経営企画シリーズ③:Introduction:ナレッジワーカーの定義
前回は、経営企画職の定義を、経営者(陣)の時間的リソースに着目して、記載しました。
今回は、"知識労働者(ナレッジワーカー)"の定義を援用して、経営企画職の定義をより具体化します。
次回の記事では、企業の成長フェーズを一般化し、ベンチャー企業・中堅企業・大企業における経営企画職の採用要否・要件について分析します。
ナレッジワーカーの定義
下図は、一般的なナレッジワーカーの仕事の流れ(ワークフロー)を表しています。
経営者(陣)も当然ながら、ナレッジワーカーに属します。従って、これらの仕事のいずれかが原因となり、時間的リソースが圧迫されます。
「問題を認識し、解決策を考案し、組織内に仕事として落とし込む」という、(マニュアルワーカーと比較して)創造的な仕事を行い、企業価値を向上するミッションを負ってると解釈することができます。
前回の記事で、経営企画職の仕事の定義を「経営者(陣)の情報処理負担を削減することにより企業価値を向上させる」という旨で、明示しました。
従って、経営企画職の業務内容は上記のワークフローに"含まれる"はずであり、次の章で検証したいと思います。
よく見る経営企画職の業務内容(例)との突合
下表は、上記のナレッジワーカーの仕事の定義に基づいて、経営企画職でよく見受けられる業務内容を分類しました。
基本的には、これらの仕事を通じて、経営者(陣)の時間的リソースを充実化することで、企業における創造性(※)を増加させることで、企業価値の向上に貢献することが求められます。
※ “新しいサービス/プロダクトの顧客価値を付与すること”, “新しい仕事の仕組みを構築して業務効率を上げること”, “新しく経営資源を確保すること”が挙げられます。
まとめと次回の内容について
第1回では、経営企画職の仕事に関する問題提起を行いました。
第2回では、経営企画職の仕事の定義を、企業価値を向上させることに接続させて論理的に明示しました。
本記事では、経営企画職の仕事を更に詳細に定義付けを致しました。
次回では、企業の成長フェーズの一般的な論点を確認し、ベンチャー企業の中の経営企画職・中堅企業の中の経営企画職・大企業の中の経営企画職に求められる職務の要件定義を作成します。
次回の記事のリンク
[記事作成後の設計]
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