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【お悩み相談】 何がなんでも修復したい夫婦関係 本当の理由は?

NY在住 何歳からでも諦めない人生をデザインする心理カウンセラー・コーチ 平野さきです。

今日は ココロノマルシェ に寄せられた、はなさんのお悩みに回答します。

ご相談文はこちら⇩

今年の1月頭に夫が住む隣の県へ引っ越しをし、その数日後に浮気が発覚しました。
1月中旬に入籍を控えており、県を跨いでの引っ越しのため、職場の異動も決まっている状況だっため、大きなショックを受けました。

彼からは、浮気相手の女性と、3人で生活していきたいと言われ、言葉も出ませんでした。
私は、パートナーの浮気・不倫は許せませんので、彼の提案は到底受け入れられませんでした。

その思いを伝えましたが、彼も「自分の気持ちは変わらない。どちらも見捨てることはできない」と意見を変えることはありませんでした。

ただ、職場の異動が決まっており、引っ越してきてしまった以上、引き返すことはできず、彼のことが好きな気持ちが大きかったので、そのまま入籍を決断しました。
何も解決していませんが、ほぼ無理やり入籍したという感じです。

その後、何度話し合いをしても、平行線のまま。
家族にも打ち明け、彼のご両親やご兄弟からも彼を説得してもらいましたが、彼の気持ちが変わることはありませんでした。

わたし自身は、彼よりも浮気相手の女への怒りや憎しみのほうが大きく、「訴える」という言葉を使ったことがきっかけで、彼は浮気相手の女のことも大切に思っていることから、さらに夫婦関係に亀裂が入りました。
そして、彼、私、浮気相手の3人で話し合う場を設けましたが、解決はせず、最終的に彼、私、浮気相手の3人に加え、彼の兄に加わってもらい、合意書を作成・3人の署名をすることになりました。

合意書の内容はざっくり下記のとおりです。
・彼と浮気相手の女が直接会うことは禁止。LINEのやり取りのみ認める。
・もし破ったら、浮気相手の女が私に対してその都度10万支払う。
・この問題が原因で離婚に至った場合は、浮気相手の女を訴える。
・彼は、私と良好な夫婦関係を築く努力をする。

私自身、連絡すら取ってほしくなかったのですが、彼は3人でやっていくことを望んでおり、浮気相手の女も連絡は取り続けたいと譲らなかったため、上記がその当時の最大の妥協案として認めざるを得ませんでした。(浮気が発覚してからここまで3ヶ月です。)

その後、彼は浮気相手の女とはLINEのやり取りのみで、約束通り会っていないと思います。
このような状況で?と驚かれるかと思いますが、合意書を交わした数週間後に新婚旅行へ行きました。
旅行中は多少会話をしてくれて、私としてもとても楽しい時間を過ごせましたたが、その後の夫婦関係は悪化する一方で、会話はしてもらえず、挨拶すら無視される状況です。

共働きで帰宅時間がバラバラのため、彼は一度帰宅して食事を済ませ、私が帰る前に出かけて、私が寝る時間になるまで帰ってこない、というような避けられるような生活を数ヶ月間送っております。
ただ、私が作った食事を食べてくれており、今はそれだけが彼とのつながりなので、彼が好きそうなものを考えて献立を立てています。
無視されますが、挨拶だけはずっと継続しています。

私としては、彼との関係を修復したい、一緒に食事をして、週末は一緒に出かけて、そういう何気ない毎日を過ごしたいだけなのです。
6月に入ってからは毎日のように「死ね死ね死ね・・・・」と連呼したり、叫んだりしており、挨拶すら声をかけるのに怖くてドキドキしてしまいます。
光の見えない日々に、辛くて苦しくて毎日泣けてきます。

浮気という裏切りは許し難いですが、それでも夫のことを大切に思っており、離婚の意志はありません。
まとまりのない相談分で大変恐縮ですが、このような夫とどう向き合っていくべきか、声をかけることすら恐怖を感じる状況で、自分にできることは何なのか、アドバイスを頂けますと幸いです。
宜しくお願い致します。

はなさん

はな さん

結婚されてまだ半年、新婚ホヤホヤのはずなのに、
既に数々の修羅場を通って来られたのですね。
思い描いていた新婚生活とは大違い、ですよね。

辛くて苦しくて毎日泣けてくるとのこと、
はなさんの本当の辛さ、言葉では言い表せないくらいだと思います。
はなさん、もう既にたくさん頑張りました。
本当によく頑張りました。

はなさんの体調が心配です。
夜はちゃんと眠れていますか?
こころのストレスは、何らかのかたちでいずれ身体に影響します。
気丈なはなさんだとお見受けしますが、だからこそ、手遅れになる前に、
対策が必要です。

ご主人のことを愛されているのですよね。
だから、離れたくないのですよね。

はなさんのお気持ちを、少しずつ一緒に紐解いていければと思い、
回答させていただきます。

どうしてもご主人でなければいけませんか?

ご相談文から、はなさんのご年齢や、ご主人との出会い、どのくらいお付き合いされたのか等、結婚に至る経緯はわかりかねますが、はなさんのご主人に対する強い愛情が感じられます。

私が作った食事を食べてくれており、今はそれだけが彼とのつながりなので、彼が好きそうなものを考えて献立を立てています。

愛おしいですね。
切ないですね。

職場の異動が決まっており、引っ越してきてしまった以上、引き返すことはできず、彼のことが好きな気持ちが大きかったので、そのまま入籍を決断しました。
何も解決していませんが、ほぼ無理やり入籍したという感じです。


県外へ引っ越し、職場の異動、入籍、
はなさんの人生で、大きな決断と行動だったと思います。
その上で、既に引き返せない状況の中で、
「どうしてもこの新しい生活を成功させなければいけない」
というような”思い込み”がはなさんの中にないでしょうか?
それがプレッシャーになっていませんか?

私としては、彼との関係を修復したい、一緒に食事をして、週末は一緒に出かけて、そういう何気ない毎日を過ごしたいだけなのです。

そうですよね、そんな何気ない毎日、それが幸せですよね。
はなさんの「パートナーシップ」に対する大切な思い、
それは人間誰もが持っている、大切な欲求です。

そこで、はなさんに質問です。
そんな毎日を一緒に過ごす相手は、どうしてもご主人でなければいけませんか?

今は他の誰かなんて、全く考えられないと思います。

だからこそ、ご主人との関係を逃したらもう後はない、
一生の終わり、という風に感じていませんか?
そのため、どうしてもご主人との関係を修復したいと、
がんじがらめになってしまってはないでしょうか。

***

はなさんは、非常に行動力がある方だとお見受けします。

彼のご両親やご兄弟からも彼を説得してもらいましたが、

彼、私、浮気相手の3人で話し合う場を設けましたが、解決はせず、

彼、私、浮気相手の3人に加え、彼の兄に加わってもらい、合意書を作成・3人の署名をすることになりました。


ひとりで悩んでいるだけではなく、義理のご両親や義兄と一緒に取り組んでいらっしゃること。
浮気相手の女性と直接何度か会って話し合っていること。

簡単ではなかったはずです。
さらには、合意書を作成・署名されたとのこと、
さすが自立系武闘派女子ですね、はなさん。

合意書の内容はざっくり下記のとおりです。
・彼と浮気相手の女が直接会うことは禁止。LINEのやり取りのみ認める。
・もし破ったら、浮気相手の女が私に対してその都度10万支払う。
・この問題が原因で離婚に至った場合は、浮気相手の女を訴える。
・彼は、私と良好な夫婦関係を築く努力をする。


合意書を客観的に見て、恐らく多くの人が感じるのは、
ご主人の責任はどうなの、ということです。
万が一二人が直接あった場合は浮気相手の女性がはなさんに10万払う、
はなさんとご主人が離婚に至った場合は、浮気相手の女を訴える、
というように、全てが浮気相手の女性の非になっていますね。

例え仕掛けてくるのは浮気相手の女性のほうだとしても、
ご主人の同意がなければ二人が会うことはないわけですよね。
とすると、ご主人にも責任があるわけですよね。

さらに、直接会うことは禁止だけれど、LINEのやり取りのみ許してあげる、
という、はなさんが一歩譲ってあげた気持ちはよくわかります。
しかし、LINEのやり取りをしていれば、何が起こるかわからない、
とも言えますよね。

彼からは、浮気相手の女性と、3人で生活していきたいと言われ、言葉も出ませんでした。

はなさんと結婚していながら、浮気相手の女性と3人で生活していきたいというご主人は、結婚に対する覚悟ができていないまま、入籍してしまったようです。

はなさんも浮気相手の女性も選べないご主人、そんなご主人に、はなさんのこれからの人生を委ねて大丈夫でしょうか?
ご主人がコミットメントできないことにより、はなさんの人生も、浮気相手の女性の人生も、ご主人は台無しにしていることに、ご本人は気づいているでしょうか。


コミットメントと執着

はなさんは、どうしてもご主人との結婚関係を修復したい、という、
選択肢のない状況にいるために、苦しんでいませんか。
別の言い方をすると、ご主人に執着している、ことになります。

旅行中は多少会話をしてくれて、私としてもとても楽しい時間を過ごせましたたが、

会話はしてもらえず、挨拶すら無視される状況です

無視されますが、挨拶だけはずっと継続しています

挨拶すら声をかけるのに怖くてドキドキしてしまいます

声をかけることすら恐怖を感じる状況

これらの文面から、ご主人と対等のパートナーシップが築けていないことが感じられます。
はなさんが、ご主人の顔色を伺って一喜一憂している状態ですよね。
「ご主人軸」になっているために、はなさんの「自分軸」がどこかに行ってしまっている状態です。

はなさんは、一緒に食事をしたり、週末一緒に出かけたりする人がいること、パートナーシップ、を切望していますよね。

そのために、どうしてもご主人との関係を修復したいと、
がんじがらめになっている、、、

それは、選択肢が一つしかない状態です。
だからこそ、それをなんとかしなければ、私の人生は終わり、くらいに
苦しくなってしまいます。

選択肢がひとつしかなくて、それにしがみついている現在の状況から、
選択肢があり、はなさんがそれを選べる状況に移行すること。

それが、毎日泣き続けてしまう辛い日々から抜け出す鍵かもしれません。

具体的にいうと、例えば、
ご主人との夫婦関係を修復するのもひとつ。

もしくは、

もしもご主人が本気ではなさんとの夫婦関係を修復する意思がないのであれば、はなさんはなさんで、新しい幸せを掴むために、ご主人とは別の道を歩いていく、のもひとつ。
「お前が変わらないんなら、勝手にやれ。私は私の道を進むの!」
ということです。


それらの選択肢を持ちながら、その上で、ご主人との夫婦関係を修復していくことに決断して進んでいくのであれば、それははなさんの「コミットメント」です。

一方で、覚悟を決めることができないご主人とは別の人生を歩ことを決断されるのであれば、それもはなさんのコミットメントです。

いずれの場合も、はなさんが「自分軸」になっています。

まずは一度、素直にご自分の心と向き合って、
よく考えてみてください。
本当に自分は、どうしたいのか、これから何にコミットして、進んで行きたいのか、ということを。

少しでも、はなさんの気持ちがスッキリすれば幸いです。

個人セッションでは、さまざまな視点からさらに深く問題をみて、
継続的に変化をサポートしていきます。

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心理カウンセラー・コーチ
平野さき



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