衝撃を受けた。

『いつでき』の冒頭はフロント4名のソロで始まる。そのパートを件のライブでは柚菜ちゃんは一人で務めていた。

原曲の歌声はちょっと不安定(それも味!)だったりするのがまた惹かれてやまないが、それとの対比も相まって、ドームに響く澄んだ声が、一人堂々と歌う姿が、もうマジ超ヤバかった。

終わってからの感想戦(リアルフレンドとの)では柚菜ちゃんの『いつでき』の事を第一に話し始めた覚えがある。それくらい衝撃だった。

のぎ動画にこの日のライブ公開されないですかね? あれを聴き逃している人が多いこの現状は余りにももったいないと強く感じる次第だ。

(追記)

された。最高。

(追記終わり)

彼女の歌声を堪能できたのは、いつだかの「のぎおび」もあった。これも上のツイートにある。

その時歌ったのは『ひと夏の長さより』。前日のメンバーからの宿題によって歌うことを命じられ、コメントを基にこの曲をチョイスしていた。

この時、柚菜ちゃんはやけに緊張していた。「待って待って!」としきりに言っては中々歌わない。あの実力があってそんな緊張するのか、と驚いたくらいだ。

いやホント、実力に態度が見合ってない。「私は歌唱メンバーだ」ともっと思ってほしい。そう自信満々に言っていい。そうであるべきだ。

当然、歌われた『ひと夏の長さより』はとても爽やかで心地よい透き通った歌声だった。アカペラなこともあって原典よりもしっとりした雰囲気を纏っており。楽曲に普段とは違う表情を与えていた。

もう、正直YouTubeとかで探せば見つかるだろうから(あまり良くない!が、)この際探して見てほしい。聴いてほしい。

とは言え違法アップロードだ。さすがにそれはちょっと、という方もいるだろう(嫌な提案をして申し訳ない)。

朗報がある。柚菜ちゃんの声をはっきり感じ取れる曲が、公式音源にもちゃんとある。

それは4期生楽曲『4番目の光』だ。彼女の担当するパートでは、彼女の歌声がハッキリと聴こえる。同じパートをレイちゃんと共にしているが、やはりと言うかなんというか、柚菜ちゃんが上手いあまりにおそらく音量が大き目だ。

(シングル表題曲でサビがほぼ生ちゃんや玲香ちゃんの声だったり、アンダー曲のサビがほぼ かりんちゃんの声だったりするのと同じ現象である)

公式YouTubeチャンネルのShort ver.でもこのパートは聴ける。なにせ1番だから。0:59~辺りである。さすが勝っちゃん、そもそもメロディが良い。

彼女の担当するパートは1Bメロ<鏡に自分を映して/くるりと一周回った>のとこ。実際聴いてみると、レイちゃんの声と重なることで倍音に聞こえ、むしろ聴き心地が良い。しかし強いのはやはり柚菜ちゃんだ。

タタ、タタ、タタ、タタ、タタタタという譜割りが、はっきり言って歌うのが難しい部分である(音程は上がる下がるを繰り返し、歌詞の言葉も変なところで切れる)。なのにそんな難易度はものともせず歌っちゃうのだ、柴田柚菜は! 特に「いっい"しゅ"う」のとこが聴いてて凄くキュッとなる! 柚菜ちゃんの笑顔の成分が歌声にそのまま出てんのよ! 美し切ない歌声!

正直『4番目の光』を聴く時はここを聴いてはちょっと戻してもう一回聴くくらいだ。それほど良いのだ。

4期生に歌唱メンバーは賀喜ちゃん、早川ちゃんもいる。なのでサビでわかりやすく個人の声が聴こえたりしにくかったりする(それは良いこと、能力が高いな4期生!)。

なので狙い目はやはり1Bメロだ。

で。柚菜ちゃんの歌声をすぐに堪能できるものは今これくらいしかねえのよ。少ねえ!足りねえ!聴かせろ!歌わせろ!

だからちょうど良い場は個人PVじゃないか。そう思っている。

と言いつつ、別に以前からずっと思ってたわけじゃない。さっき気付いたばかりだ。今回の予告編を見て「あるじゃん!」って。アホで申し訳ない。

上に書いたように、今回の柚菜ちゃんの個人PVは歌モノではない。だがそれが悪いというわけではない。回る台(正しい呼び方ありそう)に乗って無表情でポーズを決める柚菜ちゃんは、予告を観るだけでもワクワクする。前回は演技モノだったので、印象で攻める今回の感じも非常に"アリ"だ。

それに歌モノ個人PVは、やはり『まりっか`17』『お願い☆マイハート』という強烈な先達からわかるように、要素として「可愛さ」「おかしさ」が求められがちだ(今回で言うとやんちゃんのがそうですね)。

だから現状に対して不満は無い。そもそもプロによる検討の元に完成したものだ。まずもって信頼しかない。

だが考えよう。もし柚菜ちゃんが個人PVで歌モノをやるとしたら。柚菜ちゃんの、ただ一人の歌声をパッケージングできるのならどんなんがいいか。

答えは出ている。パロディだ。個人PVで本気歌をやるならパロディでいこう。「本気でパロる」「なにも変なことはありませんよ、という態度で最初から最後まで貫く」。それだけで「可愛さ」も「おかしさ」も同時発生。ボーダーラインはクリアだ。

今はちょうど良いのがある。THE FIRST TAKE だ。観たことがあるか? adieu『ナラタージュ』、清竜人『痛いよ』、DISH//『猫』、Def Tech『MY WAY』、フラワーカンパニーズ『深夜高速』なんかは最高だった。

それこそ、THE FIRST TAKE のフォーマットは他のYoutuberの方々もまんべんなくパロっている。そもそもシンプルな事もあるが、かなり「やっていい」風潮が出来上がっている。しかも設備は最低限(グッドコンセプトである)。もう、すぐやろう。

白いスタジオを用意しよう。立てるのはもちろんマイクだけだ。そこに柴田柚菜を呼ぼう。画角の外から、ちょっと戸惑い気味に顔を出す感じが良い。事前の打ち合わせは、概要を伝えるだけ伝えてさっさと終わらせよう。柴田柚菜の内にある不安を取り払うな。敢えてリラックスさせないでおくんだ。

モニターとして着けるのはヘッドホンにしよう。その方が雰囲気が出る。ヘッドホンに手を当てて一生懸命歌う少女の美しさは、3期生・大園桃子が既に証明済みだ@乃木坂電子台。

そして歌い出す前にちょっと喋らせろ。さぞかし緊張していることだろう。その心持ちを是非聴きたいじゃないか。気持ちは歌に乗る。この後の歌がより良くなるんだ。しかし彼女は不安を口にしても、最後は「がんばります」と締めてくれるだろう。本質的には心の強い明るい子だ。そのフレッシュさによって、既に泣けてくるかもしれない。

そして彼女は笑顔だ。素の顔が笑顔なタイプの顔立ちだから。そして本番に強いから。あの日の『いつかできるから今日できる』でそれは証明済みだ。緊張と笑顔のギャップはきっと最高だろう。こんな子がまさかこの後美しい歌声を聴かせてくれるなんて、まさか思わないという人すらいるかもしれない。

そして歌う。柴田柚菜が歌う。あの、よく通る澄んだ歌声で、口角が上がっていることが歌声にもまま反映されて聴き手の心を沸き立たせるあの歌声で歌う。

きっとブレスの音も入ったりするだろう。最高じゃないか。あえてノイズを残す感じが最高じゃないか。むしろそれが聴きたいくらいだ。THE FIRST TAKEの一発撮り・撮って出しの性質が、十代のアイドルである彼女の持つ青春性、一回性ともよくマッチしている。

歌い終わった後は、照れくさそうな表情を浮かべるかもしれない。「ありがとうございました」なんて言いながら、胸の内では「あそこ失敗したな……」とか思っているかもしれない。逆に良くない? 一番良い状態にチューニング出来ちゃうレコーディングとはまた違うぶっつけならではのその感じが良くない? THE FIRST TAKEは一回性が何よりも大事なフォーマットだ。乃木坂メンバーのそれを閉じ込めてしまうのは個人PVの役割だ。

最高じゃないか、これ。これ最高じゃないか?? なんでやんないの?

というわけで、改めて、今回『僕は僕を好きになる』に収録される柚菜ちゃんの個人PV『POSING QUEEN』はとても魅力的です。最初に着ている青いドレスも超似合ってる。十代の子が綺麗なドレスを身に纏うバランス感覚。最高。

でもさ、いつかやりましょう。柴田柚菜のTHE FIRST TAKE 。

以上。




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