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【お悩み相談】 思いやりに欠ける夫とのパートナーシップ

NY在住 何歳からでも諦めない人生をデザインする心理カウンセラー・コーチ 平野さきです。

ここニューヨークでは、
3日後に控えた11月23日サンクス ギビングデー(感謝祭)に向けて、
街はホリデーモードになっています。

クリスマスと並んで、サンクス ギビングは
家族で過ごす最大の年中行事のひとつ。
多くの人が帰省するので、ニューヨークの街は通常より少し静かになります。

家族、親戚が集まりサンクス ギビング ディナーで盛り上がります!
また、私のように家族が近くにいない人たちは、
友達同士で集まり、持ち寄りのサンクス ギビング ディナーを楽しみます。

ターキー、マッシュポテト、コーンブレッド、アップルパイ、などなど、
サンクスギビング定番の料理。
それぞれの家族に伝統のレシピ、定番があり、
まるでおせち料理のようです。

前日はどのスーパーも大変混み合うので、
私も早めに今日から食材を買って、
当日持参する料理の準備をする予定です。


本日は、ココロノマルシェ に寄せられた下記のお悩みに回答します。

30代、夫と娘と暮らす共働きの女性です。とにかく夫にイライラします。

先日第二子を授かったのですが妊娠初期で残念ながら流産してしまいました。お腹の中に残っていた亡くなった赤ちゃんは手術を待つ間に自宅で出て来たのですが、その時血が止まらなくて悲しくて辛かったのに夫は外にタバコを吸いに行っていていくら電話をかけても出ないし、3歳の娘が私を心配し寄り添ってくれました。そのあとのんきに帰ってきた夫に激昂してしまいました。そもそも手術をすると決まった時も夫は仕事を休んで付き添おうかとも言いませんでした。普通に仕事に行って残業をする予定でした。ことの重要さがわかってないように見え、あまりに悲しかったので義母に電話して怒ってもらったり私も何度も怒鳴ってしまいます。

いつも心配していないわけではない、私が大切とは言いますが、私が期待しすぎなのか、言われてからやっと行動が伴う感じです。言われて仕事は定時で上がってきますが、帰ってきても私に体調を尋ねるでもなく自分のことをやり始める夫にまたブチギレ。

幸い、娘も実の母も、義母も私のことを心配してくれて仕事を休んで療養していますが家に夫が帰ってくるだけでイライラします。
夫から離れれば冷静になって、夫なりに一生懸命やって、夫なりに流産してしまったことが悲しい、本当に何をすればいいのかわからないようなのは理解できますが、自分で考えない言われないとできない夫のポンコツ具合にあきれます。自分だけのんきにしている夫が心から憎くて悲しいです。
私が怒るから言われた通りに、余計に考えないような気もしています
娘の方がよっぽど頼りになります。

娘の前で怒鳴ってしまう日々が続いていてそんな自分も嫌いだし、娘への悪影響が心配です。何度もおんなじようなことで喧嘩しており、その都度夫に私が激昂して夫が謝り、私のイライラが収まったらまたいつも通り。
私も上手く伝えられないのでこの本を読んで対応を学べと言っても読まないのでもっとイライラします。もしかしたら夫は発達障害があるのかとか、大事なのは自分をまず癒すことと思っていますが、わたしは夫に寄り添ってもらって、お互いに支えられるパートナーになりたいのに全く上手くいってません。

私はやや感情的な母、無口で私が学生の頃に病気をして障害がある父のもとで育った長女で妹がいます。
夫は歳の離れた兄がいて両親は離婚しています。結婚してから夫の父親が亡くなり連絡がありましたがお葬式にも行きませんでした。

私がイライラせずに良好なパートナーシップを築き、娘も子どもらしく元気に過ごすためにはどうしたらいいでしょうか。

あこ さん

あこさん

心身ともに、大変辛い経験をされましたね。
本当に、苦しかったことと思います。

そんなあこさんの横で、
心配そうにあこさんを労わる小さな娘さんの姿を想像し、
胸がキュッとします。

どうぞ無理をせずに、
お身体と、ご自身の心の状態を、しっかり労ってください。

”私がイライラせずに良好なパートナーシップを築き、
娘も子どもらしく元気に過ごすために”

というあこさんのゴールに少しでも力になれるように、
コミュニケーションの面から回答させていただきます。

***

夫から離れれば冷静になって、夫なりに一生懸命やって、夫なりに流産してしまったことが悲しい、本当に何をすればいいのかわからないようなのは理解できますが、

冷静になると、夫の気持ちを理解できるというあこさん。
あこさんもご主人も、本当はお互いを深く愛し合っている、
素敵なご夫婦なのだと思います。
ただ、お互いにコミュニケーションにおいて、
ずれが発生しているようです。

それは、あこさんにおいては、
感情のコントロール
そして、ご主人においては、
コミュニケーションの不器用さ
がポイントだと思います。
その点について説明させていただきます。


感情のコントロール

そのあとのんきに帰ってきた夫に激昂してしまいました。

言われて仕事は定時で上がってきますが、帰ってきても私に体調を尋ねるでもなく自分のことをやり始める夫にまたブチギレ。

ご主人にブチギレしてしまうとき、
あこさんの中でどのような思いが発生しているでしょうか?

「怒り」の原因は、「不安」にあると言われています。
あこさん、思い当たることはありますか?

あこさんを「不安」にさせる原因は何でしょうか?

あこさんの中で、

必要なとき、夫が一番に助けてくれるべき
手術の日は夫は仕事を休んで付き添うべき
体調を気遣って、優しい言葉をかけてくれるべき
言われたらやる、のではなく、自分で考えて行動を起こすべき

というような、相手に対する「すべき」期待、が大きくなっているようです。

わたしは夫に寄り添ってもらって、
お互いに支えられるパートナーになりたいのに

そんな素敵な願いをもったあこさんだからこそ、
その期待が満たされないと「不安」になる、
そして、「怒り」となって夫にブチギレる。

私はやや感情的な母、無口で私が学生の頃に病気をして障害がある父のもとで育った長女で妹がいます。

また、感情的なお母様を見て育ったと言うことなので、
少なからず、お母様の影響もあるかもしれません。
カウンセリングでは、
あこさんのご家族や、幼少期のご経験などについても掘り下げて伺いたいところです。

そこで、あこさんに提案させていただくとしたら、
自分の感情を客観的に捉えてみる、
ということです。

よく文章やメールを書いて、
少し時間をおいて読み直してみると、
修正箇所がたくさん見えてくること、ありませんか?
(私はブログを書いていて、いつもそんな感じです。。。)

同様に、夫に対する怒りが込み上げてきたとき、
深呼吸して、ひと息おいてみる。
自分の心の中を、まるで他人が外から見るように、
実況中継してみる(メタ認知)。
もしくは、紙に書き出してみる。

ご主人に怒りをぶつける前に、
まずは自分の気持ちを客観的に見つめることを試してみてください。

その上で、例えば次の日に、
「昨日、私は体調が悪くて辛かったんだけど、
あなたは何も声をかけてくれなくて、寂しかったな。。。」

怒りをぶつける代わりに、
そんな風に自分の気持ちをご主人に伝えてみること、
を試してみましょう。

私が怒るから言われた通りに、余計に考えないような気もしています

そうですね。
怒ったからといって、
自分の要求を叶えることができるとは限りません。
逆に、相手は余計と萎縮して、
自分の殻に閉じこもってしまいがちです。

逆に、
相手が心を開いてくれるのは、
自分の気持ちを相手に理解してもらえた、と感じるときです。

お互いに支え合えるパートナーになるように、
理不尽ではあっても、
まずはあこさんからご主人を受け入れてみる。

言うのは簡単ですが、行うことは決して簡単ではありませんよね。
しかし、あこさんが”クレクレ”のマインドから、
与えるマインドに変わるとき、
時間はかかっても、
おふたりの関係に必ず変化が現れます。


コミュニケーションが苦手なご主人

いつも心配していないわけではない、私が大切とは言いますが、

言われてからやっと行動が伴う感じです。

何度もおんなじようなことで喧嘩しており、その都度夫に私が激昂して夫が謝り、

ご主人はあこさんを愛し、大切に思っていることに
間違いはないと思います。

言われればやるし、
どんなにあこさんが激しく怒りをぶつけても、
ご主人が逆ギレして、あこさんに怒りをぶつけ返す、
ということもないのですから。

ご主人は、ただ単に、どうしたらあこさんを喜ばせることができるのか、
わからないのだと思います。

そんなこと大人なんだから学習しろ、
3歳の娘だってできるんだぞ、
と思いますよね(笑)。

自分にとって当たり前のことでも、
他人にとっては決して当たり前ではない、


昔、「男は火星から、女は金星からやってきた」
と言う本が流行りました。
これは20年経った今でも通用する、傑作だと思います。

この本は男女の考え方の違いについて書かれていますが、
女同士、男同士でも、
自分の常識が相手に通用しないことは多々ありますよね。

私はニューヨークに来て10年目になりますが、
いまだに毎日、カルチャーショックを体験しています(笑)。
えっ、それってありなの?
と、私の基準ではあり得ないことを普通にやってのける人たち。

まるで異なる惑星から来たように、
理解することが難しい人に日々遭遇します。

自分の考えは、他人にも通用するはず
自分の気持ちは、言わなくても相手にわかってもらえるはず

私たちは、そんな風に考えがちです。
特に日本では、その傾向が強いかもしれません。

決して理解できなくても、
相手をまるっと受け入れること、
それがコミュニケーションの大切な点のひとつです。

何で同じことを何度も繰り返し言わないといけないの?
いつになったら学んでくれるの?

とイラッとすることが多々あるかもしれません。
あこさんの忍耐が試されることが多々あると思います。

それでも、あこさんが少しずつ変化することによって、
ご主人も必ず変化していくでしょう。

そして、おふたりが支え合い、あこさんのイライラも減り、
お嬢さんも元気に毎日過ごしている、という日が必ずやってきます。


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個人セッションでは、さまざまな視点からさらに深く問題をみて、
継続的に変化をサポートしていきます。

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心理カウンセラー・コーチ
平野さき



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