【お悩み相談】まずは今あるものを認めることから、始めませんか?
NY在住9年目 何歳からでも諦めない人生をデザインする心理カウンセラー・コーチ 平野さきです。
今日は”ココロノマルシェ”に寄せられた、38歳女性 KAHOさんの質問に
お答えします。
⇩こちらが質問です。
勇気を出してご相談くださり、ありがとうございます。
作家として大成功されることが夢、というKAHOさん、さすが読みやすいご相談文です。
また、文面の至る所に散りばめられたご自身の分析からも、KAHOさんの思考力の高さを感じます。
>ただ、自分を愛し、自分の人生を歩めばいい、それは分かっているのですが気持ちも追いつきません。何故かいつも焦りが付き纏います。その精神状態が難病を生み出しているというのも理解しています。
>もっと頑張らなきゃいけない、でももう疲れて何もできない。その強烈な精神状態が更に破滅を招いてる自覚があります。
KAHOさんの心の負担が少しでも軽くなり、心身共に少しでも安らぎが持てるように、お手伝いできれば嬉しいです。
満たされない感情
>この様に誰も私の病気を心配する風ではありません。
38歳で立派な大人のKAHOさんですが、ご相談分を読みながら、ご両親に対するKAHOさんの「私のことをもっと気にかけてほしい」という心の叫びを感じました。恐らく幼少期からそのように心で叫んでいたのはないでしょうか。
>両親は離婚していて、母は宗教熱心でモンスタークレーマー、自分の思い通りにならないとカッと火が付いて手がつけられない様な人です。
>父は大手会社の社長まで上り詰めましたが
長女であるKAHOさんは、仕事で忙しい父、感情の起伏が大きい母、そして年下の妹の間で、好きなだけ親に甘えることができずに大人になられたのかもしれません。その、幼少期に満たされなかった感情が、
>何者かになって、親を超えて見返したい、
という動機のひとつになっているのかもしれません。成功して親の注意を惹き、認められたい、と。
自分にOKを出す基準
>私はどうしても作家として大成功したいという大きすぎる夢があります。
それ故、失ったものも多く、人間関係も破滅しています。
失ったもの、人間関係の破壊、についてもう少し深くお話を伺いたいと思いました。
大手会社の社長まで昇りつめたというお父様の姿を見て育ったKAHOさんですから、成功のレベルもきっとハイレベルでしょう。例えば、とにかく作家としてデビューすること、を夢に頑張る人も多いですよね。しかしKAHOさんは、デビューするだけではなく、大成功しなければ満足できないですよね。
>実際、能力の高い人、話していて賢いと思う人に惹かれます。
でもそこからレベルを下げてふつうの人と話そうとすると、つまんないな…話合わないなと感じてしまいます。
常に高い意識をもって、向上心を原動力に生きていくのは素晴らしいです!
同時に、今ここにあるものに感謝することも大切です。それは、つまらない人と無理に話を合わせましょう、と言っているのではありません。例えば、KAHOさんはご自分の長所をどれだけ認めていらっしゃいますか?
立派な文章が書ける才能、高い思考力、家族に対する愛、、、などなど、KAHOさんの素晴らしいところは沢山あります。それらを認識せずに、頂点だけを見上げて、そこに至っていない自分を過少評価して生きていく人生は、非常に勿体ないと思いませんか?
>仲良くなりたいと思った人がいても、何故か距離を置かれます。
>自分のこの何者かになりたいという心から、その状態に見合った人を選び、今の私では相手から見合わないと思われてしまうのかと思います。
KAHOさんの心に潜む無価値観が、自分が好む人と仲良くなることを自ら無意識に遠ざけているのかもしれません。なぜなら、自分をさらけ出すのが怖いから。見合わない相手と思っているのは、相手ではなくKAHOさんご自身ではありませんか?
自分にOKを出すために
KAHOさんにひとつ提案があります。
これから毎日、今日の自分で褒めたいこと、今日楽しかったこと、今日チャレンジしたこと、今日自分を労ったこと、今日許したこと、などを5個ずつ書き出してみませんか。
例えば、
今日は疲れて気分がのらなかったので、執筆をやめて休養した
今日ご褒美にチーズケーキを買って食べた
〇〇さんにお茶しようと誘ってみた
など、日常のちょっとしたことで構いません。
なぜなら、KAHOさんがご自分の価値をご自分で受け入れることが、大きな最初の一歩だと思うからです。自分を認めることができなければ、本当の意味で他人を認めることもできませんよね。逆に、自分を認めることができれば、相手を理解し、許すことにも繋がります。
>親を許す事が必要だとは思っています。ですが、これすら疲れきっていて、心から許せてこの話をできる人もいません
自分が疲れきっている状態で、自分が自分を許せない状態では、親を許すことだってできないのは当然です。まずはKAHOさんご自身が心身ともに癒やされることが第一歩です。
その上で、ご両親を許すことができると、ご両親を見返してやりたい、という思いが減り、その分、ご自分の人生を歩みたい、という願望に変わってくると思うのです。ご自分の軸で、幸せを見つけて実現していく人生です。
>でも、今はもう程よく距離が置き、各々それぞれの人生を歩んで行ってくれればいいと思います。
そうですよね。家族を愛する気持ちは変わりません。同時に、家族もそれぞれの人生があって、歩んでいけば良い、それがさらに自然とできるようになるでしょう。
まずはご自身の体調を労わり、身体と心もしっかり休養されるところから始めて下さい。
もし良ければカウンセリングもご利用くださいね。
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ご相談ありがとうございました。
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心理カウンセラー・コーチ
平野さき
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