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【お悩み相談】 周りの人をすぐにライバル視してしまう

NY在住 何歳からでも諦めない人生をデザインする心理カウンセラー・コーチ 平野さきです。

私の住む米国ニューヨークでは
雨続きの週末、最高気温19度。
1週間前まではTシャツで過ごしていたのに、
街ではセーターやウルトラライトダウンジャケットに一転。
秋、本格化です。

本日は、ココロノマルシェ に寄せられた下記のお悩みに回答します。

初めまして。mukuです。30代後半、2歳の子供がいます。
昨年から夫が私を避けるようになり、家庭内別居。パートナーシップがうまくいかないことから心理学を学び始めました。

そこで、自分の内面を見つめ直そうと思った時に、あることに気づきました。
それは、私は年下(特に女子)が苦手だということ。
そして、基本的に周りの人をライバルと見てしまうこと。

思い返せば、小学生くらいの頃から、近所にいる一つ下の女の子を敵対視?していたような気がします。
小学校へ歩いて登校してる時に、前にその子がいたら追い抜いてみたり笑。
中学と高校の時もそうです。

女子校の中高一貫校で上下関係が厳しいテニス部に入っていました。
とにかく私はテニスが下手で、今思えばテニスが好きだったわけでもないかなと。
ただ、友人がテニス部の友人しかいなかったし、辞める方が勇気がなく続けていた感じだったのもあります。
後輩にアドバイスを求められても上手く伝えられないし、正直後輩の方が上手いし。

でも、「こうしたら良いかもよー」と形だけのアドバイスをして、先輩ヅラしてしまう自分。
「この先輩下手だけど、決まりだから聞いとくか〜」と形だけで聞かれてるのかなーと思いながら先輩面してました。
なので、今となってはせっかく6年間も青春時代に部活をしたのに、仲の良い後輩などはいません。

そして、大学。私は授業も真面目に聞いている方でした。友達が隣で寝てるのを見ると素直に板書の内容を見せてあげる気にならず。
要領のよい友達が憎かったのかな?お。

そして、現在。社会人になってからも。
医療系の専門職で12年勤めていて、中堅です。部署内でも後輩が多くを占めるようになりました。女子が多いです。
専門職なので、日々勉強が必要だし知識量も大切です。
働いて数年は必死に勉強していましたが、5年くらいでなんとなく燃え尽きてしまいました。それからは簡単な資格はとったりしたものの、婚活や妊活などプライベートを優先してきました。
30手前で結婚に焦り、婚活して結婚、そして次は妊娠に焦り、不妊治療して出産しました。

ただ、同じ部署で12年も勤めているので、それなりの中堅の立ち位置にはいます。
前任の部長になぜか気に入られ、部署の顔といってもいいような責任ある仕事の補佐も任されたりもしてました。

細かいツメは甘いのですが、見た目としてはなんとなく仕事はしてる風なことはできてしまいます。
ただ、本当は自分で決断できず、色んな人に相談して決めたことばかりでした。

そして、一昨年出産、昨年育休から復帰してから自分の仕事のできなさに落ち込むことが増えました。
私が育休中に資格を取っていた後輩や、私より仕事もできるなぁと思う後輩ばかりです。

こどもが小さく夫との関係も悪化してる今、なかなか勉強する気にもなりません。これも言い訳だと自覚しているのですが。
後輩は仕事ができるようになっていて、
私のミスや、「こうしてほしいです」など指摘されたりすることもあります。。そして、そういえば、この状況、前にもあった!子供の頃から年下が苦手だったのかも!と気づきました。。

あと、最近、若い後輩女子が結婚→妊娠をトントン拍子で進めているように見え、それになんとなくザワザワしてしまったり。
私は婚活も妊活も不妊治療も苦労したので嫉妬なのかなーと。

これには幼少期の家族との関係に問題があるのでしょうか?
思い当たることとして私には一つ上に姉がいて、姉はとても優秀でした。何をしてもできる姉。それなりに比較はされたかなと思います。
姉は優秀な学校に入り、就職も、結婚も、順調に見えました。私はそれをいつも追いかけてきた感じでした。
それでも私は勉強は苦ではなく、姉よりワンランク下のそれなりに偏差値の高い学校に行き、資格も取り、世間的には、優等生だねと褒められてきました。

母からは「mukuは要領悪いけど努力家だよね」とか「姉がいるからちゃっかりできてるよね」とよくいわれていました。
原家族自体は、家族を大切にする父とちょっと批判的な母?のもとに末っ子で生まれ、甘やかされたりもしていたし、わりと円満な家庭だったのではと思います。

このザワザワをなくすためにはどうすれば良いのでしょうか。ワークなどあったら知りたいなと思います。

mukuさん、

ご相談ありがとうございます。
昨年からご主人がmukuさんを避けるようになった、とのこと、
カウンセリングのセッションであれば
その点についても伺いたいところです。

しかし今回は、頂いたご質問の

  • 年下(特に女子)が苦手だということ、

  • 基本的に周りの人をライバルと見てしまうこと、

にフォーカスして回答します。

周りの人をライバルとして見てしまうのは、
つまり、常に自分を周りの人と比べている、ということですよね。

それは職場のみならず、家族、夫婦、を含めて、
あらゆる人間関係に見られることであり、
mukuさんの生き方、在り方、に反映していると思います。

なぜ自分を人と比べるのか

それはmukuさんにとって、
自分が相手よりも”上”であると認識することによって、
自分の価値を認めることができるから
ではないでしょうか?

よって、先輩ヅラして形だけのアドバイスすることで
自分が彼女よりも上であることを確保でき、
安心するのかもしれません。
自分のミスを指摘されたり、
「こうしてほしいです」と後輩に指摘されることに人一倍敏感なのは、
それによって自分の価値が下がると感じるから、かもしれません。


例えば、1から10のものさしがあって、
mukuさんは努力して5から6に進んだとします。
それはmukuさんにとって、成長であり、素晴らしいことですよね。

しかし、周りにはすでに7の人、8の人、9、10の人が
ごろごろいます。
そのような人たちと比べる限り、
いくら6に進んだとしても、
自分はまだ能力が足りない、価値のない人間、となってしまいます。

終わりなき比較の罠


人と比べる限り、上には上がいます。
人と比べる限り、どこまで行っても、決して自分が頂点にいることはなく、
エンドレスな葛藤か続きます

思い当たることとして私には一つ上に姉がいて、姉はとても優秀でした。何をしてもできる姉。それなりに比較はされたかなと思います。
姉は優秀な学校に入り、就職も、結婚も、順調に見えました。私はそれをいつも追いかけてきた感じでした。

幼少期から、常に自分を一つ上の姉と比べて、
姉を追いかけて頑張ってきたmukuさん。
自分の価値は姉との相対評価で決まる生き方をされてきた幼少期。

大人になった今も、
自分を誰かと比べる習慣が強く残っているのも
当然です。

それは、私は年下(特に女子)が苦手だということ。
そして、基本的に周りの人をライバルと見てしまうこと。

姉は年上だから負けても仕方ない、
また、男性は女性と異なる土俵にいるから負けても仕方ない、
でも、自分より年下の女子には負けられない。
そんなmukuさんの潜在意識が、
特に年下の女性に自分を比べることにつながっているのかもしれません。

自分軸で生きる

ここまで来ると既にお察しかと思いますが、
そのような、他人次第の生き方が他人軸です。

他人と比べて自分の価値を決める他人軸の生き方ではなく、
自分がどう考えるか、自分のものさしで計る生き方、
そんな自分軸の生き方を取り戻すことが、
今のmukuさんにとって大切だとおもおいます。

そのために、まずmukuさんに考えて頂きたいことは、
mukuさんが気がついていないかもしれないご自分の「価値」です。

前任の部長になぜか気に入られ、部署の顔といってもいいような責任ある仕事の補佐も任されたりもしてました。

細かいツメは甘いのですが、見た目としてはなんとなく仕事はしてる風なことはできてしまいます。
ただ、本当は自分で決断できず、色んな人に相談して決めたことばかりでした。

例えツメが甘くとも、
自分で決断できず、人に相談して決めたことばかりであっても、
見た目として何となく仕事はしてる風なことができてしまう、
というのは素晴らしい能力です。

mukuさんはネガティブに捉えているかもしれませんが、
仕事では、そのような”ふるまい”ができる能力は、大変重要です。
特に経営者には欠かせない能力のひとつでしょう。

前任の上司もmukuさんのそのような能力、カリスマ性を認めて、
mukuさんに責任のある仕事を任せたのでしょう。

母からは「mukuは要領悪いけど努力家だよね」とか「姉がいるからちゃっかりできてるよね」とよくいわれていました。

そして、お母様もおっしゃるように、努力家であることも
mukuさんの大きな長所です。
幼少期から、勉強、部活、そして仕事、婚活、妊活と、
自分に厳しく、大変な努力を重ねて、
現在の生活を築いて来られたのだと思います。

そんなせっかくの成果が、
周りの人と比べることによって過小評価されているのが
現状かもしれません。
まずは、自分で、自分を認めてください。

2歳の子供を育てながら仕事を続けている自分を、
たくさん褒めてあげてください。

まだまだ、mukuさんの良いところはたくさんあるはずです。
ご主人、ご家族、友人、同僚などから、どんなところを褒められますか?

自分の価値を認めるところから、自信をもつことが始まります。
自信があると、自分を人と比べる必要がなくなります。
比べなくても、自分は十分に価値があると認めることができるからです。


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継続的に変化をサポートしていきます。

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心理カウンセラー・コーチ
平野さき



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