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スタートアップのビジネスを参考にする。

新規事業を成功させる秘訣は何か?それは、「顧客が有する強い痛みを解決するサービスや製品を提供すること」にある。このあたりの話は、私の記事を見るよりも、華々しい実績を積んでおられる田所 雅之さんの「入門 起業の科学」がよいだろう。

さて、ところが一般的な企業に勤めるサラリーパーソンは、日常生活において、そもそも顧客の課題なんて気にしたことは無いように思える。もちろん、小さな課題は山ほどあるだろう。例えば、ランチで外に出たら混雑していてうんざり。とか、通勤時間が長いとか。

ところがこう言った課題は、課題解決に対して現在のテクノロジーでは、費用がかかりすぎたり、解決したところでお金にならなかったりする。もちろん、課題が大きければ大きいほど、解決した時に支払われる金銭は大きくなるため、企業としては是非とも狙っていきたい。しかし大きな課題になればなるほど目立つため、多種多様な企業が目をつけており、結局は、資本力の大きな企業が圧倒的に有利になる(これは、消耗戦に入ったとしても、複数事業を有する大企業は、ほかの事業部から資金を持ってこれるため。)。

前置きが長くなってしまったが、要するに新規事業で「課題解決」を中心に事業案を考えるにしても、そんなに簡単なことではないということだ。新規事業や起業に関する出版物は、非常に役に立つが、きれいにまとめられているため、すーっと読んだだけでは、「あ、なるほど。すごい!これなら自分でもできそうだ。」と思ってしまう。しかし、いざ、(本気で)実際にやろうとすると、かなり悩むことになるだろう(こういう実際の生々しい悩みについては、当該ブログのような記事が、多少は参考になるように思う。)。

そして、そもそも課題が何なのかもわからない。とか、ビジネスアイデアもありきたりなものとか、SF的すぎるものとか、「DXで、、、AIで、、、」など、とにかくバズワードだらけのものとか、で路頭に迷いそうになる。

そこで、役立つのがスタートアップのビジネスモデルである。スタートアップのビジネスモデルはその性質上、大企業には受け入れられにくいようなものもあるが、非常に参考にはなる。

ちなみに、スタートアップが手掛けているビジネスそのものを猿真似するという目的で情報を眺めないほうが良いだろう。それよりは、「スタートアップが、何の課題を解決しようとしているのか?」という見方が非常に重要になる。

スタートアップももちろん玉石混交であるため、いや、むしろその多くが、が質の悪い課題解決策に走っている可能性がある。(これも、田所氏の著書に記載されているし、私も経験上、同感である。)。一方で、課題の目の付け所としては自分自身の視野が広がるため利用しない手はない。

ここは結局、自分自身の直感に依るところが大きいが、スタートアップが解決しようとしている課題で、自分自身に刺さるものがあれば、そこを深堀していく。というアプローチが可能になる。

新規事業アイデアは何も自分の頭だけで考える必要はない。もちろんChat-GPTに聞くこともできるが、公開されているスタートアップのビジネスに聞くこともできるのだ。

以下に、スタートアップのビジネスを知るために参考となる情報源を記載しておく。

①説ログ

これはドンズバのサービスとなる。まさに新規事業担当者がアイデアに困ったときに、スタートアップ企業の情報を参考にしましょう。というコンセプトだ。私もお世話になっているが、無料登録でも結構充実しているので、オススメだ。

②STARTUP DB

STARTUP DBはかなり有名なデータベースなので使っておられる方も多いかと思うが、私も無料会員登録済み。たしか、法人メールアドレスで登録しないとダメだったと思う。登録すると営業の電話がかかってくるが、スタートアップとのコネクションは日本トップクラス(たぶんトップ)であり、一次情報をしっかりとヒヤリングしたうえでのデータベースを構築しているため、自信をもってオススメできるデータベースである。

③JNEWS.com

これもざっくり見てみるには良い情報だろう。課題の質という意味では、浅いレベルまでしかわからないかもしれないが、課題の目の付け所という意味では参考になる。海外事例も同サイトに載っているので参考にしてみてはいかがだろうか。

以上、今回は、ビジネスアイデアの参考になるサイトを紹介させていただいた。まだまだアイディエーションで参考になるサイトはたくさんあるのだが、追って紹介させていただきたい。

ただ、注意していただきたいのは、あくまで課題の目の付け所を参考にしていただきたいということだ。スタートアップ等がすべて成功するわけではなく、そのほとんどが鳴かず飛ばずの状態に陥る。この点は注意していただきたい。

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