見出し画像

NY在住 何歳からでも諦めない人生をデザインする心理カウンセラー・コーチ 平野さきです。

今日は”ココロノマルシェ”に寄せられた、ニコさんのご相談に
お答えします。

⇩こちらがご相談です

私は大学を卒業し、14年同じ中小企業で事務職をして働いてきました。現在37才です。

入社時から同じ課で働く女性社員(彼女は短大卒で2つ下)がいます。この女がまぁ仕事をしません!おまけに常識外れで、仕事中の居眠り、過剰な有給取得(突然親を病院に連れていくと嘘をつき急に休み、ネイルやジムへ行くetcなど、これらは嘘と証拠は掴み済み)などとにかくいかれた人です。

私は昔から、人に反論したり怒ったりできず、嫌だと思っても言えません。
人に嫌われたくない、良い人でいようとします。周りからはよく優しいと言われますが、優しいと言われるとそこしかないのかと落ち込みます。

彼女は顔は目がくりくりしてて、今までちやほやもされてきたのでしょう。周りの男性社員の前ではクネクネ女を出し甘えるので、彼女のアホさに気づいてはいるものの男性は悪い気はしないのか、おもしろがってか褒めたりして、ますその女は調子にのり、それを見てイライラ。

同期入社、同じ部署、自分でいうのもなんですがわたしは顔に自信はないですが愛嬌はある方で好んでくれる人もいて、なぜか私には敵意剥き出しでマウントをとってきます。私のいない所でこそこそ吹き込んだり、私に直接マウントとったりです。

だからすごく嫌いです。周りからはちょっと言ったほうがいいと言われるのですが、チキンのため本人には言えなくずっと我慢しています。
なんで私の周りにこんな人がいるんだろう、こんな長い間なんで一緒に仕事しなきゃいけないんだろう、と腹立たしいです。

そこで自分のこれまでを振り返ってみると、小中高の学生時代にもこのような我慢の友人関係を築いていた事に気づきました。
可愛くてモテる、少し派手めな友達といると、もう1人別の人が現れてそのかわいい子に気にいられたいのかヨイショしだします。その時私の事を下げたような発言をしたり、可愛いこ→自分→私という関係のようなポジション作りをしようとされる事がよくあり、悲しかったんですよね。
もちろんこうじゃない友達関係を築けたこともありますが、見下してくる人がチョロチョロ現れ、嫌な記憶が残っています。

大人になってもこういう状態になってしまうのは、このような学生時代の体験と関係があったりするのでしょうか?
またこういう目に合わず、はっきり嫌な事を伝えて、良い人をやめるにはどうしたらいいのでしょうか?我慢ばかりしたくないです。アドバイス頂けますでしょうか?よろしくお願いします。

ニコさん

ニコさん
ご相談ありがとうございます。

これまでニコさんは、良い人でいるために、沢山のことを我慢してきたのですね。そこで今、もう我慢ばかりしたくない、はっきり嫌なことを伝えて、良い人をやめたい、という地点に至っているとのこと。これまで37年間のニコさんの人生で、中で何かが動き出しているのを感じます!

周りからよく言われるとおっしゃたように、ニコさんは優しい方で、周りの人の気持ちにも敏感だとお見受けします。そレは素晴らしいことで、ニコさんの良いところであり、自信をもっていただきたいです。

そんなニコさんが、自分の気持ちや考えを恐れずに表現する強さを持つことができたら、ニコさんの人生の可能性はさらに広がり、生きやすくなると思います。

同じことが繰り返されているのであれば、そのパターンを作り出す仕組みが、ニコさんの心の中にあるのかもしれません。

ニコさんのこれからの新しい人生に、少しでもお手伝いができたらと思い回答させていただきます。

***

>私は昔から、人に反論したり怒ったりできず、嫌だと思っても言えません。
>人に嫌われたくない、良い人でいようとします。

反論する⇨人に嫌われてしまう(人に嫌われるのは怖い)
怒る⇨人に嫌われてしまう(人に嫌われるのは怖い)
これはニコさんがこれまでの人生から身につけた、思考の癖と言えます。

その考え方は、どこから来ているのでしょうか。
カウンセリングのセッションでは、ニコさんのご家族との関係や、幼少時代についても伺って見たいと思いました。

人に嫌われたくないという気持ちが強いとき、他人の評価が絶対になるので、他人軸の生き方になります。
自分の気持ちを犠牲にしても相手の気持ちを優先します。
そして、周りの人により敏感になる代わりに、自分の本当の気持ちには鈍感になります。

>小中高の学生時代にもこのような我慢の友人関係を築いていた事に気づきました。
>可愛くてモテる、少し派手めな友達といると、もう1人別の人が現れてそのかわいい子に気にいられたいのかヨイショしだします。その時私の事を下げたような発言をしたり、可愛いこ→自分→私という関係のようなポジション作りをしようとされる事がよくあり、悲しかったんですよね。

ニコさんの周りの人たちの中には、怒ったり主張したりしないニコさんの優しい性質を逆手にとり、彼女になら何を言っても大丈夫と、ニコさんを”見下す”ような言動をとってしまうのかもしれません。自分の欲しいものを得るために、ニコさんを蹴落とすような言動をとってしまうのです。

そのような体験を繰り返し経験する中で、”見下される”ということに対して、ニコさんは人一倍敏感になっているのだと思います。自分が見下されていないか、常にアンテナを貼っている状態です。社会人の今になっても。

>だからすごく嫌いです。周りからはちょっと言ったほうがいいと言われるのですが、チキンのため本人には言えなくずっと我慢しています。

マウントをとってくるこの同僚女性は、まさにニコさんの”見下されたくない”というアンテナに的中。よって、ニコさんは彼女のことがすごく嫌いになります。

「問題は自作自演」と、師匠の根本裕幸カウンセラーがおっしゃっていますが、聞いたことはありますか?

同じ状況でも、ある人にとっては、その同僚女性がマウントをとってくることが、ニコさんほど問題でないかもしれません。ニコさんの場合、ニコさんの思考パターンやこれまでの体験から、ニコさんはこの同僚が大嫌いで、こ今の状況に苦しんでいるのですよね。

また、”見下される”ことに敏感なニコさんは、そのような目で周りの人を見ているかもしれません。投影の法則です。自分が誰かを見下している、というのは苦しいことですが、心当たりはありませんか?


今の状況が自作自演であるならば、その状況を作り出した心の仕組み変えていくことで、その状況を変えることができます。

***

ニコさんの場合、見下される、という状況を作り出している心の仕組みを変えていくためには、「他人を大切にするように、まずは自分のことを大切にする」「自分の感情を否定しない」「我慢せずに感情を吐き出す」ということが挙げられます。

これらは、ニコさんの人生の軸を、他人軸から自分軸に取り戻すためです。

自分軸で生きることができるようになると、ネガティブな意味で他人から影響を受けることが少なくなり、自分のエネルギーをより創造的に使うことができるようになります。相手の言動も、今ほど気にならなくなります。

具体的には、
自分のご機嫌を1日1個取る
今日感謝したことをひとつ
今日幸せに感じたことをひとつ

これらを毎日考えて、できれば記録してみてください。
最初は特に変化を感じないかもしれませんが、2ヶ月くらい続けてみると、何となく自己肯定感が高まっている自分を感じるかもしれません。

また、小中高時代に見下された痛みがまだ癒えていないから、そうした問題が出てくるということも考えられます。見下された痛みがまだ生々しく残っている分だけ「また同じことが起こるのではないか?」と怖れるのです。
だから、その痛みを癒すことも必要です。

そのために、まず、その出来事に対する自分の感情や、当時の相手に言いたいことを、全て紙に書き出してみてください。もしくは、相手に手紙を書いてみることも有効です。その手紙は、投函しなくとも、破って捨ててしまって大丈夫です。スッキリするまで、書き出してください。

醜い感情が色々出てきても、それがありのままの自分だと、認めてあげてください。

すると、だんだんと、相手の状況を感情的に理解し、共感してあげることができるようになるかもしれません。相手ももこうするしか方法がないくらいしんどかったんだなぁ、受け入れられなかったんだなぁ。というふうに。

そして、最終的に、相手に感謝することができるようになれば、痛みからの解放も終盤です。相手にありがとうと言えることを、10個を目標にリストアップしてみてください。痛みが取り除かれると、相手を許し、それによる学びや自身の成長に気付かされます。その気づきが、人生を変える力となります。事実は変えられないけれど、真実を変えることができます。

全てを1人で行うのは中々大変ですよね。
友達や家族に話を聞いてもらったり、カウンセラーと一緒に取り組んでいくこともおすすめです。


ご相談ありがとうございました。
ニコさんのこれからの人生を、応援しています。


カウンセリングはこちら

ご感想などは、下記のコメント欄、またはこちらより頂けると嬉しいです。

また「私の場合はどうなのかな?」「私も相談したい!」という方は、
こちらよりお問い合わせください。

心理カウンセラー・コーチ
平野さき



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?