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あの人は 社会人経験を 積みながら 新たな学びを はじめた 組織を変革する 会社を興す 高い志を 掲げる友人たち 焦っている わけではない けれど 問いが 湧いてくるのも 自然のこと だった 私は どうなんだろう 自己を振り返り 内省するものの 追いかける 夢は出てこなかった 大きくなくて いい 壮大でなくて いい 素晴らしいものでなくて いい 顔が見れない 人のために 見えもしない 夢のために 予想できない 未来のために 自分は 頑張れない であれ
あの人は 自分を内省する過程で 人間そのものを 学んできた 人は どんな時に 喜び 人は どんな時に 怒り 人は どんな時に 哀しみ 人は どんな時に 笑うのか 発した言葉の奥に どんな物語があるのか 想像を膨らませ 洞察をするようになった まるで 小説を読むように しかし 接する人たちを 傷つけまいと 意識をする あまりに 我慢が 日常だった 過去の習慣が 抜けきれない あまりに いつの間にか 自分を抑え込んでいた 自分でも気づかない 困難を抱えた
あの人は 望んでいた 自分に 嘘をつかないことを 両親は 共働き 祖母に 育てられてきた 言う事を聞かないと 動けなかった 自然と 人に合わせる術を身につけた いろんなことに 合わせられるようになった 人に不快な気持ちを 与えてはいけない 人の模範で あらねばならない 挑戦することより 失敗しないことを いつの間にか住み着いた 声に 行動と思考は 制限された そうして 自分を見失った 言葉にならない もやもやが身体に残った 自分に 嘘をついていた報いだっ