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プログレッシブ・ファンクな3人組JADHU、2024年第1弾シングル「Space Boy」でさらなる深層へ:Artist Pick Up

音楽ディストリビューションサービス・sprayerを利用している注目のアーティストをピックアップ。今回はJADHUをご紹介!

エレクトロユニットから進化を遂げたファンクバンド

2020年に実の兄弟であるToco(Key/Gt)、J(Vo)らによって東京で結成されたJADHU。2021年4月にリリースされたシングル「Fling」は各ストリーミングサービスの人気プレイリストを賑わせ、InterFMのパワープレイ『Hotpicks』にも選出されるなど、始動から間もなく早耳リスナーの間で注目を集めていた。

そんな彼らは、同年12月に東京・渋谷TOKIO TOKYOにて開催されたイベント『TOKISENYX』にて初めてライブステージに立ったことをきっかけに、エレクトロユニットから生演奏を主体にしたバンドへの変貌を決意。2022年4月からはToma(Ba)を加えた3人体制となり、"Progressive Funk Band"の肩書を掲げた活動を展開している。

Daft PunkやKraak & Smaakといった越境性を有するダンスアクトの影響を受けた彼らの楽曲は、テクノやファンク、R&Bのテイストを織り交ぜ、涼しげながら官能的にグルーヴする。また、昨年10月のシングル「Sunset Breeze」ではアートワークをメンバー自身が手がけ、バンド初のMVも公開されるなど、視覚的クリエイティブにもこだわりその可能性を拡張させた。

なお、結成の経緯や影響源、バンドの持つビジョンなどについては以前sprayerが行った下記インタビューに詳しいので、ぜひ参照いただきたい。

アナログとデジタルが融合した新曲「Space Boy」

そんな彼らが満を持して放つ2024年第1弾シングルが、6月12日にsprayerから配信開始された「Space Boy」だ。昨年10月からサポートメンバーとして活動をともにしてきた殿村哲(Gt)と國田悠介(Dr)が初めてレコーディングに参加した同楽曲は、爽快でグルーヴィーなスペース・ディスコファンクチューン。アナログとデジタルを巧みなセンスで融合させ、JADHUらしさが存分に発揮されたエナジェティックでフレッシュな一曲に仕上がった。

浮遊感漂うシーケンス、Jによるジェンダーから解き放たれたようなファルセットボイスが、曲名とも相まってレトロフューチャーな世界観を演出する。殿村はキレのあるカッティングで、國田はタイトな16ビートで、ある種の無機質さを孕むSFテイストな楽曲に寄り添うが、エンディングには熱気あふれるギターソロがカタルシスをもたらせている。

クールでスタイリッシュに振る舞いながら、時にはパーティの狂騒に身を委ねてみる。その余裕と遊び心が、JADHUをあらゆるフィールドと接続させ、さらなる洗練を遂げていく。そんな未来図に胸が躍る一曲だ。

Text:サイトウマサヒロ(@masasa1to
Edit:sprayer note編集部


Profile:JADHU

東京を拠点に活動するJapanese Electronic Band「JADHU(ジャドゥー)」。 VocalのJ(ジェイ)と、キーボード、ギターのToco(トコ)、ベースのToma(トーマ)からなる3人組エレクトロニックバンド。 JADHUの意味はヒンディー語で魔法。またJapanese Dude(日本の野郎共)や邪道という意味も含まれる。 2020年デビュー。同年リリースした楽曲Lightworkerがインディーズながら注目を集め、その後にリリースした楽曲Flingがラジオ番組"Inter FM894"のHot Picksに選出。 Lute×Tokio Tokyo×SensorのコラボイベントTokisenyx vol.1(トキセニクス)に出演しデビュー。 "温故知新スペースポップ"という音楽性を軸に東京にて活動している。

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