#10 筋トレで鍛えた筋肉は使えない!?
こんばんは!
今回は書籍『使える筋肉・使えない筋肉』の紹介をしていこうかと思います。
この本は
・筋トレをやりたいと思っているけどどうやったら良いのかわからない人
・筋トレに対してネガティブなイメージを持っている人
・筋トレのせいでパフォーマンスを落とした経験のある人
は、ぜひ読んで欲しい本です!
トレーニングの知識がない人でもわかりやすい内容になってるので、とりあえずスポーツやってる人は全員読んで損はないよ!
『使える筋肉・使えない筋肉』のここを
あれやこれや書いちゃうとネタバレが過ぎちゃうので、トレーニングの考え方としてこれは大事だなと思う箇所を私、スポトレが抜粋してお伝えしていきます!
※ちなみに“序章”で全て完結しちゃったので、しっかり学びたいと思う人は絶対買って読んだ方が良いぞ!笑
それではいきましょう!
エンジンの能力とドライバーの能力
エンジンの能力を高めるだけでなく、それを上手に使う“運転技術”を磨かなければ、スポーツパフォーマンスをあげることはできません。
筋肉は体を動かす原動機みたいなもので、車に例えるとエンジンみたいなものです。
エンジンが大きな車の方が大きなパワーを出せるけど、いくら大きなエンジンを積んでいても運転手の能力が低ければ、レースには勝てません。
逆に、どんなに運転手の能力が高くても小さなエンジンしか積んでなければレースに勝つことは難しいでしょう。
つまり筋肉をつけたら、それを使えるようにしないとスポーツパフォーマンスを上げることは出来ないっていうことですね。
「筋肥大に有効な動き」と「競技動作に有効な動きの違い」
筋トレの目的は、いかに筋肉に負荷をかけて肥大の刺激を与えるかにあります。
対してスポーツ動作の目的は、いかに要領よく大きな力を発揮するかにあります。
この違いは“反動”を使うか使わないかです。
つまり、筋トレは「反動を使わないほど上手」な良いフォームなのに対して、スポーツ動作は「反動を使えるほど上手」ということです。
「使えない筋肉」の正体
反動をあえて使わない筋トレを長年行っていると、反動を使わない身体使いの“癖”がついてしまう危険性さえあります。
あまりにも筋トレの比重が多くなりすぎると、スポーツ動作で反動が上手く使えなくなって“スピード”や“キレ”みたいなものが失われる可能性があります。
これが使えない筋肉の正体です。
ボディビルダーの方がスポーツをやると全身の反動が上手く使えなくて「手打ち・手投げ」動作になるのはまさにこれです。
※そもそもボディビルダーはスポーツのために鍛えてるんじゃないから「使えない」とか言うなよな!
筋力トレーニング×基礎的スキルトレーニング
筋肉を肥大させる筋トレに加えて、動的な競技動作での身体の使い方・力発揮を上達させるための処方が必要。
じゃあ、どうすれば良いのかっていうと、その反動動作もトレーニングしちゃおう!ってことです。
その反動動作の身につけるトレーニングのことを本書では「基礎的スキルトレーニング」とよんでいます。
「筋トレ」でベースアップした肉体を、さらに「基礎的スキルトレーニング」を通して反動を上手く使える体になれば、大きくて強く、さらにスポーツで使える筋肉を手にすることが出来ます!
さいごに
『使える筋肉・使えない筋肉』の紹介をさせていただきました。
専門的な話っていうのは、ほとんど出てこないのでアスリートが求めている内容がストレートに入ってくる感じの書籍です。
筋トレで鍛えた筋肉は使えないとか思ってる人は、すらすら読めちゃうと思うので、ぜひ読んでみて下さいね!
〈参考書籍〉
使える筋肉・使えない筋肉 理論編―筋トレでつけた筋肉は本当に「使えない」のか?
谷本 道哉 (著), 石井 直方 (監修)
使える筋肉・使えない筋肉 実技編―強くて使える筋肉をつくるトレーニング法120
谷本 道哉 (著), 石井 直方 (監修)