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どう思われるかではなく、どう思うか

ちょっと苦手な仕事があった。何だかいつも不完全燃焼で後味の悪い仕事。でも定期的にやる必要のあるもので、自分のためにはなる。勉強になるし力もつく。だがあまり乗り気にはなれない。

そんなわけで重い腰を上げて今日その仕事をしてきたわけだが、何だか思っていたより身になるものであった。拍子抜けするくらい穏やかに時間が過ぎていった。冷静に楽しむ余裕すらあった。予習をしたせいなのか、周りのペースや調子に構わず自分に集中していたせいか。もしかしたら最近、人のことはほっとけ、自分のことに集中する、自分がどう思われるかではなく自分がどう思うかが大事、と念じていたせいかもしれない。

実は少し前まで自分がどう思われるかを非常に気にしていて、よく見せようとしたり気張ったり頑張ったりしがちだった。だから力が入り過ぎて失敗を繰り返していた。しかしこの数年、体調や環境が変わったせいで人に頼ることが多くなった。頼らざるを得なくなった。最初は人に頼るのに居心地の悪さを感じていたが、だんだん慣れてきて心地よく人に頼れるようになってきた。その繰り返しでどういうわけかおそらく先の思考にたどり着いたのは得難い経験だ。つまりは自分がどう思われるかではなく、重要なのは自分がどう思うかなのである。

以前その仕事に取り掛かっていた時は確かに自分のことは雑に扱い、人に集中し、なのに自分がどう思われるか不安で必死だった。自分は出来る、価値のある人間なのだと自分でも思いたかったし、人にもそう思われたがっていた。だからこそ気が乗らないし、失敗続きで苦手意識が強くなったのだと思う。

できたらもっと早く気がつきたかったが、まあそれはしょうがない。今日気がついて良かった。それに気づいた今日は最良の日。

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