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冷やし中華(漫画・アニメ「クッキングパパ」)

毎年この季節になると食卓に上がる冷やし中華。ごま味と、しょうゆ味を交互に作っています。個人的な好みで錦糸卵多めに、かにかま、ハム、キュウリをトッピング。暑くて食欲があまりなく、料理をするモチベーションが低い日でも、火を使うのは錦糸卵と麺をゆでるだけなので、作りやすく、食べやすいメニューなのです。

「クッキングパパ」には漫画版、アニメ版とがありまして、まだテレビ番組を見ていたころ(今は食事時に見るのはアマゾンプライム)、再放送を毎週見ていました。バラエティ番組、グルメ番組ばかりで辟易していたゴールデンタイム。観光地や有名店でタレントがひたすら食べて何かコメントをする。そんな番組ばかりでもう見る前からおなか一杯だったころに、このアニメはオアシス的な存在でした。

いわゆる家族、職場、学校と、日常生活エピソードの中の食事。それが美味しければ皆幸せ一杯。しかもお父さんが作る。ダブルショックで職場の主任が作る。トリプルショックで夫が作る。料理が好きで得意で、作ることに見返りを求めない。もはや憧れのアルカディア(楽園)を見ているようでした。エア職場、エア家庭と頭の中に描くことで自分自身を保ち、仕事も家事も出来て当たり前、イケてない自分は社会人としても主婦としても失格という、リアルな場所のどこにも居場所が無かった頃にこのアニメを見ていたことも、クッキングパパの世界に憧憬的なものを感じていた理由もあったかもしれません。

冷やし中華は、妊娠していて食欲のないけいこさんに、同僚の田中さんが昼食に食べに行こうと誘いますがお店が開いておらず、荒岩主任が自宅でご馳走しよう!と家に招待して出てきたメニューなのでした。なんて優しい世界なのでしょうか。生のパイナップルが乗っている冷やし中華!これは美味しそうです。パイナップルと豚肉がベストマッチだそうで。いつか再現してみたいのです。とはいえ自分の場合は誰かのために作るのではなくて、自分が食べたいから作りたい、そんな自分をおもてなしするメニューとして、でしょうか。


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