見出し画像

出会いの数は展示会の約5倍!?株式会社村田製作所がSpreadyを使って進める新技術開発

ソフトウェア企業と同様に、製造業企業では時代の変化、多様化していく社会のニーズに応えようと様々な独創的な製品や技術が日々生み出されています。一方で、新技術の仮説検証や連携先探し、プロトタイプ製作などはソフトウェアより難易度が上がるのもまた事実です。
”Innovator in Electronics”をスローガンに、時代とともに多様化していくニーズにお応えし、独創的な製品や技術を通じて社会に貢献している株式会社村田製作所の技術・事業開発本部 マテリアル技術センター 山田高明さんに村田製作所流事業開発の進め方についてお話をお聞きしました!(聞き手Spready柳川)

----------Spreadyの利用目的をお聞かせください

私たち、株式会社村田製作所の技術・事業開発本部 マテリアル技術センターでは、様々な新しい技術を用いた事業開発を行っております。

事業開発にはさまざまなフェーズがありますが、その中でも
①研究開発初期段階での用途の新しい発見や、元々抱いていた用途の裏付け・仮説検証
②研究開発後期段階で、既にプロトタイプが出来ているものに対しての事業開発、価値検証、ユーザー検証

の2つに利用していることが多いです。

特に「用途の新しい発見」というのは大事にしていて、私たちの技術を思わぬ使い方してくれる事業者さんに出会ったり、新しいアイディアをくれる個人のユーザーさんとの出会いは貴重です。偶発的な出会いというのがキーワードですね。


----------Spreadyに出会う前はどのように行っていたのですか?

展示会ですね。
展示会もしくは、直接セールスするしか方法はありませんでした。

いまはオンラインの展示会がほとんどですが、オンラインでは先ほどの偶発的な出会いを起こすのは非常に難しいので、Spreadyが効率的ですね。


----------目的別でお聞きできればと思いますが、まず「偶発的な出会い」について、実際Spreadyご利用されてみていかがでしたか?

新しい技術の使い道や解決できそうな社会課題についてブレストしてもらうというセッション をよく掲載しています。
超音波デバイスだったり、熱流を測定する技術だったり。
自分たちが抱いている利用用途の仮説以外の新しいアイディアに出会えればと考えて掲載していますが、様々なアイディアを頂きましたね。アイディア発想に長けている方々にも多く出会えました。

また、エンドユーザー向けの事業アイディアは仮説は立てられますが、B向けのニーズは立てづらいという悩みがあります。馴染みのない業界で知見がないので、ニーズの想像が出来ないというのが理由です。こういったB向けニーズに対してアイディアを頂けるのは本当にありがたいですね。

----------馴染みのない業界のリサーチなどは普段どのようにされていらっしゃったのですか?


普段は、調査会社・コンサル会社などにお願いしていたりしています。ただそれだけでは外部依存が高くなってしまうのが課題だと考えています。
自分たちで調べないと、誰も自主性を持たない。事業は進まないが、技術は市場のニーズからかけ離れていくという事態が発生してしまうので、なるべく自分たちが当事者意識を持った状態でプロジェクトを進めたい。

自分たちでユーザーヒアリングや仮説検証をして一次情報を取得したほうが、当事者意識が高まりますし、若手技術者にとって、技術とセットでマーケティングの知識が必要というマインドセットにも繋がるので、とても大事だと考えています。

風土醸成や若手技術者への育成にもSpreadyが使えるのではないか、という声は社内でも出ていますね。


----------もうひとつの目的である「既にプロトタイプが出来ているものに対しての事業開発、価値検証、ユーザー検証」の方の感触はいかがですか?


エンドユーザーヒアリングでは、量的にも質的にもヒットしていますね。ある筋活量を計測するデバイスの「ターゲット・ニーズ検証」のセッションでは2週間で20件ほど反応をいただきました。
非常に短期で、安く、ヒアリングできるツールだと認識しています。

想定エンドユーザーの皆さんに技術の動画を見てもらって、反応をいただいているのですが、想像以上に皆さんから好評でした。
私たちの技術は直接エンドユーザーさんに販売するものではなく、間に事業者の方を挟むのですが、事業者に提案できる裏付けが取れているのはとても大きいです。今回のユーザーヒアリングを通じて「こういったセグメントのユーザーさんが待っている、急ぎたい」と生の声を届けることが出来ていますね。


----------社内では他にどのような評価をいただいてますか?

出会いの数量、風土醸成の観点で評価をしていますね。

まず出会いの数量ですが、最初に話をした偶発的な出会いの観点では、社内で「毎日ある展示会」といったようなイメージで伝えていますね。
展示会より簡単にアクセスできますし、出会いの数は5倍くらいになっていますね。

風土醸成の観点でも、とにかくアイディアを見つけてみようと、社内で出ている小さなアイディアでも世の中にぶつけて反応を見ることが出来る、一歩踏み出すことが出来るサービスなので、そういった風土醸成が出来るのが助かっていますね。

Spreadyは他の調査会社と比較すると、スプレッダーというユーザーさんが紹介してくれる仕組みですが、このスプレッダーのお繋ぎによる良い意味での「ノイズ」が偶発性の出会いを呼ぶ仕組みだと捉えています。

Spreadyを私がいいなと思っているのは、偶発性の要素、そして出会いの数、自主性マインドの醸成この3つですね。

これら要素はR&Dに関わる身として重要視しています。
まず本当に世の中のためになるという自覚があるものをつくる。そしてそれを自分たちの手で世の中に届ける努力をすること。コンセプト段階から人の目に触れる機会をつくり、より良い製品・サービスに磨いていくという新しいものづくりの過程も、Spreadyの活用はフィットしていますね。


ありがとうございました!
ぜひSpreadyにご興味をお持ちいただいた皆さまはこちらからお問い合わせください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?