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何かが おかしくなっている あの人が それに気がついたのは 二人目の子育てが 始まった時 身体が重い 気持ちが暗い 視界が狭い 見えない重圧に 潰されそうだった 私は ただ 私らしく生きたいのに 一体どこの誰が この圧を かけてくるのだろう 救いに手を伸ばし 多くの友人に声をかけた 自分に 起きていることを 言葉に 変えていった はらり はらり 何かが 落ちていく 知らない間に まとっていたもの 重りとなって 乗っっていたもの 圧を かけていたのは 他
流れを 止めたくないんです この言葉から あの人の話は始まった 物事には 流れがある 時代が動く時には 大いなる力が 働く これは 人も同じ やりたいこと かなえたいこと ひとりひとりが 流れを持つ しかしながら その流れをもつ人たちが 集まった瞬間に 流れは 滞留し 淀みが 生まれる 些細な 違いから 表現は 誤解を招き 誤解は 悪意を導く 助け合えるはずの手は 握り拳になり 相手を傷づける武器に変わる 全ては 流れが原因なのだ わたしは その滞留を 産