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Netflixのドキュメンタリー作品で、有名人の側面を見る

私はサブスクリプションの映像配信サイト「Netflix」を利用している。

Netflixで面白いのは、映画やアニメに限らず、普段はあまり観られない映像作品も数多いこと。その中でも特に多いと感じるのが「ドキュメンタリー作品」。

特定の人物や事実などを、実際の映像や当事者のインタビューなどを使って映像作品を作る。物語や報道とは違った見せ方で、新たな側面を見ることができる。中でも、Netflixでは独自に制作したオリジナル作品も多い。
また、Netflixはユーザーが視聴する傾向に応じてお勧めを紹介してくれるが、私の場合「科学・技術ドキュメンタリー」「伝記ドキュメンタリー」というジャンルとして次々と紹介してくれる。

その中で、ある「人物」に密着して作られた作品を3本ほど紹介してみたい。


リターン・トゥ・スペース

Netflixでの公開は2022年、上映時間2時間8分。

Twitterを「X」にしてしまった張本人とか、何かと話題のイーロン・マスク氏の本業(?)、有人宇宙飛行「スペースX」に挑む人達を追う。

イーロン氏は事業の立ち上げ時にさんざん批判されたり、数多くのテストで失敗を続けて資金難まで行っても続けた結果、初の民間有人宇宙飛行を成功させる。

映画の中でも、イーロン氏達が夢いっぱいに語る姿が眩しい。映像から感じる発射時の緊張感や空気、そして情熱がある。

逃亡者 カルロス・ゴーン 数奇な人生

Netflixでの公開は2022年、上映時間1時間35分。

日産とルノーの経営者であり、日本で逮捕され、海外に逃亡したカルロス・ゴーン氏という実物と逃亡劇を描く。

関係者の証言と共に、氏が経営者としてどれだけの手腕を発揮したか、それがどこから崩れていったか、逃亡劇は後半に再現ドラマと共に、なぜそれを行ったのか?など語られる。

日本の報道では、ゴーン氏をタイトル通り「逃亡者」で「最大の悪玉」くらいの印象を持ったが、映画の描き方は全く異なる。だからといって、日産の首脳陣が悪…でもない。
そもそも逃亡の理由は「納得してないから」というより、日本の司法のおかげで意見が通らないまま一生獄中にいることが目に見えているからであるとという。そんな「なぜ?」の部分が描かれている。

天才の頭の中: ビル・ゲイツを解読する

Netflixでの公開は2019年、50分程度×3エピソード。

マイクロソフトの創業者であると共に、パソコンでMS-DOSやWindowsを世界中に普及させた中心人物として知られるビル・ゲイツ氏を取材。
氏の生い立ちと家族、学生時代からの天才っぷりとマイクロソフトの経緯といった歴史と共に、氏が本格的に取り組んでいる「慈善活動」を中心に描かれる。

氏がこれに取りかかるきっかけとなったのは、ニュースでこのような報道を見たこと。
「世界で年間300万人の子供が『感染症』で亡くなっている。主な原因は、途上国における汚物処理の不備」
これに大きな衝撃を受け、世界中に排泄物処理の設備を普及させられないかと動き出す。でも当初はニュースで「世界一の大金持ちがトイレに出資する」などと言われたらしい。

結局は、金を出せばうまくいく話ではなく、政治情勢なども絡んで困難を極め、現在でも成功の域に達してないなど、規模の大きさと困難さを見る。

3人が見せる、別の視点

イーロン・マスク氏はTwitterで、カルロス・ゴーン氏は報道で、ビル・ゲイツ氏は古くからパソコンに触れた者にとって知られる存在ではあるが、それとは全く異なる視点で語られる場面も多く、新たな側面を見る。

ここで見せた映像のどこまでが真実?それは正直、本人しか分からないだろうが、このような作品で「別の視点」を見るのは面白い。

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