「ターミナル」究極の外出自粛映画から今の生活に学べることとは

究極の外出自粛映画

大好きなスティーブン・スピルバーグ作品「ターミナル」。本作の主人公は米国に入国しようとしたところ、入国拒否され、祖国が内戦状態に陥っているため帰国もできず空港のターミナルで生活することとなります。ターミナルにいた期間は本作では分かりませんが、相当長い間外に行けない期間があったかと分かると思います。そんな究極の外出自粛（正確には本作では禁止なんですけど）映画に、今の新型コロナウィルスによって外出自粛が要請されている生活をする上でヒントがないか見てみました。

作品概要

日本公開年：2004年
配給：UIP
監督：スティーブン・スピルバーグ
出演：トム・ハンクス、キャサリン・ゼダ＝ジョーンズ、スタンリー・トゥッチ、シャイ・マクブライド、ディエゴ・ルナ、ゾーイ・サルダナ
あらすじ：東ヨーロッパの小国からニューヨークの空港に着いたナボルスキー（トム・ハンクス）は、祖国・クラコウジアで起きたクーデター・内戦のためパスポートが無効になり入国を拒否される。だが、彼にはどうしてもニューヨークで果たさなければならないある誓いがあった。彼は入国を目指して空港内ターミナルに住み着き、さまざまな人々と出会い生活していく。

無いものは無い！自分で作っちゃえばいいんです。

主人公・ナボルスキーはターミナルで生活をしていくこととなるのですが、もちろん生活に必要なものなどないのです。まず、寝床がありません。最初は目の前にあった椅子で寝ようとしますが、これは態勢が悪くなり失敗。その時彼は、工具を持ち出して椅子から簡易ベッドを作ってしまうのです。また、冷蔵庫も自動販売機を活用して自分専用に製作。
彼は途中CAのアメリア（キャサリン・ゼダ＝ジョーンズ）に恋をします。このキャサリンが本当に可愛い...その彼女を食事に誘う際も手作りレストランでもてなします。彼は無いものは無いと割り切り、必要なもの、人を喜ばせるものなど工夫して自分で作っちゃうんですね。
今、外出自粛となってますが無いものは無いと割り切り工夫して必要なもの、楽しいものを作ってみてはいかがでしょうか。子供が喜ぶように、洗濯ばさみでイチゴを挟んで、おうちでイチゴ狩りをやったりしている人もいてこんな時だからこそ楽しく工夫をすべきだなと思いました。

向上心を持って生活を！

米国に来たナボルスキーは英語が喋れません。最初はコミュニケーションを図ろうにも、ターミナルにいる人としゃべれず・聞けず。祖国のクラコウジアについてもテレビなどで情報を仕入れたいのだが、全て英語で報道されているため何を言っているか聞き取れずでとっても不便な生活をしていました。
しかし彼はめげません。幸い時間はたっぷりあります。英語とクラコウジア語？の同じ本を買って、それぞれ比較して読み進め、それぞれの単語の意味や文法など独学で勉強していくのです。物語が進んでいくにつれて英語をどんどん喋れるようになれるのです。このどんどん英語がうまくなっていくトム・ハンクスの演技本当に素晴らしいなと感じました。このターミナル期間で学んだ英語の能力は彼の一生の財産となったことでしょう。
幸い私たちも嫌というほど時間が余っていることでしょう。この時間チャンスだと思って、30分でも1時間でも普段できないような将来につながる勉強などに費やしてはいかがでしょうか。
ちなみに私は文章力を鍛えたいと思ってこのnoteを毎日更新するように心がけてます。あと、英語も始めました。

こんな時だからこそ、思いやりをもって優しく！

この映画に出てくる一番可哀そう、大変な人はまぎれもなくナボルスキーだと思います。ターミナルから外にも出ず、祖国にも帰れず。ましてや祖国は内戦状態に陥り祖国の心配も募る毎日でとってもつらい思いをしております。そんな緊急事態時でも彼はとっても優しいのです。アメリアが悲しんでいるときはハンカチを差し出し、途中空港で捕まるロシア人を助け、そして最後には友人のために自分の夢を諦めようとするのです。彼はこんな時でも「思いやり」を忘れていないのです。そんな「思いやり」があったからこそ多くの人が彼のことを支援したのです。
私たちも今非常に苦しい状況にあって、人に当たりたくなる時もあると思います。それでも、みんな大変なのは同じです。自分だけが大変と思わずに、「思いやり」をもって人に接するのを忘れないようにできるともっと素敵な世の中になると思いました。

まとめ感想

さすが巨匠スティーブン・スピルバーグ。このつらい状況をコミカルに楽しくなるように描いており、とても面白かったです。
ちなみに本作は実在の人物がモデルとなっているそう。パリの空港で18年間も暮らしたイラン人が元になっているそう。今の我々の状況よりもはるかに大変ですよね。比較対象おかしいけども（笑）
スピルバーグ作品はどの作品も面白いので、ぜひ見てみてください。