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春、
2022年3月8日 07:00
目覚まし時計の鳥の声かと思って起きたら、本物の鳥の鳴き声で目が醒めた。窓を開けると、久々に冷たく深々とした空気が街を覆っていて、室外機の音がぼぅと鳴り響き、何処かの家の朝ごはんの匂いがする。今、私は数羽と数人だけの小さな小さな世界にいて、それは幼い頃の感覚だ。まだ近所のスーパーが1番楽しいお出掛け先で、お菓子を買うにはおねだりをする方法しか知らなかった時の私。ご飯を食べる事が何にも替え難い