あなたがここにいる それに意味がある〜workshop designer 育成プログラム〜
今の自分に
大きく影響を与えた経験のひとつに
青山学院大学の
workshop designer育成プログラムがある
よく 頭文字を取ってWSDと書かれる
このWSDの
アドベントカレンダーがあることを知り
今年は 参加を決めた
何を書こうか考えた時
このことを伝えようと思った
WSDに参加した3ヶ月の間に
僕が学んだことだ
あなたがここにいる それに意味がある
このことだ
はじめて この学びに触れたのは
入って間もなくの 平田オリザさんの会
演劇のシーンを交えながら
人と人との違いを体感するワーク
その中で伝えられた言葉からだ
【参加者の履歴を大切にする】
奥行きのある
いい言葉だなと思った
ダイバーシティとか
インクルーシブとか
似た概念が
話されることがあるけれど
なんていうか
様々な人たちがいる状態を
説明する言葉のように思えて
いい言葉だな!とは
思えなかったのだ
このオリザさんの言葉を
紐解いてみると
履歴
生きてきた 軌跡であり
その結果ある 今を含むもの
大切にする
確かに そこに在るものとして
尊重し 丁寧に扱うこと
人を点ではなく
いままでの日々を合わせて
見てくれている視点が嬉しかった
そして2つ目
WSDのプログラムデザインをしている
苅宿先生の言葉から
苅宿先生は ワークショップを
4つの視点から定義づけした
誰かと共に作り出す【協働性】
その場から作り出される【即興性】
身体を動かすことが影響する【身体性】
そして 自らが結果に関わっていると感じる
【自己原因性感覚】だ
この【自己原因性感覚】という視点が
素晴らしい考えだと思った
言葉は硬いのだけれど
要するにこういうことだ
ひとりひとりが
その場にいる意味を
私達は 追求していきますよ
という指針
つまり その人が
そこにいることに意味がある
ということなのだ
オリザさんの【参加者の履歴を大切にする】
苅宿先生の【自己原因性感覚】
この2つがあわさると
こんな意味になる
私達は 場に参加するその人が
今まで生きてきた 軌跡を活かし
その人と 一緒だからこそ
生まれるものを 追い求める
なんて 優しいのでしょう
人と人とは 違っていて当然で
誰かに合わせて 誰かが我慢することはなくて
そんな人たちが
同じ場に集うからこそ 産まれてくるものを
僕たちは 追いかけるのだ
思えば 僕はWSDに参加している時
ある試みをしていた
それは100%であり続けること
普段なら 他者の目を気にしたり
常識で 考えてしまうところに
自分の意思を 貫くこと
体験授業では 最前列に座り
手を上げ 発言した
懇親会も 1人で余韻を味わいたい時は
行かないことを選択した
相当空気の読めない行動をしてたはず
それでも それでも
たくさんの学びがあり
たくさんのつながりができた
良い子に振る舞わない
自分勝手な自分に
居場所ができたのだ
いや むしろ
そんな自分だからこそ
産み出される価値があることを
WSDの場は教えてくれた
あなたがここにいる そこに意味がある
どれだけ願っていても
思い通りにいかないことも ある
思わず頭に血がのぼり
憤ってしまうことも ある
涙が止まらない
引き裂かれるようなことも ある
けれど
自分がここにいることに
何か意味があるんだ
そう思えると
すこしだけ 強くなれる気がする
これがWSDから 僕が学んだこと
いただけたら、とてもうれしいです!サポートは、台紙となるマーメイド紙、絵に使う画材、額装、などの道具代に還元させていただきたいとおもいます。