日本有数のスター猫 その11
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長らく城ヶ島灯台の敷地をテリトリーとしてきた地域猫で、地上波テレビ番組に何度も出演した日本有数のスター猫、その名はミルクティー。重病に罹り動物病院に入院していましたが、闘病一年余の末に永眠いたしました。
最後の一ヶ月は、ほぼ毎日、動物病院から外出許可を得て城ヶ島を訪れ、かつてのテリトリーを巡り歩いておりました。ほとんど食事をとれなくて、次第に痩せ衰えていくのは正視に耐えないほど痛々しかったけれど、最後の日にも自分の脚で歩いていたそうです。強い意志を持った猫でした。
また、多くのファンに囲まれながら息絶えたとのことで、ニンゲンでさえ孤独死する人もあるというのに、人に看取られての最期だったと聞いて安堵しております。
ミルクティーのテリトリーだった城ヶ島灯台公園です。
現役時代には、この手すりの上を歩いたこともありました。
晴れた日には伊豆大島まで見渡せる絶景ポイントです。
秋の行楽シーズンなので、なかなか賑わっています。
この公園で、何度もミルクティーの写真を撮りました。
しばしばミルクティーが出入りした磯料理のお店「かねあ」さんが夕方に暖簾を仕舞う頃、ミルクティーが通った道筋を、猫の目線で辿りました。
お店の裏から海へ向かうルートです。
地面に腹ばいになって撮りました。ミルクティーが見ていただろう夕景はニンゲンの見る光景とは違った美しさを感じました。
いつも私は日が落ちる前に城ヶ島を離れていましたので、日没後の残光を城ヶ島から見あげるのは初めてでした。
私は心疾患を抱え、何度かの延命手術を受けて生き延びてきましたので、ミルクティーより先に死ぬだろうと覚悟していたのですが、まさか、見送る側になろうとは思いもよらぬことでした。
おねがい
もし、この記事を御購入くださるならば、この記事からの入金すべてを、城ヶ島の地域猫の保護活動をなさっておられます「かねあ」さんの募金箱に届けます。届けた際には、必ず写真つきで御報告いたしますことを、お約束します。
謝辞
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